コロナ禍という非常事態、社会のいろんな姿が浮かびあがります。
リーダシップも然り。
前回はトランプ大統領について書きましたが、
今回は身近なところで。
学校は早くても5月6日より開始、との連絡がきました。
地元紙ではヒューストンの感染のピークは5月半ば、と書いてあったので、
もう年度中の開校はほぼ無理でしょう。
そのまま夏休みに突入し、学校に通えるのは(通えるのか?)8月半ばでしょうか。
学校からは延期の連絡や
Digital Backpackなるもの印刷版を配布します、だとか細かに連絡があります。
正直、Digital Backpackなるものは
今週の目標、おすすめの読み物、おすすめのアプリ
などが細かに書いてありますが、
把握するだけで大変で、
結局何をしたらいいのかよくわからない、という感じで、
我が家はもうルーティンとして、日本のドリルや学校のおススメのアプリでスケジュールを組んで毎日やっているので、
いちいち学校のものをチェックするのも面倒くさいなぁ、くらいの気持ちです。
ただ、今週に入って、クラスのみんなが参加したZoomによるビデオミーティングがあったり、
先生たちが少し授業っぽい内容の動画をアップしたり、とオンライン授業っぽい試みがどんどん出てきました。
こちらのママ達の間では、
あまり、というか全く休校についての不満は聞こえてきませんが、
やはり苦情などがあるのでしょうか、
今朝メールを見ると、校長先生からのメールが来ていました。
・今回の事態は私自身の長い人生においても初めての事態
・先生たちはみな、生徒に会えないこと、教育の機会を提供できないことを残念に思っている
・先生たちは必死に新しいテクノロジーを学び、新しいことに挑戦しようとしている
・在宅勤務の親たちは仕事を家に持ち帰る、ということで少し環境が変わるだけだが、先生たちは全く新しい試みを手探りで進めている
・今がパーフェクトではないこともわかっている。でもそれはすべての学びに共通することであり、私たちは更に前に進もうとしている
・私は当校の先生たち、そして学区のスタッフ全てを誇りに思っている
・親たちの理解、忍耐にとても感謝している
・今後オンラインの取り組みはInstructionからLearningとよべるように、ますます加速していくだろう
ということで、最後に親たちからのポジティブなコメントを紹介してメールを終えています。
こういう、上司にあたる校長先生が、頑張っている部下たち、つまり先生方の努力を親たちに伝え、
守ろうとする姿勢、素晴らしいな、と感動しました。
(英語で読むと感動的なのですが、日本語にしてしまうとトーンが落ちるのは私の日本語力の問題か、日本語の特性の問題か、、)
上の人がこんな風に言ってくれたら、大変なことも頑張れそうな気がします。
親としても、改めて先生方の苦労に思いを馳せることができます。
先生方も本当に試行錯誤の日々だと思います。
日本の学校も新年度を延期するところがどんどんでてきているようですね。
この状況では仕方がないと思います。
日本におけるリーダーシップというのが
あらゆる階層においてほとんど見えない気がしますが、
(マスク2枚とか、ただただ自粛の念仏とか)
せめて、個々の学校や企業においては、
このように部下たちの苦労と努力を、上手く伝えられるトップがいてほしいな、と思います。