夏ドラマ色々感想 | 感想亭備忘録

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「凪のお暇」

慎二(高橋一生)の二面性。これにつきますね。

自分の中の愛情、切なさ、やりきれなさ、辛さ。そういうものを全部、身近な人に攻撃的な言葉をぶつけることでしか表現できない悲しみ。

とは言えぶつけられる方からすればモラハラには違いないのですが。慎二の中の矛盾がどう変化していくのかがとても興味深いです。

最初白馬の王子様に見えたゴン(中村倫也)の慎二を超えるほどの嫌な奴っぷりもいいですね。そしてこちらも全く悪気がないのが面白いです。

まあ、三角関係を描く物語ではあるのですが、関係がどうなるかよりもそれぞれ個々の問題をどう解決したり折り合いをつけたりするのかに興味を惹かれます。

あ、それと慎二は毎回号泣し続けるのか、というのも気になります(笑)

 

「サイン―法医学者 柚木貴志の事件―」

これ全然感想書いてないですけど程よく面白いですよ。

個人的に飯豊まりえさんが気に入ったというのもあるのですが(笑)

彼女、日曜の朝のバラエティーのMC(というかアシスタント)やってるんですが、そこではほぼニコニコしてるだけで一切話せてなくて、大丈夫なのか?と思わせるぐらいなんですが、演技はいいですね。それほど濃い顔立ちではないせいか表情が映える、とでもいうのか魅力的です。

物語自体も、敵である伊達(中村トオル)も単なる悪人というわけではないことが見えてきたと思ったら、兵藤(西田敏行)の死に何か絡んでいるようないないような、と謎が深まります。

ただ、彼が絶望した理由が「忙しすぎて同僚が解剖中の事故で死亡した」というだけならかなり弱すぎます。まだ何かあるんじゃないでしょうか。

 

「Heaven? ~ご苦楽レストラン~」

うーん、これは…志尊淳さんの演じている役柄がどうしてもだめです。非現実的なまでに失礼で無責任で、「かわいいから許す」って感じなんでしょうが、「いい年した男がかわい子ぶって許されて楽しいのかよ」と毒づいてしまいそうです。志尊淳さん自体がどうこうではありませんよ、念のため。あの役が高校一年生のバイト、とかならまだ納得できなくも…いや、あんな店員ファミレスでも無理でしょう…。

で、そこに意識が集中してしまって物語も何も入ってこないんです。コメディドラマとしてはぎりぎりスベッてはいないけども面白いわけでもないってところかなあと思います。

 

「あなたの番です。」

進展しているようなしていないような。

微笑み殺人で五人亡くなっていますが、共通点はなさそうですよね。

黒島(西野七瀬)のストーカーのかませ犬感、デコイ感。あれだけ時間使ったんだから真相に少しは関係しているんでしょうか。

それはともかく「会いたいよ~♪」って流れてくると吹き出してしまうようになりました。流しすぎです(笑)

でも今回は「菜奈ちゃーん、(つд⊂)エーン」だけじゃなく他の関係者の辛さも表現されていたからましだったかも。