ブログ再開に先立って、最近の私の生活は片頭痛なしでは語れません。
今日は片頭痛について思う存分語りたいと思います。
あくまでもひとつのケーススタディとしてたくさんの方に読んでいただきたいです。
◎私の頭痛の歴史
始まりは高校3年生の春。頭が痛くなることが増えました。
頭痛は決まって午後訪れるので、私は「午後頭痛」と名付けて呼んでいました。
ノーシンピュアやバファリンなど、薬局で指定第2類医薬品として買える鎮痛剤を飲むと楽になりました。
大学に入ってからもたまに頭痛がやってきました。
この頃は午前午後関係なく、疲れたときに頭がギューッと締め付けられる感じ。
ときには吐き気を伴う頭痛で、あまりの痛さと吐き気に駅のトイレで休憩したこともあります。
薬はEVEを愛用していました。大学近くの小さな薬局まで行き「あだまがいだいので薬くだざい」と訴える薬中大学生にお水と薬をくれたあの時の優しい薬剤師さん、ありがとう
薬を飲んでちょっと休めば楽になりました。無理をするとまた痛くなるんですけどね。
この頃は体調不良は気合で何とかするタイプだったので、体調不良で休む人への理解が浅かったです。
サークルの練習で連日休まれると「また体調不良で休み?」みたいな。しょうがないと思いつつ「今日は出てきてほしかったな~」と心の底で感じていました。
今になってわかります。
声を大にして言いたいです。
具合が悪くなるタイミングは選べない。
気合で体調コントロールできたら苦労しない。
ほんと、理解が足りなかったあの頃の自分を蹴りたいです。
ちなみにお酒を飲めるようになりましたが、私はすぐ酔ってしまうので二日酔いになるほどは飲めず、この時点でお酒で頭が痛くなることはありませんでした。
社会人1年目は営業職をしていました。
とにかくノルマがきつく残業も多く、同期と一緒に毎日のようにお酒を飲み発散する日々でしたが、不思議と頭痛で悩んだ記憶はありません
休むことも遅刻することもなく、毎日まじめに出社してました。
そういえば昔からステイホーム大好き人間で、幼小中高大社会人と「今日は行きたくない~~」と泣いたことはたくさんあるのですが、ありがたいことに体は丈夫で、ほとんど体調不良で休んだ経験がありませんでした。
アメリカの学校も皆勤
休んだときに頼れる友達もいなかったので気合で行ってただけなんですけどね
社会人2年目からは営業をやめて内勤事務職、いわゆるOLに。たまに頭が痛いときはEVE、リングルアイビーを飲んでいました。
そしてたまに薬が効かなくなってきました。
そこで、指定第2類医薬品を指定第1類医薬品にレベルアップ
薬局で買える強めの鎮痛剤、ロキソニンを飲み始めました。
アメリカでは頭痛といえばアスピリンをよく耳にしますが、日本では聞かないですね
とりあえずロキソニンの効果はてきめん!しばらく愛用していました。
そして社会人3年目の7月、頭痛歴のターニングポイントが訪れます。
勤務中、ロキソニンを飲んでも引かない頭痛がしました。
引くどころか、どんどん痛くなる。
今までは頭全体がギューッと締め付けられる痛みだったのが、脈打つようにズキズキガンガン痛い&吐きそう。
ついに動けないほど痛くなり、会社を早退して、そのままタクシーで内科に行きました。
何かの薬をもらい(覚えてない)、改めて神経外科にも行くように勧められました。
◎神経外科での診断結果
後日、神経外科で1万円ほどかけてMRIと血液検査をしました。
検査の結果、脳や体に異常はなくてとりあえず一安心
ドクターに「緊張型頭痛と片頭痛でしょう」と言われました。
自分でもネットで調べていたのでなんとなく知っていたのですが、この2つの頭痛は痛みの種類が違います。
私が高3から社3まで悩まされていたのは「緊張型頭痛」で、頭全体がギューッと痛くて吐き気がする感じ。
気合で動けるし、学校や会社を休むほどではないレベル。市販薬で治ってました。
新たに仲間に加わった「片頭痛」は、その名の通り頭の片側、ピンポイントで痛くなります。
※現在はさらにレベルアップしおでこ全体が片頭痛になることもあります。
プールで鼻から水を吸ったとき、ツーンって痛くなりますよね。あの痛みが頭の片側に脈打つようにやってくる感じなのです。
緊張型頭痛しか経験していなかったときは「今頭が痛いこれって片頭痛なのかな~」と疑問に思ったこともありましたが
片頭痛になったら片頭痛だと疑う余地なかったです。
ハイもう絶対これは片頭痛、There you are、みたいな
症状は人によるらしく、私は光がNG
片頭痛が来る前~最中はまぶしすぎて目を開けるのが辛いです。
嫌な光トップ3は
3位 自動販売機
2位 ドラッグストア・コンビニ
1位 メトロ
自販機は夜道ですれ違うとまぶしい
ドラッグストアやコンビニは商品を照らすためにどえらい照明を使うので、すれ違うとまぶしい
最悪なのがメトロ!!
メトロの駅は白い壁が使われていることが多く、反射した光が四方から刺さってきます。
それでも通勤のために使わなきゃいけないので地獄
上位3位ほどではありませんが、パソコンやスマホのブルーライトもまぶしいです。具合が悪くなってくると直視できなくなります。
人によっては閃輝暗点(せんきあんてん)といってキラキラした点やギザギザした光の波が見えるそうです。
閃輝暗点なんて名前、漢字も読みもカッコイイし、他人に見えない光が見えるなんて完璧な中二設定でこれはぜひとも経験してみたい症状なのに
私にはまったく見えない
頭痛くて死にそうなんだから、せめて必殺技的なものが味わえるリターンがあってもいいんじゃないか。踏んだり蹴ったりだ。
いつか開眼するのを期待しています。
そして痛みがMAXになると吐き気じゃなくて本当に吐きます
「人って激痛が続くと吐くんだ~」
と全く嬉しくない人体の神秘を体感しております。
痛い中無理すると出先で吐くことになるので、許される限り家からでないことが望ましいです。
◎片頭痛専用の処方薬
発生時には片頭痛用の処方薬エレトリプタン、商品名レルパックスを飲んでいます。
ノンジェネリックでも効くときと効かないときがあるんですけどね〜
本格的に痛くなる前に飲むのがポイントです。
飲んだら保冷剤でピンポイントで(本当に指1本分で押さえられる範囲が痛む)冷やして寝るとよく効きます。
インデラルという片頭痛の予防薬も飲んでいた時期はあるのですが、効き目がなくなってしまったので最近はレルパックスのみが頼りです。
長引くときは3日間寝込むときもあります。2日以上寝込むとさすがに凹みます
今の職場は休みが取りやすく助かっていますが、痛みと凹みがあることに変わりはありません。
以前は半休取ればそのあと何とか出社できてたのが、最近は丸1日寝込まないと治りにくくなっています。
1ヵ月に1回は休むので
「私の人生、これから月1で休み続けるのだろうか」
とマジで凹みます。
◎頭痛ダイアリーアプリ
今は使ってないんですけど、前までは頭痛の記録をつけるアプリ「頭痛ログ」を使っていました。
自分がどんな時に頭痛になるのかデータを溜めていき、分析してくれます。
「頭痛ログ」に1年ほどお世話になって今は気をつけるタイミングや控えるべき食べ物がわかりました。
今はアプリ「頭痛ーる」で薬の服用記録をつけています。
「頭痛ログ」より入力項目が少なくて、気圧との関係を記録できます。
やっぱり低気圧が来る直前に頭痛が来ることが多いですね。
雨の日は天気の子と友達になりたい…
この前の5月は最悪で、1ヵ月で12回レルパックス服用&あまりに酷いので神経外科でトリプタン系薬の皮下注射を打ちました。
絶望的に体調不良ですね
そして片頭痛のときはフライドポテトを食べるとなぜか症状が和らぐことがあります
冷凍庫は冷凍のフライドポテトと保冷材でいっぱいです。
◎健康番組と家族の理解
今はワケあって実家住まいなのですが、最初は家族の理解が得られず大変でした。
というのも、頭痛で寝込むくらいなのに病院に行かない私の状況に対して、
「病院に行きなさい」親VS「病院に行って治るもんじゃない」娘
で食い違い。
ただでさえ頭痛いのに病院行け攻撃でさらに頭痛が
病院で薬もらってこのありさまですから。
トドメは「これをやれば頭痛が治る」的な健康番組。
テレビで喋っている有名なドクターに治療してもらえば片頭痛は治ると思ってしまったウチの親が「〇〇病院に行ったらどう?」と進めてくるようになりました。親心なのはわかるのですが.....
この手の健康番組は本当にやめていただきたい。
どうせ健康番組のオチは
①バランスよく食べて
②運動して
③ストレスを減らせ
④よい睡眠
の4点セットですから。
「治る」はもちろん「予防できる」とか簡単に言わないでいただきたい。
思わぬ形で当事者を苦しめています。
(日本はお年寄り多いから健康番組の需要あるんだろうけどね)
我が家は最終的に弟に間に入ってもらい「片頭痛は病院で治るものではない」旨説明してくれました。
今では家族の理解も得られ、頭痛発生時はそっとしておいてくれるようになりました。
家族は近い存在で心配してくれるからこそ、理解を得ることが難しいときもありますね。
そんなこんなで現在も週1~でやってくる片頭痛と付き合いながら生活しています。
パソコンを使う仕事が原因かもしれませんが、これはどうしようもないですね
本当は平日の夜や土日も休みなくブログを書いて書いて書きまくりたいのですが、休みの日はなるべくブルーライトから目を守るようにはしています。
やりたいことをセーブしなきゃいけないのは辛いです。。
片頭痛は英語で"migraine"
"headache"とは別の病名です。
たかが片頭痛、されど片頭痛。
命に係わる病気ではありませんが、損失は大きいです。
片頭痛のない生活ができるのであれば、貯金がゼロにリセットされてもいいくらいです。
片頭痛は全国に840万人いるらしい
V
久しぶりのアルパカ
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