イタリア留学フェア2020年

毎年11月に東京で行われているイタリア留学フェア。コロナの脅威をものともせず（？）今年も強気に開催予定らしい。


と、いうのもフェアへの申し込みを促すメールは3月6日というまさに世界がウィルスに怯えていたピークに送られてきたのである・・・しかもこれはいつもより早いタイミングのお誘いだった。


メールを見たときには「日本で留学フェアに参加する」なんて異次元の話のようだった。まさにこれからロックダウン・・・という時期だったのだから。でも内心、「一応申し込みだけしておいてもいいかもしれない。この状態が続くようならもちろんキャンセルは可能だろう」と考えて、学長と相談の上、イタリアンミーはフェアへの参加申し込みをした。


そして現在。


生活の状況は第3フェーズとなりまあまあ元に戻りつつあるものの、町を歩けばシャッターを下ろしたままの飲食店や閑散としたデパートなど、まだまだ完全復活には程遠い、リハビリ期のフィレンツェである。

そうこうしているうちにも留学フェアの支払日が近づいてきた。世界中の留学フェアの中でもこれは公の機関が運営しているので破格の値段ではあるが、それでも今の経営状態の学校にとってはイタイ金額である。


そこで東京のイタリア文化会館に

「フェアは本当にあるんでしょうか？イタリアから渡航できないとか、帰れないとか、お客がこないとか、そういう可能性はどうお考えでしょうか？・・・・っつーかこの状況ですので支払いを待ってもらうか、デポジットのみで残りは後払いとか、できないでしょうかねえ？」

と相談するメールをしてみた。

お返事は、

「フェアの中止はありません。お客さんが来るように例年通り宣伝に努めますがそれは集客を保証するものではありません。お申し込み頂いたい時点で参加費用を支払うという義務が発生します。お支払い期限の延期については検討してお知らせします。」

という、本当に全く中止の可能性を感じさせないものだった。ザ、強気。

しかも、

「一年中台風だの地震だのの脅威にさらされている国にとってはこんなことぐらいへっちゃらなんですよ、はっはっは！(とは書いてないけど）」

と言われてしまった。


でも、これ書いてるのはイタリア人。イタリア語でのメールのやり取りである。

なんか、私の日本人としてのアイデンティティをイタリア人に再確認させられるような感覚になった・・そうか、日本にとってはコロナごときは数ある天災のごく一部なんだ・・とね。

やっぱり1年に1回以上は日本に帰って日本のアイデンティティを補強しなくてはならん。

早く自由に日本に帰れる日がきますように・・・・

というわけで、何事もなければ11月に帰国予定です。皆様にお目にかかれるよう・・・祈っております！