5歳児5月の月案の書き方や見本〜見通しを持って生活する〜

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保育園で使える、5歳児の5月の月案(指導計画)の書き方や見本の記入例を紹介します。

ねらい、前月の子どもの姿、養護と教育の内容、環境と配慮・援助、食育、家庭との連携や職員との連携などについて、テンプレートとともに紹介しています。

保育の指導計画作成にお役立てください。

ねらい

  • ひとりひとりの思いや欲求を受け止めてもらい、楽しい雰囲気のなかで安心して過ごす。
  • 1日の生活の流れがわかり、見通しをもって生活する。
  • 友達と一緒に戸外で思い切り体を動かして遊ぶ。
  • 身近な動植物と触れ合う中で興味や関心を持つ。

前月の子どもの姿

  • 新しい環境にも慣れ、当番活動に張り切って取り組んでいる。
  • 基本的生活習慣が身に付き、身の回りのことを自分でできるが、雑に済ませてしまう時がある。
  • 友達同士で誘い合って楽しく遊んでいるが、意見の違いから言い合いになる時もある。
  • 動植物に興味を持ち、つかまえた生き物を観察しては大切に育てている。
  • 保育者や友達と会話を楽しんでいるが、言葉遣いが気になる時がある。
  • 自分なりのイメージを持ち、工夫して製作することを楽しんでいる。

内容

養護

  • 活動と休息のバランスに配慮し、心地よく過ごせるようにする。
  • 保育者に気持ちを受け止めてもらいながら安心して過ごせるようにする。
  • 連休中の疲れや生活リズムの乱れに配慮し、無理なく園生活のリズムを取り戻せるようにする。

教育

  • 生活やあそびでの約束事に気付き、自分でできることはやろうとする。
  • 友達と体を動かして遊んだり、ルールのある集団あそびを楽しむ。
  • 異年齢の子どもと関わる中で、思いやりの気持ちが芽生え、優しく接しようとする。
  • 散歩に出掛け、友達と探索することを楽しむ。
  • つかまえた生き物の飼育を通して、命の大切さに気付く。
  • 夏野菜の苗を植えて、成長や収穫に期待を抱きながら育てる。
  • 保育者や友達と連休中の出来事を話して楽しむ。
  • 言葉遣いに気を付けながら会話をする。
  • 思いを伝えたり、相手の意見を聞いたりする。
  • 友達とリズムに合わせて体操をしたり、歌うことを楽しむ。

環境構成と配慮

養護

  • 体を動かして遊んだ後、疲れたら自分で休息を取れるように日陰の心地よいスペースをつくっておく。
  • 寒暖差が激しい時期であるため、衣服の調節や水分補給を子ども自身で気付いて行えるように声を掛けていく。
  • 快適に過ごせるように、保育室の換気や湿度温度の管理に留意する。
  • 子どもが自分の思いを保育者に話しやすいように、温かい雰囲気作りをする。

教育

  • 生活やあそびでのルールについてクラスで確認し、考える機会をつくる。
  • クラスでの話し合いは、子ども達が主体となって意見を出し合えるように見守り、必要に応じて声を掛けていく。
  • 身の回りの始末を自分でしやすいように、片付ける場所の配置などに配慮する。
  • 自分でしようとする姿を大切にしながら、やり方がわからなかったり雑になっていることは繰り返していねいに伝えていく。
  • 心身共にのびのびと遊べるように、十分なスペースや道具を確保する。
  • ルールのある集団あそびをする際は、始める前に子ども達とルールを確認してからあそびに移れるようにする。
  • 危険がないように見守りながら保育者自身も遊びに加わり、必要に応じて声を掛けていく。
  • 異年齢児と交流する際は、見守りながら必要に応じて関わり方を知らせていく。
  • 散歩に出掛ける際は、事前にルートを把握して安全か、自然と関われるか確認しておく。
  • 子どもの気付きをみんなで共有し、大切にする。
  • つかまえた生き物を育てる際は、成長の過程に興味を持ったり、命のあるものを育てることに気付き大切にできるように声を掛ける。
  • 飼育の仕方や生き物について調べられるように図鑑やルーペを用意しておく。
  • 夏野菜を育てるのに必要な道具を用意しておく。
  • 友達の話を聞いたり、自分のことをみんなに伝える喜びを味わえるように、子ども達とゆったり会話を楽しむ時間をつくる。
  • 言葉遣いが気になる際は、その都度ていねいに正しい言葉を伝えていく。
  • 季節のうたなどの歌詞を書いて掲示する。

食育

  • さまざまな食材に興味を持つ。
  • 食事において必要な習慣を身に付ける。
  • 夏野菜の栽培をする。
  • 食感や味がわかるように、よく噛んで食べる。
  • 夏野菜の収穫に期待を抱けるように声掛けする。
  • 食事の際はしっかり噛むように促し、食材ならではの食感を楽しめるようにする。

家庭との連携

  • 連休明けは体調を崩しやすいため、園や家庭での健康状態や生活リズムについてこまめに連絡を取り合う。
  • 活動が活発になり気温差も激しいため、調節しやすい衣服を用意してもらう。

職員との連携

  • 散歩に出掛ける際はコースや危険箇所について事前に確認し合う。
  • ドッジボールなど園庭を広く使って遊ぶ際は、事前に他クラスの保育者に確認したり、一緒に関わって遊ぶ機会をつくる。

評価・反省

  • 当番活動が始まったり、野菜や生き物を育てたり、年下の子と交流したりとさまざまなことに挑戦したが、とても意欲的に取り組み活動を楽しむことができた。
  • 連休明けで疲れを感じていたり、落ち着きのない様子もみられた。それぞれの活動に取り組むうえでの気持ちの切り替えをして、見通しをもって生活できるように声掛けしていきたい。
  • 夏野菜や身近な自然に興味や関心を持ち、成長を期待しながら大切に育てている。子ども達の発見や気づきを大切に、みんなで共有しながら関心を深めていきたい。

 


\ みんなに教えよう /

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