あらすじ
Michael Parmelee/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC
2018年4月12日（水）22:00～ FOX 日本初放送 （全24話）
（アメリカ放送 2017年9月27日～）
・【登場人物】
妻子拉致事件
ニック・ハンター（スコット・ポーター）の妻ジュールスと4歳の娘ルビーが帰宅途中で何者かに攫われてしまった。
その様子を伝える電話がニックに掛かってきて判明した。
携帯
その後、ニュージャージーのレミントン・モールでジュールスの携帯が発見された。
モールの駐車場で車も発見した。
車内には血痕、リュック、子供の靴なども見つかった。
パンクしたタイヤは接着剤で処理されていた。
財布やID、カードなどは見つかっていない。
足取り
ニックにジュールスの足取りを確認した。
託児所にルビーを預け、仕事へ出かけたというが、実際はどちらも行われていなかった。
職場によると、ジュールスはよく休んでいたという。
不倫か何かしていたのだろうか？
ニックに不信な点がなかったか聞くと、2週間ほど前家に侵入されたという。
同席していた母親が、犯人は修繕業者のメキシコ人、ホルヘに決まっていると横から口を挟んだ。
工事が雑という理由で、ニックが解雇した翌日の出来事だった。
ホルヘ
ホルヘには飲酒運転と暴行の前歴があった。
また近所の人が、ジュールスとホルヘが口論しているのを目撃していた。
だが、ホルヘ自身に話しを聞くとジュールスは、ニックに内緒で報酬を払ってくれたと好感を持っていた。
しかも、ニックの浮気現場を目撃していた。
その事をジュールスに話した際に、ジュールスが腹を立てていたのを口論だと見間違われていたのだった。
浮気相手
ニックの通話履歴から、生花店で働くペイズリーという浮気相手を突き止めた。
ペイズリーの話しを聞くと、ニックは妻子は死んだ事にしてペイズリーを騙していた。
ニックは、妻子の身を案じる影で、不倫をしていた事を隠していたのだった……。
容疑
ニックは妻子が消える直前、パール・リバーのゴルフ場に居た事が分かった。
自宅から40分の距離で、深夜過ぎだった。
その周辺には沼がある。
ジュールスからの電話を家族の前で受けていたが、コンピューターで偽装していたとすれば……。
オリビアは、ニックが妻子を殺して沼に沈めた可能性があると考え、沼の捜索を命じた。
姉シェリー
ジュールスの姉シェリーがニックに思い当たる節があると、SVUに現れた。
もともとニックを紹介したのは姉だった。
人気者で将来有望な男だったが、裏の一面もあった。
ニックは、母親の干渉が激しかったので、母親の為に結婚をし子供を作った。
その為、普段我慢しているせいで何かあるとキレていたという。
目の前で夫婦喧嘩をした時、「妻が死ねば人生が楽になる」と言っていたという。
ニック
ニックにゴルフ場に居た事を追及すると、クラブの購入希望者と会っていたと言った。
相手はネットで知り合ったボブだという。
またペイズリーの事を突きつけると、母親に聞かれたくなかったから黙っていたと言った。
「妻も娘も沼にいるはずがない」
ニックはあくまで自分は無関係だと主張し、早く2人を捜せと怒鳴った。
ペイズリーにウソをついたのは、同情を引いてベッドに誘い込む為。
シェリーに「死ねば楽になる」と言ったのは冗談だった。
「そうだ、僕は最低野郎だ。でも妻子を愛してるし殺してない！」
ストーンは、ニックを逮捕して留置場に入れる判断をした。
耐えられずに自供するだろう、と。
防犯カメラ
モールの防犯カメラの映像が届いた。
車からフードを被った男が降りて、ゴミ箱に携帯を捨てているのが映っていた。
その男の写真を元に、モールの近辺のガソリンスタンドを聞き込みした。
すると、パンクを接着剤で直した事を覚えている店員が見つかった。
その時、男は1人だけだったというがカードで支払いをしていた。
ケイレブ・ピアース
2人を誘拐した男の身元が判明した。
ケイレブ・ピアース、50歳。陸軍を退役後、警備員や賞金稼ぎをしていた。
住所不定で、今は銀行の警備をしている。
ニックとの接点は見つからなかった。
カード履歴から、完全採食者用の食材を購入している事が分かった。
食物アレルギーで完全採食者のルビーの為だとすれば、2人は生きている。
勤め先のマレーヒル信託銀行に、オリビアとカリシが向かった。
するとピアースが出てきたので、そのまま車で尾行した。
Michael Parmelee/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC
ピアースはある家の前で車を止めて、女性と子供を車に乗せてまた走って行った。
その様子を見る限り、誘拐ではなかった。
尾行を続けると、広い駐車場のようなところでもう1台の車と待ち合わせていた。
母子はピアースの車を降りて、もう1台のバンに乗り換えた。
そのバンから下りてきたのは、かつての担当検事補アレックス・キャボットだった。
黒幕
Michael Parmelee/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC
オリビアはキャボットに声を掛けた。
キャボットは騒ぐ事なく、冷静にオリビアの問いに答えた。
「誘拐じゃないわ。助けたの」
実はこれまで何人ものDV被害者を、誘拐偽装をして助けていたのだった。
オリビアは、法を破っているキャボットを批判した。
「おかげで夫に容疑が掛けられている。
何人の男を無実の罪で刑務所送りにしたの？」
「女性を守るためよ」
かつては一緒に女性を守る為に闘っていた仲間だが、今は法によって2人の立場は相容れなくなっていた。
だがオリビアはキャボットを逮捕する前に、ジュールスの話しを聞く事を選んだ。
真実
オリビアは、ジュールスがニックに酷いDVを受けていた事を知った。
身体には最近の火傷の痕が残っていた。
これまで何度もニックの暴力で病院に行っていたが、すべて理由をでっちあげてDVだとバレないように隠していた。
また、娘ルビーにも直接の暴力はないものの、物を投げるなどの行為をしていた。
キャボットは、夫に殴り殺されていた被害者を助けられなかった事がきっかけで、法にのっとるだけのやり方から外れていっていたという。
ジュールスとルビーが姿を隠し終わるまで、時間を稼いで欲しいとオリビアに頼んだ。
命を守る為に。
誤認逮捕
キャボットの計画だと判明したと同時に、ニックへの疑いも晴れたが、ニックは予測どおり、留置所で暴行を受けていた。
その結果、ニックはオリビア、ストーン、警察、検事局を訴えていた。
誤認逮捕で故意に精神的苦痛を与えたと。
オリビアは聴取を受けると、正直に殺人での逮捕は間違いだったと認めた。
だが、虐待を主張するとどうしてそれを知っているのか、とニックの弁護士ビーゲルに突っこまれた。
「取り下げずに罪状を軽くした理由は1つ。本人に話しを聞いたのでは？」
オリビアには宣誓下で嘘はつけなかった。
裁判
オリビアはキャボットに批判されながらも、ジュールスに裁判を勧めた。
「離婚届を突きつけ、単独親権を主張するの。
勝てばどこでも行けるのよ。力になるわ」
ジュールスはオリビアを信じて正面から立ち向かう決心をした。
1日目が終わると、オリビアとキャボットは2人で飲んでいた。
ビーゲルは、DVを親権が欲しいジュールスのでっちあげだと責めたが、キャボットは判事が女性である事などから勝ち目を感じていた。
翌日に控える、医師の証言も決め手になるだろう。
そこへ、オリビアに連絡が入り慌てて飛び出して行った。
事故
Michael Parmelee/NBC | 2018 NBCUniversal Media, LLC
オリビアが呼び出されたのは、交通事故現場だった。
そこには血まみれになったカリシが待っていた。
被害者は、ジュールスだった。
ほぼ即死だった。
これで親権はニックに渡るだろう。
相手は盗難車。
ブレーキ痕はなく、時速88キロ以上のスピードで通過していった。
完全にジュールスを狙ったものだった。
事故を知ったキャボットは、オリビアを責めた。
「あなたのせいよ」
でもオリビアは法に従っただけだった。
ニックは、賠償金5000万ドルも手に入れた。
事故当時のアリバイもあり、犯行に関する手がかりはなかった。
そして明日には、また違う事件に追われるのだろう。
オリビアはそれでも法を守りきった事を悔いてはいなかった。
「正義感や倫理観、自己統制から逸脱するのは簡単」
オリビアとキャボット
オリビアとキャボットは会っていた。
キャボットから、ジュールスの姉がルビーの親権を争う事になったと報告を受ける。
オリビアはキャボットに言った。
「あなたと同じ事はできない」
「でも私は続ける」
2人はハグをして別れた。
ストーン
ストーンの姉は、抗精神病薬の長期服用による副作用で遅発性ジスキネジアになっていた。
施設の医師から、薬を増やすか、止めるかの判断を任される。
以前服用を止めたら自殺を図った事があった。
事件の後、ストーンは薬を続ける事を選んだ。
医師には、どっちを選んでもいい選択だ、と言われた。
「過ちは何もしないことだ」
20話「屈折した価値観/The Book of Esther」へつづく
施設の医師から、薬を増やすか、止めるかの判断を任される。
以前服用を止めたら自殺を図った事があった。
事件の後、ストーンは薬を続ける事を選んだ。
医師には、どっちを選んでもいい選択だ、と言われた。
「過ちは何もしないことだ」
20話「屈折した価値観/The Book of Esther」へつづく
かんそう
ゲストの多い、その点では楽しい回でしたが、事件は相変わらずムカつきます。
まず、ニック役には、スコーピオンのティム（スコット・ポーター）が登場したので「こいつは（ただの被害者ではなく）何かあるな」とバレバレでしたｗ
かなり嫌な奴ってだけじゃなく、DV野郎な上に最終的には恐らくジュールス殺しを依頼したんでしょうね。
相当な悪党でした。
そんなニックの弁護士には、私にとってはいつまでたってもスピンシティのポール！ リチャード・カインドが。
SVUには2度目の登場のようです。
こちらも、ニック同様嫌な奴だったのでポールのイメージとは全然違いましたｗ
アレックス・キャボットは、シーズン2から登場し、シーズン12（シーズン13にも少し）を最後に久しぶりの再登場のようです。
長いシリーズだと降板後にも、ゲストとして登場する機会もあるという。
ほんと次は20年目に突入ですから、凄いですよね。
しかも勢いが保たれているように感じられるのですから。
今回はオリビアが法に拘る姿がかなり濃く描かれていましたが、割と？ 人情派なイメージもあったので、どちらかというとガチガチなのはストーンなのかな～と思っていた所でした。
オリビア・ファンなのであまり責めたくはないのですが、今回は刑事という立場上、キャボットに目こぼしをしていて情を発動させているのだから、ジュールスも救って欲しかったな～と残念に感じました。
何より、残された娘ルビーが心配。
あんな酷い父親と2人きりになるなんて！！
きっといつか大きくなったら逃げ出そうとした事を、ルビー自身には意志などなかったにもかかわらず責めそう……。
今回ばかりはキャボットの方が、頼り甲斐を感じてしまいました。
後味が悪いエピソードは、珍しくはないですが、今回の「法に従って進めたら、最悪のパターンになった」というなんとも言えない後味の悪さがありました。
遠回しに「法」は完璧ではない、という訴えをしているのかもしれませんが。
20話「屈折した価値観/The Book of Esther」へつづく
・【登場人物】
(文：ジェーン洞/海外ドラマクイーンズ)
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