狂犬病は猫からも感染するって知らなかった。スペインでは?

海外生活
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本日、ネットでニュースを見ていたら、こんな記事が目に飛び込んできました。

猫にかまれて狂犬病に感染、モロッコへの渡航者死亡 英当局
英国のイングランド公衆衛生局(PHE)は12日、訪問先のモロッコで猫にかまれた英国居住者が、狂犬病に感染して死亡したと発表した。公衆に危険が及ぶ恐れはなく、家族や友人、治療にかかわった関係者は必要に応じてワクチン接種を受けたと説明している。 - (1/2)

モロッコで猫に噛まれた英国人男性が死亡とのこと。

ええっ!恥ずかしながら、ネコから狂犬病が感染することがあるなんて、今の今まで知りませんでした(_;。

実際は狂犬病といいつつ、野生の哺乳類なら、どの動物でも感染する可能性があるんですってね。本日は、狂犬病のお話です。

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狂犬病はスペイン語でラビア

ちなみに今回、私は猫からも狂犬病が感染することにめちゃくちゃ驚いていましたが、スペイン人の旦那に話したところ、「そうだよ。えっ、知らなかったの?」と逆に驚かれました。

確かに日本語では、「狂犬病」ですが、スペイン語では、「Rabia(ラビア)」、英語でも「Rabies」と、「犬」なんて一言も入っていないんですよね。だから、犬以外の動物からも感染すると言われても、あまり驚く要素はないのかもしれません。

とにかく、野生の動物に噛まれたり、引っかかれたりした際には、予防ワクチンを打つべく、すぐに病院に行く必要があるんだそうです。しかも予防ワクチンは3回接種が必要なんだとか。

海外では野生の動物に注意

日本は、長らく狂犬病の発生がない国ですから、日本国内にいる分にはあまり気にしなくても良いかもしれませんが、海外だと事情が違います。

ちなみに、日本での狂犬病事情については、厚生労働省の狂犬病に関するQ&Aのウェブページが参考になります。

狂犬病に関するQ&Aについて|厚生労働省
狂犬病に関するQ&Aについてについて紹介しています。

さて、そういう私も、今でこそ犬飼いの犬派みたいになっていますが、実家ではネコをずっと飼ってきたし、もともと猫派なんですよ。なので、旅行に行った先で猫を見かけると、かわいい!!!って寄って行ってなでなでしていました。

イスラーム圏は野良猫が多い

とくにイスラーム圏は、ムハンマドが猫を寵愛したということでとっても大切にされているため、そこらじゅうで人懐っこい野良猫がゴロニャーンってしてるんです。私がこれまで訪れたことのある、トルコも、シリアも、ヨルダンもそうでした。

で、10年ほど前になりますが、スペインの大学院のメンバーと学会でトルコのイスタンブールに行ったことがあったのです。当然、イスタンブールの観光地、いたるところに猫がいます。その時もいつものように、野良猫を見かけたら、カワイイーって寄っていって撫で撫でしてたんです。すると一緒にいたドイツ人の先生が、「あなたは、すぐに猫を触っているようだけど、そういう猫はどんな病気を持っているか分からないから、気安く触ってはダメよ」と言われたのです。

以来、野良猫をナデナデすることはやめたのですが、その時は、ネコの持ってる病気って何?と、いまいちピンと来ませんでした。せいぜい妊婦が感染すると大変な「トキソプラズマ」、あとは、北海道のキタキツネで問題になってる「エキノコックス」、くらいしか思いつかなかったのです。が、「狂犬病」って可能性もあったんだなぁ、と今思い出して、冷や汗出ています(_;。

スペインでの狂犬病

ちなみに、我が家のコーギー犬ネモは、毎年、狂犬病の予防接種を欠かしていませんけど、スペインではどうなんだろうって思って軽く調べて見ましたら、ケースは少ないけど、あるんですね。

例えば、この記事。

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鹿児島大学の岡本名誉教授の書かれたものですが、2013年にトレドで犬が狂犬病に罹患してることが発覚したという記事です。こちらの犬はモロッコへの渡航歴があった模様。そういえば、このニュース、当時テレビで流れていた記憶があります。

もう一つは、スペイン語で恐縮ですが、2018年9月18日のエル・ペリオディコ紙のものです

Segundo caso de rabia por mordedura de murciélago en España
Murciélagos con rabia mordieron a dos personas en Huelva y Valladolid

こちらでは、2018年6月にウエルバとバリャドリードという地域で発覚した2件のケースが紹介されています。

具体的には、1件目がバリャドリードで、女性がコウモリに手を噛まれたというもの。2件目は、スペインのウエルバにて、飼い猫がコウモリと戯れるのをやめさせようとしたところ、19歳の青年がコウモリに噛まれたというものです。

両者とも噛まれた後に、急いで病院に行き、すぐに予防ワクチンを打ったために、予後は良好とのことです。良かった!

しかも、ウエルバの19歳の青年は、くだんのコウモリも捕まえて、ラボラトリに送ったために、このコウモリから狂犬病のウィルスが発見されたとか。うーん、この青年、ワイルドだわ。

とはいえ、スペインで狂犬病というのは、すっごく稀なケースなので、犬ではなく、人間が事前に予防接種をしているケースは少ないようで、上記のケースのように噛まれた後に、予防ワクチンを打つというパターンが多いようです。

私も犬を飼っているので、破傷風の予防接種は大人になってから再度受けたんですけどね、さすがに狂犬病の注射は打ってないなぁ。

でも、今回、死亡した英国人男性は、モロッコに旅行中に猫から感染しているわけで…。モロッコといえば、スペインの目と鼻の先。移民の行き来も盛んですし、ちょっと気になったので記事にいたしました。

まとめ

海外(スペイン含む)の旅行先で、野生の動物(いちおう猫も含む)に噛まれたり、引っかかれたりしたら、病院に行って狂犬病の予防ワクチンを打つのを忘れずに!

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