ZEN MEAT キーマカレー【米国では10兆円市場のフェイクミート。意外に美味しかった】2020カレー065軒078食目
2020.2.23
□ZEN MEAT キーマカレー
(4種類で送料込み¥2,409 楽天)
日曜日の朝、家のことをあれやこれやとしていたら、カレー屋に行く時間を逃してしまった。こんな時には、そうだ!あれを食べてみよう。
先日、(株)SEE THE SUNが販売するZEN MEET ゼンミートのレトルト食品4種類のセットを購入した。
これは玄米入り大豆ミート「ZEN MEAT」を使用したレトルト食品で、買ったセットは、欧風カレー、キーマカレー、ボロネーゼソース、ストロガノフ。
なんで、こんな植物由来人工肉の食品を購入したかといえば、先日まで日経新聞の全6回シリーズ「アメリカ発メシ新時代」を読んで、偏見を持たずに一度フェイクミートを食べてみようと思ったから。
★リンク:日経新聞 アメリカ発メシ新時代(6) https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54400410V10C20A1I10000/
GKは別にベジタリアンでもそれを標榜したり支持するわけでもない。しかし、仕事柄もあって世界を大きく動かす問題意識、例えばSDG'sや環境問題、経済変動の話には日々注目している。前述の日経の記事では、日本ではほぼ全く注目されないフェイクミートは米国で既に10兆円市場に到達していて、メジャーなファーストフードやファミレスの全てがフェイクミートの料理を提供している。これは無視できない社会現象だ。なんで、そんなに普及するのかと言ったら、動物と植物から得られる等価な栄養に対して、生産に必要とされる消費エネルギーが、動物=畜産の方が圧倒的に高い。すなわち肉の方が環境負荷が高いためだ。つまりこれは環境問題なのである。欧米社会では環境を理由に植物由来食の拡大が猛スピードで進んでいる。わかりやすい具体例で言えば、ステーキの本場テキサス州で食肉の販売量が激減したために、酪農の廃業に追い込まれて植物農作に転向した農家もいる。ベジタリアン、ビーガンとかいう思想宗教的なことではなくて、人々の意識はあくまで環境問題にある。ESG経営が株価に影響を与える時代であるだけに、日本の食品産業も、そう遠くない将来にこの動きを無視できない日が来るだろうね。
GKがなぜ注目したかというもう一つの理由は、こんなに急激に普及するには美味しさが必須だからだ。植物由来肉を知らなければ美味しくなさそうな印象がある。一見は百聞にしかず。語るよりも食すべし。
それで、今日はキーマカレーを食べることにした。まずはフェイクな挽肉がどれほどリアルに挽肉なのか食べて確認したいと思った。
このカレー、見た目には…
普通のレトルトカレーでカレールーを使用されているためかあまりキーマが主張していない。食べてみると、おおお!
これは、確かにキーマカレーだ。肉を食べる食感がある。すごい!驚いた!味も、肉を食べているような満足感がある。肉を除くカレーの部分の議論は今回は無関係なのでおいておくこともしたいけど、それでも、このレトルトカレーは若干トマト押しな味わいで十分に美味しい。
成分表示を見る。
(ZEN MEATキーマカレー)
1袋180gあたり
◆エネルギー 170kcal
◆たんぱく質 9.4g
◆脂質 4.9g
◆炭水化物 22.1g
◆食塩相当量 2.0g
一般的なレトルトカレーと比較してみよう。
(ボンカレー ゴールド中辛)
1袋180gあたり
◆エネルギー 159kcal
◆たんぱく質 4.1g
◆脂質 7.2g
◆炭水化物 20.1g
◆食塩相当量 2.5g
ZENMEATキーマカレーはキーマカレーだから、たんぱく質が多めになるものと理解して、このキーマカレーは、その他の成分、脂質がボンカレー よりも低めで、その他は遜色ないことを見ると、栄養成分的にも活用価値は高そうに思える。
成分表示も確認してみると、確かに肉由来は入っていないようだ。
何にせよ。玄米と大豆由来のフェイクミートで作られたキーマカレーが十分美味しいレトルトカレーなのだと分かり、一つ世界の動きを理解した気分になった。
ごちそうさまでした。
めでたしめでたし
あとまだ3種類食べなくちゃ。カレーは1種類だけど、ストロガノフとかボロネーゼも楽しみだな。