ナイトランを安全快適に(フロント編)

 遠くへのロングライドを考えた場合に未明からのスタートや、車の少ない時間帯に都市部を抜け出したいとか、夏に向かってのこれからの季節は早朝に涼しい時間帯に距離を稼いでおきたいとか、また私の場合は輪行時に奈良駅や王寺駅からの始発に乗りたいがために暗いうちから自走すると云った事もあります、もちろん日が暮れてナイトランとなる場合もあり、法的にもヘッドライトは必需品なのですが。
 残念な事に自転車用ライトはハンドルマウントのものが殆どでフロントバッグを使用するツーリング車の場合にはそのままでは死角ができると云う課題があり、何らかの形でフロントキャリアやフォークに固定する方法を工夫する必要があります。
 2015年3月にTOPEAKのポンプホルダーを流用するアイデアで汎用のLEDライトで2灯化したasuka号なのですが、使用していたGENTOSのNEX-903Dが故障、替わりに使ったMG-732Gが点滅モードがないのと、どうも振動で接触不良を起こすのか消えてしまう事がままあります。既にNEX-903Dは廃番で入手困難、替わりになるものを物色していたのですが、ホルダーの関係から単3×2本タイプで適当なものが見当たりません、やはり903Dがベストチョイスだったようです。
 ところで903Dと同じシリーズ単2×2本使用の905Dは現在も入手が可能な様です、903Dの180ルーメン10時間点灯に対して905Dは280ルーメン14時間点灯と強力ですが、単2仕様だけに真ん中のやや細くなった握り部分で直径が約28mmφと太くなり、せっかくのクランプ方法のアイデアが使えません。また充電式のニッケル水素電池を使ってきているのに単2用は充電器から用意しなくてはなりません。それにツーリング時に携行する予備電池、単3、単4、CR2032とこれ以上種類を増やしたくもありません。
 懐かしいナショナルの探見灯用のクランプが使えないかと引っ張り出してきましたが、同じ単2仕様とは云えブリキの筒用ですから細過ぎます。たまたま百均で見つけたライトホルダーが寸法的に使えそう、本来は単4が並んで3本入るライト用らしいのですが、試しに1個買って帰るとこれがぴったり。
 やや重々しいですが2個使って内側にゴム板で適当に切って貼り付けパチンと嵌めるとしっかり固定されます。903Dの時と同様に汎用のジョイント金具を介して角度調整ができる様にフロントキャリアに取り付けます。
 電池の方は単3を単2サイズに変換するスペーサーが手元にあったので、これを使ってみる事に。通常は単3のニッケル水素電池を使い、長時間のナイトランを想定される場合は使い捨ての単2アルカリ電池とかを使っても良い訳です。

 クランプなどの問題が解決したので2灯とも905D化しても良いかと思ったのですが、残念な事に何故かしら903Dの方が照射角度が広い(写真右:両方ともワイド側で)と云う謎、とりあえずはこの組み合わせで使ってみようかと。なお903Dも905DもIPX4準拠の防滴仕様で防水仕様ではありません。
 百均ネタがもう一つ、フロント用で黄色点滅のライトって以前はキャットアイでもありましたが、最近は見かけませんね。ハンドルに取り付けて使うシリコン製のライト、白色ですが点滅モードもあります、ばらしてアクリル製のレンズ部分にクリアーイエロー色のプラ用スプレーの吹いてみました、濃度を出すのに何度か重ね塗りの必要がありますが。試しにフォークに取り付けてみましたが、照射角が広すぎて視線に入る位置に取り付けると些か目障りなので、取り付け位置に工夫が必要です。
 そして自転車ではなく人間に付けるヘッドライト。キャンプ用品としては必需品とも云えますが、自転車ツーリングでもナイトランや結果的に夜間走行になった際のパンクなどトラブルを考えると両手が自由に使えるライトは助かります。また真っ暗な山道を走る際に進行方向しか照らせないヘッドランプと違い、視線の先を照らせるライトは有用です。
以前は左のGENTOS HW-999Hを使っていたのですが、百均の安い電池を使っていたら液漏れが起きて接触が悪くなってしまいました、機能性能的には満足していたのですが、単3/3本とあってやや重いのが負担でしたので、同社のCB-200D(単4/3本)を買ってみみました、重量など満足できるものだったのですが、頭に付けて走ってみると、仰角の調整範囲が狭く、姿勢にもよるでしょうが走行中に前方を照らすのに適した角度にセットできないのと、角度調整部分のヒンジが外れ易いと云う問題があり、お薦めではありません。

 

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