今朝、目が覚めて、なぜかわかった。
ああ、あの子の初恋の相手は、あの子だ、、、!
すると、急に胸が締め付けられ、目頭が暑くなった。
あの二人がもし、将来、結婚できたなら、穏やかな幸せな家庭が築けただろうな。
それが叶わなくて、切ない気持ちになった。
昨日、夕方からある生徒に日本語を教えていた。
もうJLPT(日本語能力試験)のN1に合格しているので、N1の復習や、本人が興味を持っているビジネスマネージメント系の書籍を使って勉強している。
昨日使った書籍は、P.F.ドラッカーの本だ。
「搦め手」と言う言葉が出てきた。
「からめて」と読むと、思ったのだが、確信がなかったので調べると、合っていた。
普段あまり使わない言葉だが、自分でもどこで覚えたのかわからない。
と私が言うと、その生徒は「え!そうなんですか!」と、難しい言葉になると余計一生懸命覚える。
急に彼の携帯が鳴った。
デリーに住んでいる友人が帰省しているのだそうだ。
電話の内容は、長距離恋愛で、つれない態度になった彼女の心を取り戻すにはどうしたらいいか、と言う相談だった。
その生徒は、「いつもいろんな友達から相談されるんですけど、僕はいつ彼女が出来るのかなあ。」と言った。
「青春だねえ。」と、青春時代、思春期、初恋についての話題になった。
私が子供の頃の初恋の話や学生時代の恋愛の話をすると、彼も自分の初恋について教えてくれた。
名前は言わなかったけど、時々お弁当を作ってきてくれたとか、校長にバレて怒られたとか、微笑ましいエピソードだった。
「日本に行っている間に、急に結婚させられて、もう今はどこにいるのかわかりません。」
彼がそう言いながら目をこすったので、私は、申し訳ない気持ちになった。
明るくて、誰とでもすぐに仲良くなる性格なので、てっきりチャラ男なのかと誤解していた。
以外と純粋なのだと思った。
そして、一体誰なんだろう、と思いながら、昨夜寝て、朝、目が覚めて、急にわかった。
あの子だったんだ、、、!
インドの田舎の、切ない初恋。
備忘録として、ここにメモしておきます。