7年前の被災地。

私は嵩上げ前の被災地に建てられたお店に通いだしていました。


津波はどこまで来たのですか?


まだ大きな店の少ない頃

沢山寄って行った観光のお客様の方によく聞かれた言葉。


貴方の足のしたには沢山の遺体と瓦礫があったのですよ

と言いたいのを押さえて

この写真に見える道路の途中まで来たんですよ

と答えると

お客様はびっくりしたようにして答える。


こんなに綺麗なのに?

店もあるのに?


被災は一瞬

復興はそれぞれ。


今日の支援者が

明日の被災者になるかもしれない。

そしてその逆も然り。


だからいつでも助け合う手を抑えないでいよう。

忘れないこと 気遣うことも立派な支援。





これは震災後一年の秋

高校の同級生が会社の人たちを連れて被災地ツアーに

来てくれて案内を頼まれた時のもの。


彼女は今年家族を残してこの世を去った。

私達にはさよならも言わないで…。


SMAPが好き ライブに行きたいと言っていた昔。

世界は有限だから

叶う望みも叶わない現実も確かにある。

だけど今生きてる真実よりも大事なものはないし

生きてなければ叶うものはない。

自分の短い人生を生きるのに

他者の影響は最低限で良いと思う。

真面目な優しい人ほど人を気遣い耐えているから。


あなたの見た傷ついた古里が

震災後送ってくれた優しさや強さに答えられるような街に

なることを願っている。