ラヂオ惑星モルファス

コロナの中で考えたこと



5月25日、政府が非常事態宣言を言を解除して経済活動を再開することとなりました。
この一連のコロナウイルスへの対処の中で気になったことがいくつかあります。一つは、そもそものこの非常事態宣言について、また「戻る」ということについて、などなど・・・。
まずは、この非常事態宣言そのものについて考えたことを・・・
マスコミを通じて、政府関係者が発言したことも野党関係者が発言したことも、またマスコミ関係者が発言したことも、おおむねこんな調子でした。『この非常事態宣言は他の国のような強制力を伴わない・・・外出禁止とか罰金とか・・・制度であって、国民の協力をいただきたいという趣旨で罰金などもちろんありません・・・』
さて、これは良いことなんでしょうか?自主的な行動を促すだけ・・・ということは、為政者は国民の行動を指示もしていないしお願いしているだけ・・・なので、国民の行動は国民それぞれの責任であって、政府は強制していないのだから「責任」は一切負わないという構造でしょうか?
これこそが、先の戦争中の「欲しがりません、勝つまでは」「ぜいたくは敵だ」など、国民自身が相互に監視し『自粛警察』となった姿と重なるのです。指示や強制は、指示した人や強制した人に責任が発生しますし、結果を問われます。しかし、「お願いしただけ、強制はしない」「みなさんが自主的に自粛生活をしただけ」なら為政者は全く責任を問われない、ということに・・・論理的には・・・なってしまいますよね?

「日刊ゲンダイ デジタル」での作曲家三枝成彰さんのコラム『三枝成彰の中高年革命』でしっかりと指摘しています。
『・・・戦時中と同じような同調圧力が強く働いている。そのため多くの日本人が外出や営業の自粛要請をすんなりと受け入れた。
 他人に迷惑をかけたくないと考えるのは日本人らしいところだと思うが、「やるように言われたから」「みんなそうだから」という発想は危険だ。ファシズムや軍国主義を受け入れた頃と同じである。すでに戦時中の隣組のような「自粛警察」まで横行しているのだから、なおさら主体的に判断すべきだ。・・・』と。

非常事態宣言が「解除」された今、皆さんはどう考えているのでしょうか?

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