ちょっとあらすじ
クラスメイトによる銃乱射事件で死の淵から生還したセレステ(ナタリー・ポートマン)。
皮肉にも姉のエレノア(ステイシー・マーティン)と作った追悼曲が大ヒット。
敏腕プロデューサー(ジュード・ロウ)に見初められ、一躍スターダムへ。
18年後 ― トップスターの彼女はスキャンダルで活動を休止していた。
再起をかけたカムバックツアーの初日、ある事件が起こる。しかし、それは、彼女の過去の模倣事件だった。
蘇るトラウマを抱え彼女はステージにむかうのだが・・・。
感想
実在の出来事を基にしたノンフィクション。
ポップスターってタイトルが示す通り…なのか…?ラストのライブシーンはちょっと…?かなり…?ひどいというか…?ちょっとお粗末感が…
だから、それはポップスターだからってことで、それなら、それは成功ということ?
だから、タイトルも敢えての『ポップスター』なのか?とも思ったが…、でも原題は『Vox Lux』(これはラテン語で、英語では「Voice of Light」 『光の声』という意味らしい)
有名歌手の、スターの光と影…、栄光と挫折…みたいなテーマなんだよね。なのに…、それなのに哀愁が感じられない。哀愁が漂ってこない。わたしが感じ取れないだけなのかも、だけど。もうちょっとね、こう悲哀みたいなものを盛り込んで観てる者の感情に訴えかけてきてほしかったというか…
音楽をテーマにした映画って、いい作品が多いし、なかり好きなのが多く、枚挙に遑がないんだけど…最近だと『COLD WAR あの歌、2つの心』がかなり好きだ。続けて2回観たぐらい。(わたしは好き過ぎると続けて2回観る癖がある。それって癖って言うのかな…?)観てない人がいたら是非観てほしい、かなりおススメの音楽がテーマの作品です。
序盤はすごく良かったの。それだけにもったいない。
銃乱射事件に巻き込まれ、生死の境を彷徨い、心にも体にも深い傷を負った主人公に姉が、もう離さないと、付きっきりで世話をする。ま、甘やかしてしまうのだ。
病気とか怪我とか、そういうことを経験すると、甘やかされるというか、そういうのってある。弟が3歳ぐらいの時、脱腸で入院して、その時、かなり甘やかされて、我が儘に育ってしまった。でも可哀想という思いから甘やかしてしまうのは分からないでもないけど…
悲劇的ない出来事で九死に一生を得た主人公と姉は、それを追悼する鎮魂歌を作ったことで、注目されデビューして、あれよあれよと言う間にスターへ駆け上っていく。姉は常に裏方に徹し、妹を見守る。
でも姉とマネージャーの関係を知り、ちょっと距離を置くようになる。
いつまでと夢見る少女じゃいられない、ってことで…
そこから歯車がちょっとづつ狂い始める…
そして18年後ーーー
アルコールや過激な言動やスキャンダルなどで世間を騒がせていたスター・セレステは、これを境に『聖なる鹿殺し』のラフィー・ギャシディからナタリー・ポートマンに代わる。
今日は復活コンサートだ。
でもその復活コンサートを前に待ち受けていたのは…
自身のかつてのヒット曲のMVで使われたマスクを被った犯人たちが銃乱射事件を起こすという悲運…
って…
えっ…?
なんか安直すぎやしない?
キャストもいいし、だってマネージャー役はジュード・ロウだし、姉役はステイシー・マーティンと豪華。
セレステがナタリー・ポートマンに代わってから、ちょっと良からぬ方向に行ってしまった感じ。わたし的にね
少女時代のセレステ役のラフィー・ギャシディはセレステの子供として二役を演じてる。ラフィー・ギャシディはいい、すごくいいの。なのに、なのに…なんでナタリー・ポートマンに代わった瞬間から…
『ポップスは、みんなが重く考えないから好き。いい気分になる』というセレステの台詞があるが
、この映画は、これなんだろうな、って。