スサノオで～す
小春「ウサギさん♪ウサギさん♪」
影狼「……」
『スサノオと日本の神を巡る旅』。
イザナギ、イザナミ、住吉三神、宗像三女神、
天岩戸開きの神々、
スサノオのヤマタノオロチ退治の地を経て…。
いよいよ僕らの旅は、
あの『オオクニヌシの国作り』を巡る旅へ。
あ「何かちょっと緊張する…」
ス「何がや？」
あ「いやオオクニヌシさんって、
まだいまいちイメージが沸かないんですよね。
どんな方なんだろう」
ス「まぁそれは、あいつに会ってからの話やな。
不安か？」
あ「不安半分…、期待半分…。
ドキドキ半分…って…感じですね…」
ス「お前…それ全部で１００％超えてるぞ…」
あ「あ…（恥）」
ス「お前の頭の中どないなってんねん…」
そんなこんなで、
『オオクニヌシの国作り』。
かつてオオナムジと呼ばれていた軟弱な神が、
様々な試練を経て成長し、
この国の礎を築き上げ、
日本史上初の王になったという成長物語。
そのゆかりの地
鳥取県西伯郡南部町 赤猪岩神社に、
僕らは降り立った。
あ「赤猪岩（あかいいわ）神社…。
末っ子で、
軟弱なのに顔はイケメン。
女にはモテる。
兄神たちに嫉妬されたそんなオオクニヌシが、
山の上から猪を追い立てるから、
それを受け止めろと言われて、
実は真っ赤に焼けた大岩だったという話ですね」
ス「そう。
ここにはその『大岩』が実際に封印されている」
あ「マジ？
だから赤猪岩神社なのか…」
そこには…？
あ「…これ…がオオクニヌシが実際に受け止めて死んだという大岩…ですか…」
直径２～３メートルぐらいある大岩。
あ「こんなん死にますやん…」
ス「いや、この岩はそれとは違うで」
あ「ちゃうんかい。
はよ言えや。
感傷に浸った自分が、恥ずかしいわ」
ス「（笑）
実際の大岩は、
この岩の下に封印されている。
実際は、
もっともっと大きかったらしいけどな」
あ「マジ？
それはそれで衝撃」
改めて、
そこでの参拝を終え、
あの有名な
『因幡の白兎』の地。
あ「『因幡の白兎』の話は、
僕も小さい時に聞いたことはありましたね」
ス「まぁ童話としても分かりやすい話やからな。
今更説明はいらんやろ」
その象徴の地、
『白兎神社』近くにある、隠岐の島へ。
（赤猪岩神社から車で約１時間半。同じ県でも結構遠い。笑）
あの島から海を渡ろうとして、
サメに皮を剥がされたんですね…。
それでオオクニヌシに助けられて、
そのあとの彼の行く末を予言したと…。」
ス「こうやって見たら、
ウサギでも根性で泳げそうな距離やのにな」
あ「ね（笑）
こうして実際に古事記や神話の地を巡ると、
色々思うことがあって、本当に面白い（笑）」
そうして僕らは、
その予言ウサギが祀られている、
『白兎神社』へ。
それこそ『因幡の白兎』のウサギさんで、
御利益としては、『縁結び』の神社になるんですね…」
ス「あぁ、
まぁ一応このウサギがきっかけで、
オオクニヌシとヤガミ姫は結ばれたからな。
まぁこの造形物が象徴しとるわ」
オオクニヌシと絶世の美女 ヤガミ姫が結ばれることを予言したんですもんね。
『縁結びのウサギ』…。
そうやって考えたら、何だか素敵」
本殿にて参拝。
（二礼二拍手一礼）
ス「さて…『白兎神』…。
どんなんが出るかな…」
…。
……。
………。
…………。
※初めての方のために。
～このブログに登場する神々は、『荒川祐二』というフィルターを通して、このように様々な形で現れております～
ス「俺もいよいよ、お前の頭が心配になってきたよ（笑）」
さて…気を取り直して、
『白兎神』…。
スサノオの兄貴！！
久しぶりでやんす！！」
ス「お、おう…」
あ「『やんす』っていう喋り方も、
イメージ通り…」
兎「何すか！何すかー！！
言ってくだされば、
迎えに上がったのにー！！
ナメクジ小僧も、トカゲ娘も、セミ男も、
スサノオの兄貴に会いたがるのにー！！」
ス「いや…遠慮しとくわ…」
あ「（また…TEAMスサノオに入りそうな、変な神が現れてしまった…）」
兎「で、今日はいきなりどないしたでやんすか？
そんなトカゲみたいな男と、おもしろ龍神と狼連れて」
小春「ウサギさん♪ウサギさん♪」
変に育ったら困る…」
あ「本当に…。
ていうか、トカゲみたいな男って俺のことか…」
兎「で、何でやんすか？」
ス「いや、今なこいつ（荒川祐二）と、
久しぶりに古事記ゆかりの地を巡っててな。
それで『因幡の白兎の地』として、
ここに来た」
兎「そうでやんすか！そうでやんすか！！
よくぞ来られました！！
何なら予言でもしましょうか！？」
あ「………」
ス「お前ちょっとしてほしいと思ったやろ？」
あ「女子は占いとか予言という言葉に弱いですから…」
ス「女子ちゃうがな」
あ「とにもかくにも、
せっかくなのでお願いします、ウサギ様m(_ _)m」
兎「分かったでやんす！！
それでは拙者の瞳を見てほしいでやんす！！」
あ「（一人称は『拙者』なんか…）
はい…」
すると、
吸い込まれるように、
兎の目が見る見る赤く光り出し、
同時に周りの情景がグニャグニャとゆがみだし、
ウサギの世界に引き込まれるような、
感覚に襲われた。
兎「…いいでやんす…。
おたく…」
あ「（ゴクリ…）」
兎「最近ちょっと太ってきたでしょ…？」
…。
……。
………。
…………。
あ「はい？（笑）」
ス「……（笑）」
兎「好きな物ばっかり、食べてちゃいけやせんぜ…（ドヤッ）」
あ「いや…、
そういう生活のアドバイスとかをしてほしいんじゃなくて…」
兎「それに…」
あ「おっ…！」
兎「夏場は冷たいものは、
ほどほどにしときなはれや…」
…。
……。
………。
…………。
あ「こいつあかんわ…」
ス「まぁお前の責任でもある（笑）」
あ「もう帰りましょか…」
ス「最後に一個ぐらい、
何か良いこと言ってくれたらいいねんけどな（笑）」
兎「あ！あー！！あー！！あー！！」
あ＆ス「何や！！（笑）」
兎「これからも旅は続くでやんすか？」
あ「そうですね、一応…」
兎「今降りてきた、
この言葉だけは、
最後に伝えとくでやんす…」
あ「？
（また変なこと言うんか…？）」
兎「この旅の終わりに、
すべての『答え』が明かされる。
そしてその『答え』こそが、
さらなる次の未来へとおたくを、
連れて行ってくれるでやんす…」
あ「？」
…。
……。
………。
…………。
白兎神の、
その最後の言葉の意味は、
わからない。
けど、
この旅の終わりには、
何かの『答え』が見つかると言う。
そして、
その『答え』こそが次の未来へ、
僕を連れて行ってくれると…。
予言を終えて、
再び僕らは隠岐の島を眺めていた…。
何でだろう…」
ス「まぁあいつら純粋な国つ神は、
アマテラスを始めとした天つ神たちとは、
少し毛並みが違うからな。
出会っていく中で、
その性質も追々分かってくるやろ」
自由な形で、このブログを広めてくださったら、凄く嬉しいです
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