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 本日 (2019年8月23日) は、アテネからデルフィに移動し、ギリシャの世界遺産「デルフィの古代遺跡」(Archaeological Site of Delphi) を訪問してきました。

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デルフィ(Delphi)とは?

 デルフィ (Delphi) は、古代ギリシアのポーキス地方にあった都市国家 (ポリス) です。この地は、古代ギリシアの世界においては「世界のへそ (中心)」と信じられていました。

 ギリシャ神話によれば、大地の中心を決めるため、最高神ゼウスが地平線の両端から放った2羽のわしが出会った場所がデルフィであったと伝えられているようです。そして、そのシンボルが「オンファロス」(世界のへそ) と呼ばれる神聖な石だそうです。実際、デルフィは、ギリシャのほぼ中間に位置し、各地からの交通の中継点として機能していました。

 デルフィの遺跡は、1987年に「デルフィの古代遺跡」(Archaeological Site of Delphi) 」として、ユネスコの世界遺産 (文化遺産) に登録されています。

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デルフィ(Delphi) の場所

<アテネ ⇨ デルフィ>

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デルフィ (Delphi) への行き方

 私は、アテネのリオシオン・ターミナル (Liossion Terminal) から、ローカルバス (KTEL) を使用してデルフィ (Delphi) に移動しました。

 なお、リオシオン・ターミナル(Liossion Terminal)がわかりにくいという意見が少なくないようですが、私は、以下の順路で、地下鉄の Kato Patissia 駅から歩いてリオシオン・ターミナルに行きました。地下鉄の Kato Patissia 駅からリオシオン・ターミナルまでの所要時間は、だいたい10分くらいだったと思います。



 なお、リオシオン・ターミナルへの行き方につきましては、a-prioriさんのブログ記事「リオシオン・バスターミナルに地下鉄で行く方法」もご参照ください。

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デルフィ遺跡 (Archaeological Site of Delphi) の回り方

 デルフィは、大きく分けて、以下3つの場所に分けることができると思います。
  1. 入場料が必要なメインとなるデルフィ遺跡
  2. デルフィ博物館
  3. 入場料が不要なデルフィ遺跡
 以上の中で、1と2は「共通のチケット」(€12) となります。

 なお、どの順路で回るのがいいのかは一概には言えませんが、デルフィ遺跡で示されていた順路に従うのであれば、1 → 3 → 2 の順番が基本となるのではないかと思います。ちなみに、私も、この順番で回りました。

 一方、夏の暑い時期などは午後8時まで開館していますので、暑い時間帯にまずデルフィ博物館で過ごし、涼しくなってきてから1と3を回るのも1つの手であるように思います。ただ、個人的には、遺跡を巡った後で、博物館を訪問する方が、どの遺跡にあったものなのかイメージできますので、博物館を訪問するのは最後の方がいいのではないかと考えています。

 以下は、デルフィ遺跡を訪問順にご紹介いたします。

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デルフィ遺跡 (Archaeological Site of Delphi) の入口

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 入口のところに地図が張り出されていましたが、配布はしていないとのことでした。
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シフノス人の宝庫 (Treasury of Siphnians)

 金鉱の採掘で裕福であったシフノス島の人々によって建てられた宝庫です。
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 宝庫の正面を飾っていた破風とレリーフです。<博物館の第5室>に展示されています。
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 正面には円柱代わりにカリアティデスと呼ばれる少女像が飾られていました。<博物館の第5室>
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アテネ人の宝庫 (Treasury of Athenian)

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 アテネ人の宝庫を飾っていたメトープ <博物館の第7室>
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上)ヘラクレスの偉業 (ケリネイアのシカを生け捕りにするヘラクレス)
下)ヘラクレスの偉業 (盗賊と戦うヘラクレス)

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ブレフリオン (Bouleuterion)

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 会議所の跡です。

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アテネ人の柱廊 (Athenian Stoa)

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アポロン神殿 (Temple of Apollon)

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 現存するのは、紀元前370年頃のものだそうです。
 もっとも、紀元前6世紀頃には、この場所に神殿があったそうです。

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古代劇場 (Theater)

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 ピューティア祭の演劇が行われていた場所です。
 紀元前4世紀頃に造られたものだそうです。

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スタジアム (Stadium)

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 ピューティア祭のスポーツの祭典が行われていた場所です。

 以上までが、入場料が必要なエリアにある遺跡です。

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カスタリアの泉 (Castalia Spring)

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 神託を伺いに来た信者たちは、この泉の水で身を清め、参道へ進んだそうです。

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アテナ・プロナイアの神域 (Sanctuary of Athena Pronaia)

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  • アテナ・プロナイアの神殿、トロス (円形神殿) などが残されてます。
  • ちなみに、プロナイアとは「前に位置する神殿」という意味だそうで、デルフィに来ると最初に目にするため、このように呼ばれるようになったそうです。
  • トロスは、紀元前380年に造られたそうです。
 神域に建っていたとされる円形の祭壇 <博物館の第12室>
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デルフィ博物館

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 以下、これまで紹介していないもののみご紹介いたします。

 ナクソス人のスフィンクスです。<博物館の第5室>
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 踊る少女たちの像 <博物館の第11室>
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 その他
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古代ギリシア時代に「世界の中心」と考えられていたデルフィ (Delphi)

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 以上のように、デルフィ (Delphi) では、紀元前の時代に造られた遺跡を目にすることができます。古代ギリシア時代に「世界の中心」と考えられていた古代遺跡を回ると、古代の人々と会話をしているようで、とても不思議な気持ちになるのは私だけでしょうか?

Best wishes to you !!


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