センリョウ(千両) の挿し木に挑戦してみた

普段は目立たないのにお正月の飾りでは、真っ赤な実が存在感を放つセンリョウ

地味だけど時に鮮やかな姿を見せるセンリョウが、大好きです。

1カ所庭植えにしていますが、それでは物足りず、もう少し増やしたいと思うようになりました。

センリョウは種まきでも増やせますが、挿し木でも増やすことが出来るようです。

そこで、2月にセンリョウを剪定した時に剪定枝で挿し木。6月まで待っていると、何となく発根しているようなので、鉢上げをしてみました。

これは、4ヶ月間のセンリョウの挿し木の経過をまとめたものです。

センリョウ の挿し木

センリョウ の株が古くなったので、2月に株元を整理して、古い株を切り取りました。

その時に出た剪定枝を眺めながら、思ったんです。

「センリョウ は年中緑の葉っぱを見せてくれるし、上向きにつく赤い実も好きだから、増やしてみたいな」

そこで、まだ新芽が出ていない前年の葉っぱがついた枝(剪定枝)で挿し木をしてみました。

挿し木の方法は一般的な挿し木の方法に準じて行いました。

簡単にまとめておきます。

【センリョウの挿し木手順】

① 剪定枝を2節つけて8cmぐらいの長さにする(節の下で切り取る)

② 残した2枚の葉っぱは半分の大きさにする

③ ハサミで切った切り口をカッターで斜めに切る

④ さし穂を1時間ぐらい水につけて給水させる

(※ さし穂は、挿し木にする枝のこと)

⑤ 肥料分のない清潔な土を用意し、たっぷり水をかけておく

(今回は赤玉土を使用)

⑥ 用意したさし穂3本を棒で穴を開けた土にしっかり入れる

⑦ ぐらつかないように土を押さえて、安定させる

その後水をかけたら、半日陰で管理します。水やりは、赤玉土の表面が白っぽく乾いてきら。

 

4月になり気温が上がってくると、小さな新芽が出てきました。

新芽が出てきたので、枯れてはいないようです。

樹木を挿し木にした時は、新芽が出たと喜んでも、まだ根は出ていないことがあります。

 

そこで、ちょっとだけ確かめてみました。挿し木には触らないのが一番良いのですが、根が出ているかどうかは気になります。

挿し木した土の部分をしっかり押さえ、さし穂を軽く引っ張ってみます。

抵抗感があれば根が出ているはずなのですが、引っ張られて浮いてくる感じがあります。

「まだ根は出てないみたい」

根が出てくるまでには、まだ時間がかかりそうです。

そのまま半日陰で管理を続けました。

センリョウの鉢上げ

6月後半になりました。

2月に剪定したセンリョウは小さな目立たない花をつけています。

面白い形をした花だなと思っていたら

センリョウの花には花びらはなく雄しべ雌しべが直に付いているんだとか。なんとシンプルな作りだこと。

挿し木から4ヶ月。そろそろ発根していても良さそうな頃です。

そこで思い切ってセンリョウを鉢から出して、根の状態を確認してみることにしました。

 

鉢底を見ましたが、根はまだ出ていません。鉢底を押して、挿し木苗を取り出してみます。

「良かった!3本共根が出てる」

3本のうち1本は、根が少ししか出ていませんが、残り2本はしっかり出ていました。

4ヶ月待った甲斐がありました。早速鉢上げです。

用意したのは赤玉土と腐葉土に園芸用土(少なめ)を混ぜた土を入れた9cmのビニールポット


3本共にポットに植え込みました。

水をたっぷりあげたら、庭植えのセンリョウの側(半日陰)で管理していきます。

鉢上げから3週間後の7月には、株元から新芽も出てきました。

暑い夏を乗り越え秋になったら、もう少し大きく育ってくれるでしょう。

挿し木からの4ヶ月は長く感じましたが、草花と違い樹木の成長には時間がかかることを、改めて感じています。

鉢上げしたセンリョウが赤い実をつけるのは、何年後になるのか分かりませんが、気長に付き合いたいものです。

センリョウの成長と地植え記事➡️センリョウの挿し木をして1年8ヶ月 

センリョウの剪定記事➡️古いセンリョウの剪定を2月にしてみた