外資コンサルタントのブログ

オックスフォード大学大学院を卒業後、外資コンサルに就職。気ままに更新中。

オックスフォード大学大学院合格までの道のり

おはようございます。2週間後に日本の大学を卒業します。4年間たのしかったな。。。

まさか自分がイギリスの大学院に進学することになるとは、高校生の時は想像もしていなかったです。。。

 

さて、今日は長めに記事を書きますよ!(笑)

オックスフォード大学とロンドン大学の大学院合格までの道のりについて書きます!

もちろん全部は書けないので、もし何か質問があったらコメントください。

 

まず、オックスフォード大学について。オックスフォード大学は2017年度、ハーバード大学ケンブリッジ大学を抜いて世界大学ランキング1位です。

 

下記のリンクをご確認ください(興味があれば)。

www.timeshighereducation.com

 

イギリスの首相を数多く出す大学です。

 

そして、ロンドン大学についてですが、ロンドン大学っていくつかあるんですよね。私が受験&合格した大学は、正式名称はユニバーシティ・カレッジ・ロンドンです。省略してUCLと呼びます。

UCLも、世界大学ランキングで毎年トップのあたりに出てくる大学です。2017年は15位ですね :)

 

UCLも超名門校です。日本人だったら、伊藤博文小泉純一郎さん、夏目漱石が過去に留学しています。他にも、たくさんの著名人が留学しています。

 

大学の説明短すぎるかな?まあ、オックスフォード大学ってどんな大学やねん!って思ったら、ハリーポッターを想像してください!(笑)

オックスフォードはハリーポッターの魔法学校「ホグワーツ」の世界です。正式に言えば撮影舞台です。

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 さて、ではそろそろ本題の、合格までの道のりについて語りたいと思います。

 

もともと、私は海外とか無縁だったんですよね。高校生の時は理系で、海外経験ゼロで、パスポートも持ってなかったからTOEFLとかIELTSとか、なんならTOEICとかもよく知らなかったし。

 

しかし、中学生の時からずっと海外への憧れがありました。中学校3年生の時の英語の先生が英語をぺらぺらに話せる人で、先生がアメリカ人と英語を話している姿を見て、「かっこええ~~~~!!!」みたいな感じでした。

 

ただ、高校生の時、得意科目が物理、化学、数学だったので理系に所属。大学受験の時、「大学では自分の好きなことを勉強したいな~」と思い、いきなり文転!(笑)

(大勢の方から反対を受けました。笑 でも、自分が好きなことをとことん追求したいと思ったので。)

 

高校3年生の9月に指定校推薦で京都外国語大学国語学英米語学科から合格をいただきました。

 

その後、大学入学前の3か月間、必死でTOEIC対策をしました。なぜかって?

京都外国語大学に入学すると、入学式の翌日にクラス分けのTOEICの試験があります。それゆえ試験対策を始めました。

 

「帰国子女なんかに負けるか~~~~!!!!!!」と思いつつ頑張った3か月。(笑)

結果、大学入学時のTOEICは870点を取得することができました。帰国子女に負けなかったです。(笑)15年以上アメリカに住んでた子にはさすがに負けたけど。(笑)

 

そして、ずーっと憧れていた(学部)留学をしようと思い、IELTSやTOEFLを18歳の時に受けるようになりました。

 

人生初のIELTSで6.0を取得できたので、そのまま京都外国語大学の学内選考試験を受けて、無事に合格!大学二回生の秋学期から三回生の春学期までイギリスのキール大学で学部留学を経験しました。

 

mikiann.hatenablog.com

 

キール大学で学部留学を経験したとき、いろんな意味で良い刺激を受けました。

まず、イギリスの大学の留学生の多さにびっくりしましたね。まさにDiversity(多様性)。

そして、様々な国の出身者達と友達になったのですが、自分の中で、「恥ずかしすぎて彼らに言えない」ということが1つありました。

 

それは、私が日本の大学で外国語学部の英米語学科に所属していることです。

 

京都外国語大学では二回生から International Studies(国際学)のコースに所属していました。平和学や国際関係等を英語で勉強しました。しかしながら、私の大学では、学生は主に語学を勉強します。

 

日本では普通のことかもしれませんが、海外では、「大学で英語を主に勉強する」なんてありえないことです。今日のグローバル社会で、英語はできて当然。大学では、英語でビジネスや金融等の専門を勉強する。

 

私自身、キール大学に留学に行く前から、京都外国語大学の先輩たちの話を聞いていたため、「大学で英語を勉強している。とか恥ずかしくて海外じゃ言えない。」という発言を何度か聞いたことがありました。

 

自分が実際にキール大学に留学した時、先輩たちの言ってた通りだと思いました。

 

このままじゃいけない。将来、グローバル社会で活躍したいと思っている人間が、このままじゃいけない、と改めて気づかされました。

 

キール大学での留学生活はたった9か月で、徐々に留学生活の終わりが近づいてきました。海外の大学院へ進学してみたいかもという気持ちは大学一回生の時からあったのですが、やはり勇気や覚悟がなく、キール大学にいたときもまだ決めかねていました。

 

しかし、キール大学での留学が本当に終わろうとしていた時、自分の中で、「私はまだここで勉強していたい。このままじゃだめだ。」と思った瞬間がありました。

 

そして、やはりイギリスの大学院に進学したい!!と本気で思うようになり、キール大学の寮や図書館でイギリスの大学リサーチを始めました。

 

その中で私が一番興味をもったのは、オックスフォード大学。

 

なんて美しい大学なんだろう、と思い、そのまま週末に実際にオックスフォード大学を訪問してみることを決意。大学三回生の時ですね。初めてオックスフォードを訪れました。

 

歴史的な建物で溢れているオックスフォードの街並みやオックスフォード大学の雰囲気に心を奪われ、「ここの大学で勉強がしたい!!」と思うようになりました。

 

それ以来、オックスフォード大学の大学院へ入学するために自分がしなければいけないことや、入学するためにできることをリストアップし、全てやり切りました。

 

オックスフォード大学大学院への入学は全て書類審査で決まります。提出物は下記の通り。

① IELTS 7.5 (各セクション7.0)以上

② 英語の論文を2つ(各2000語)

③ 志望動機書(750語)

④ 推薦書3通

⑤ 履歴書

⑥ 学部の成績証明書

 

①~⑥まで、何をしたか等、順番にご紹介致します。

 

① IELTS 7.5(各セクション7.0)以上

 

IELTSの試験の説明は省略します。先ほども述べたように、キール大学に行く前の私のIELTSのスコアは6.0。全然オックスフォードへの入学に足りていませんでした。

 

キール大学から日本に帰国する1か月前に、力試しにロンドンでIELTSを受験したときも、結果は7.0。

 

かなり落ち込みました。(笑)そう簡単に7.5は取れません。(笑)

 

そのあと日本に帰国してから3か月間、毎日必死で勉強しました。そして2016年10月、IELTS 7.5取得!!!!

 

しかし、この時の私のライティングのスコアは6.5。オックスフォードの院への入学基準は、全セクションで最低7.0を取得していなければいけませんでした。

 

正直、ここで一回心が折れました。(笑)

 

ただ、まだまだ出願まで時間があるし、諦めてはいけないと思い、またIELTSを受験することを決意。その後、4か月間ほど勉強し、2017年3月に再びIELTSに挑戦。

 

2017年3月 IELTS 8.0 (各セクション7.0以上) 取得。

Listening 8.5

Reading 9.0

Writing 7.0

Speaking 7.0

 

自分でもびっくりしました。嬉しくて泣きました。この約7か月間に及ぶIELTSとの格闘は別の記事で簡単に紹介しているので、よろしければまた参考にしてください。

 

mikiann.hatenablog.com

 

この時、やっと「オックスフォード大学の大学院に出願できる~!」と大喜びしていました。しかし、どれだけ英語ができても、英語の能力だけでは入学できません。英語はあくまで、入学に必要な最低限の能力です。

 

IELTSのスコアで私(留学生)が有利になったら、現地のイギリス人の学生が不利になってしまうので。

 

 

② 英語の論文2つ(各2000語)

 

かなり苦労しました。私は、オックスフォード大学大学院の社会学研究科に出願することを決めていましたが、京都外国語大学社会学を専門としている先生が少ないので、とりあえず自分なりに書こうと思ったテーマをひたすらリサーチしました。

 

オックスフォード大学へ提出する論文は、完成したら、京都外国語大学卒業論文の一部に同じ内容を取り込もう、と思い(一石二鳥なので)、とりあえずベストなものを書いてやる~と必死で少しずつ書き始めました。

 

外大に社会学を専門としている先生がいたので、全然面識がなかったのですが、とりあえず連絡を取って、「論文のアドバイスをください!お願いします!!」的な感じで先生に読んでいただき、感想をいただきました。

 

結果、Too many topicsと言われてしまいました。もっと分野を絞り込んで、深い内容を書きなさい、と基礎的なことを言われてしまいました。

 

再び落ち込みました。(笑)この時、ちょうど、IELTS 7.5 (ライティング6.5)を取得したあとすぐだったので。(笑)

 

論文の全体的なアドバイスをいただいた後は、もう全て自分で書き上げました。

その後、英語のネイティブスピーカーの先生方に文法を添削していただき、論文完成。

 

正直、リサーチにかけた時間が一番長かったと思います。

 

ちなみに、論文のうち1つは世界中の国際関係を専門とする学者や学生達に利用されている学術的なウェブサイトで電子出版しました。出版してからオックスフォード大学へ提出しました。

 

なぜかって?履歴書に書けるからです。履歴書が良く見えます。

 

もちろん、そう簡単には出版できませんでした。1~2か月間の審査を経て、出版許可がでました。

 

③ 志望動機書(750語)

 

私が出願した社会学研究科は、2017年度の受け入れ学生数は26名。

 

合格枠がたったの26名!?!?

 

驚愕しました。イギリス人の学生やEUの学生、アジアやアメリカ出身の留学生、全て合わせて26名しか合格できないということでした。

 

つまり、他の出願者と違う、オリジナル、ユニークな、立った志望動機書を書かなければいけませんでした。

 

私にはアイデアがありました。自分の国籍とバックグラウンドを活かした志望動機書を書き上げました。

そもそもなぜ社会学を勉強したいと思ったか、なぜ社会学を勉強したかったか、私にはきちんとした理由がありました。

 

こんなことを志望動機書に書いていいのか、というような内容をあえて書きました。ここには詳細を書きませんが、正直に理由や出来事を書いたのが本当によかったのだと思います。

 

志望動機書は、完成したら色んな人たちに読んでいただき、感想をいただきました。何度も何度も細かい修正を加えて、5か月かけてようやく完成しました。

完成したのは2017年の8月でした。一時期、志望動機書のことで頭がいっぱいになった時期もありました。(笑)

 

④ 推薦状3通

 

京都外国語大学には、副学長が二人います。一人は、私が大学二回生の時からお世話になっていました。

もう一人は、面識がなかったのですが、いきなり部屋を突撃しにいきました。席を外しておられたので、名前と連絡先を残し、後日お会いしました。

 

はい、その通りです。副学長二人に推薦状を書くようにお願いしにいきました。(笑)

 

イギリス人の先生に、「なるべくステータスのある先生に推薦状を書いてもらうべき」と言われたので、素直にアドバイスを受け入れ、実行しました。(笑)

 

3通目の推薦状は、アメリカの大学で働いている教授に書いていただきました。彼女は、一年間だけ京都外国語大学でVisiting professorとして授業をしていた先生で、外大でとてもお世話になったので、仲もよく、アメリカからわざわざ推薦状を書いてくれました!PDFでオンラインで提出してくれました。

 

⑤ 履歴書

 

はい、履歴書。私の履歴書で一番よかったのは、出版欄を書くことができたことですね。

先ほど述べた論文以外にも、もう一つ電子出版していたので、それも履歴書に書きました。

 

履歴書に書いた内容は下記の通りです。

 

・大手証券会社でのインターンの経験

・留学アドバイザーや国際的なイベント主催者としての3年間のアルバイト経験

・出版2つ

・ボランティア活動

・過去の受賞歴(学長表彰、総長表彰等、外大で受賞したものが複数あったので記載)

 

イギリスのトップの大学は、勉強ができるだけでは入学できません。

大学の成績が良いだけでもだめです。課外活動も非常に重要です。

 

履歴書はこれぐらいかな?では次へ。

 

mikiann.hatenablog.com

 

⑥ 学部の成績証明書

 

さて、イギリスのキール大学から帰国し、帰国後は外大でオールA+を取得する、と決意し、はい、大学三回生の秋学期から大学四回生の秋学期まで、2年間全てA+の成績をとりました。

 

不安になった時期もありましたが、やり切りました。結果、最終GPAは3.64でした。

私の大学の成績基準は、100点満点で出され、

90以上でA+

80以上でA

70以上でB

という成績基準なので、GPA 3.64ということは、成績がほとんどA+とAということです。一番多いのがA+ですね。頑張ったで私。(笑)

 

 

 

はい、オックスフォード大学大学院合格までの道のりは、こんな感じです。もっと詳細に書くか迷いましたが、あんまり書きすぎてもね。(笑)

 

mikiann.hatenablog.com

 

 

もし質問があれば、コメントください。なんでも答えます。

 

オックスフォード大学大学院での留学生活が始まったら、オックスフォード大学での日々をブログに更新していきますね!

 

 

今日から社会学の本を読みあさります!がんばります!では、また近々更新します。

 

Miki

 

 

mikiann.hatenablog.com


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 (2022/5追記)


みなさま、

記事を最後まで読んでいただきありがとうございます!

コメント欄にご質問等について投稿してくださってる方々もありがとうございます。

仕事で忙しい時期は返信が遅くなってしまいますが、相談等あれば以下にメールいただければ回答するようにします


miki.ann.oxford@gmail.com

(※コメント欄よりメールの方をよく確認してるので、急ぎの方はメールでお願いいたします!)


Zoom会議等で個別にインタビュー/ご相談させてください、という方も、上記メールアドレスに一度ご連絡お願いいたします


どうぞよろしくお願いいたします!