こんばんは。
突発性難聴専門鍼灸師のチベットです。
型にはまった生き方はしたくないと言って、脱サラして自営業を始める人がいます。
自営業=自由業だと考えて、自由に生きるためとして脱サラする。
でも、いざ脱サラして自営業を始めてみると、結局は自営業もまた型にはまった生き方だと気が付くもの。
人間は一人では生きられない、社会性のある生き物です。
働く環境やスタイルを変えたところで、結局は人のつながりの中でしか生きられない。
社会性のある生活をしている限り、自営業であっても枠の中にはまっている。
今までと違う形の枠だったり、あるいは枠の大きさが広がっただけで、枠の外には出られない。
それが「社会人」というもの。
社会という巨大な歯車の一部でしかない。
それが嫌なら無人島に行くしかないね。
社会人である限り、サラリーマンだろうと自営業だろうと、結局は社会という巨大な枠の中でしか生きられない。
その枠の大きさは違っても、結局は同じ事。
では、サラリーマンと自営業で違っている部分はどこなのか?
それは、他人が敷いたレールの上を走らさせるのか、自分で敷いたレールの上を自らの意志で走るのか、の違いです。
レールという枠の中でしか列車は走れません。レールから外れたら、それは脱線という事故であり、社会性の放棄です。
サラリーマンは、就職するときに路線を選ぶことはできても、一度レールに乗ったらずっとそのレール上を走るだけ。
自営業は、自分でレールを敷くことができる。どこに行きたいのか、なにを運びたいのか。そして、列車を走らせるかどうかも、選ぶことができる。
社会という枠の中であっても、自らの意志で生き方を選び、責任を自ら背負うことができる。
それが自営業であり、自由業でもあるということです。
結局、人はレールの上しか走れません。列車を走らせるのは自分自身であって、他人に強制されるものではない。
サラリーマンには運行ダイヤがあり、時間を他人に規定されてはいるけれど、それでも列車を走らせるのは自分にしかできないことです。
僕たち治療家の役目とは、そんな人生という列車を走らせる患者さんのレールを、走りやすいように、脱線しないように保守点検することだけなのかもしれません。
どんなに保守をしても、患者さんに列車を走らせる気がなければ走らない。
逆に、無理な運行ダイヤを押し付けられて過密運転をしている場合は、保守の期間を作ってあげることで守れるのかもしれない。
それが、治療家という生き方なのかなと思います。
あなたは、どんな列車を走らせたいですか?
チベットでした。
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