10月31日はハロウィン!起源・経済効果・ハロウィンに馴染めない昭和生まれ世代

2019年10月30日

ハロウィンのカボチャ・ジャック・オー・ランタン

10月31日はハロウィン

日本でも毎年10月の終わりにはイベントが開催されるとか、テレビでハロウィンと聞くようになっていますが、昭和生まれの僕は未だに馴染めません。

ハロウィンに馴染めない昭和生まれ

10月終わりには世間はハロウィンだって言うけれど、僕はハロウィンだから何かしようとは思ったことがない。

10月31日は「あー、10月も終わるね−」という日。

そろそろこたつを出そうかとか、暖房器具を出す準備をするかーという感じ。

あと、渋谷で若者が大騒ぎして、ワイドショーを賑わせる日という認識ぐらい。

2018年は逮捕者が出たりして、イメージが悪くなっています。

ハロウィンと聞くことは多いですが、あまり関心がなく、昭和生まれの僕は未だに馴染めないのです。



いつの間にかハロウィンのイベントだらけ

気づけばハロウィンが日本でも一般的に認知されてイベントも行われるようになっています。

ドラえもんだって、ハロウィンの季節にはハロウィンにちなんだお話をやっています。

トリックオアトリートってのび太くんも言う時代。

トリックオアトリートを直訳すると「いたずらか、ごちそうか」。

子どもが言えば「お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ!」という感じで、海外では「子どもにお菓子をあげる日」のイメージがあります。

でも、ハロウィンって何をする行事なのか、何のための行事なのかよくわかってないのは僕だけじゃないはず。

ハロウィンだ!!って仮装して大はしゃぎしている人の中にも、意味もわからずただ乗っかっているだけの人も多いんじゃないかなぁ。

日本のハロウィンの聖地は渋谷で、仮装した人たちや泥酔して暴れる若者たちが報道では取り上げられています。

あとは、販売促進のため企業がイベントを仕掛けるとか、ハロウィン関連の商品が販売されたりと言った感じでしょうか。

ハロウィンに馴染めない理由:ハロウィンって僕が子供のときにはなかった。思い出も思い入れもない。

子どもの頃にハロウィンがなかった世代

ハロウィンって、自分が子供の頃(1980年台)には名前は知ってたくらいで、イベントがあるとか仮装をするとか、そんなことも全くなかった時代です。

ハロウィンのように、海外のイベントが日本に定着している例として、クリスマスがあります。

クリスマスは普通にケーキ食べて、寝ている間にサンタがプレゼントを置いていってくれるってヤツがありました。

ハロウィンは、未だに馴染めなくて違和感があるのだけれど、クリスマスは当たり前のイベントとして僕の中にある。

クリスマスだって、数世代前の時代には日本にはなかったイベント。

子供の頃にハロウィンがあったら、僕ら世代にとってもハロウィンはクリスマスのように当たり前のようになっていたのでしょうね。

僕の時代も、クリスマスって何をする日なの?何のための日なの?ということはよくわからず、「ケーキ食べれる日」「おもちゃをもらえる日」という理解だった気がします。

子どもの頃から当たり前のようにあれば、記憶も思い出も思い入れもあったのでしょうね。

ハロウィンの思い出思い入れもない。ハロウィンに馴染めない理由の一番の理由だと思います。

人間はよく知らない風習や慣習・文化に対する拒否感を持つ

もう一つは、よく知らない風習や慣習などに対する拒否感。

ハロウィンに対するイメージはあまり良くないというアンケート結果があります。

2016年の調査では8割の人がハロウィンに関心を示していない・もしくは好ましくないと思っているようです。

参考:ハロウィンーWikipedia

人間ってものは異文化とか見知らぬこと、馴染みのないことやモノに対して不安とか恐怖とか拒否感を持ちやすいものです。

日本人に限らず、人間全般。

年齢を重ねているほど、この傾向は強いと思います。

幼い頃から慣れ親しんだものではないハロウィンに拒否感を持っている熟年層・高齢層は多いのではないのでしょうか。

拒否感がなくても、「よくわからない」「関心がない」「どうでもいい」と思っている人は多いと思います。

個人的にハロウィンに馴染めない理由:ホラー無理。オバケ無理。ゾンビ無理。仮装は恥ずかしくてできないの

個人的にハロウィンに馴染めないというか、親近感を感じない理由として、オバケとかゾンビと苦手なんです。

ホラー関係はとにかく苦手。

バイオハザードは怖くてプレイできません。

あと、仮装するのはこっ恥ずかしいというか、照れちゃうというか・・・。

という感じで、ハロウィンに親近感が持てない個人的理由もあります。

僕人はハロウィンに対して拒否感はないのですが、関心はあまりないといった感じです。



ハロウィン自分の子どもたちにとっては当たり前のイベントか

ハッピーハロウィンのイメージ画像

今の子どもたちにとっては、10月も終わりに近づくとハロウィンのイラストが描かれたパッケージの商品が販売されていたり、ハロウィンのイベントに行ったり、ハロウィンパーティーを自分たちでしたり・・・と、ハロウィンがあるのが当たり前の時代

幼少期から秋の季節の行事としてあれば、それが当たり前のことという認識で大人になっていきます。

僕らも12月24日・25日のクリスマスは当たり前の行事として育ち、大人になりましたから。

10月も終わりに近づけば、「もうすぐハロウィンだね、今年はどうする?」なんて会話をするのがスタンダードの世代になるのですね。

日本でクリスマスが行われるようになった頃はどうだったの?

クリスマスが日本に定着したのは明治半ばと言われています。

日本型クリスマスの歴史(視点・論点)|視点・論点|解説アーカイブス|NHK 解説委員室】の記事を参考に日本のクリスマスの歴史をたどります。

明治半ばころから日本でもクリスマスのお祝いが初められる。この頃は外国人のめずらしいお祭りといった扱い。

20世紀(1900年代)に入り、1906年(明治39年)には新聞広告にサンタクロースが登場。

大正時代には、子どもたちののお楽しみの日としてクリスマスが新聞で紹介されている。

1930年(昭和5年)頃から、クリスマスで騒ぐ大人たちの姿が新聞で報道される。

1936年(昭和11年頃)までその風潮は続きます。日中戦争以降はクリスマスに騒ぐことは禁止され、太平洋戦争が終わるまでそれは続きました。

戦後は再び大人が騒ぐクリスマスが戻って、1948年(昭和23年)にはクリスマスに騒ぐ人たちの新聞報道があります。

1957年(昭和32年)頃までクリスマスは大騒ぎする日でした。
(1953年(昭和28年)12月25日の朝日新聞には天声人語にクリスマスに浮かれ騒ぐ姿を批判した文章が掲載。1955年(昭和30年)12月25の朝日新聞の見出しには「一夜明ければ」「よごれしこの朝」。街の様子の写真が掲載)

1960年台からは大騒ぎする風潮は静まり、子どものためのお楽しみの日としてクリスマスを過ごす人が多くなります。

1980年代に入ると、カップルのための日・恋人同士のための日として定着。

参考:日本型クリスマスの歴史(視点・論点)|視点・論点|解説アーカイブス|NHK 解説委員室

昭和の初めや戦後の大人はクリスマスで騒いでるじゃん!?

昭和の始めや戦後の大人は街中でクリスマスで大騒ぎ

今の渋谷のハロウィンと変わんないんじゃないですか?

日本のハロウィンの代名詞ともなっている仮装した人たちと渋谷の街。

これも10年後や20年後の頃には落ち着いて、仲間や家族で楽しむイベントになるかもしれません。

クリスマスが恋人たちの日という概念が定着したように、ハロウィンもこれまでとは違う意味や価値が付けられていくかもしれません。

子どもたちにとっては、お菓子がもらえるお楽しみの日であって欲しいと思いますし、楽しく過ごせる日であることは変わらないで欲しいです。

本来のハロウィンの起源

ハロウィンは、古代ケルト人の収穫祭・儀式として始まりました。

キリスト教では11月1日が「諸聖人の日」とされており、ハロウィンは諸聖人の日の前夜祭という意味合いがあります。

諸聖人の日は、全ての聖人と殉教者を記念し祝う日です。

キリスト教の中でもハロウィンにに対して容認する見方と批判的な見方があるようでハロウィンが行わるれる地域もあれば特に何もしない地域もあるようです。

アメリカやカナダでは現在では宗教的な意味愛はほとんどなくなっており、毎年ハロウィンの日にはニューヨークで世界最大規模の仮装パレードが行われています。

ハロウィンの経済効果

ここ数年のハロウィンの日本のおける経済効果は1200億円とも言われます。

日本のバレンタインの経済効果も1200億~1300億円のレベル。

クリスマスは6740億円。

アメリカでの2017年のハロウィンでの経済効果は91億ドル(約1兆円)。

お菓子や仮装の衣装、装飾やキャンドルなどの準備でこれだけの経済効果があります。

クリスマスやバレンタインも、関連商品の販売による経済効果が大きいです。

日本でのクリスマスやバレンタインは、宗教的な意味や本来の行事とは関係なく、日本のイベントとして盛り上がります。

楽しく過ごせるイベントとして、経済効果が見込めるイベントとして日本のハロウィンは定着していくことになりそうです。

参考:ハロウィンの経済効果はいくら?クリスマスやバレンタインと比較!|お金のカタチ

ハロウィンはお菓子と仮装で楽しい日であればいい

ハロウィンの文字イラスト

ハロウィンに馴染めない昭和世代として、ハロウィンに馴染めない理由や、日本の過去のクリスマスの変遷からハロウィンの今後を考えてみました。

ハロウィンは、楽しく過ごせるイベントして、お菓子と仮装の日として日本に定着するのではないかと僕は考えています。

本来の行事の意味や目的とは関係なくなっていることを批判する人もいますが、そんな必要は無いかと。

日本の秋祭りだって、元は豊作を神に感謝しお供え物を捧げる祭事であったものが、現在では本来の意味や目的など薄れてしまっても、楽しく騒げる日として残っています。

クリスマスだって、日本古来の風習にはないものですが、年末のビッグイベントとして子どもたちのお楽しみの日、恋人の日として日本に定着しています。

楽しいイベントであればいいのではないでしょうか。

特に幼少期からハロウィンに慣れ親しんだ世代は、当たり前のイベントしてハロウィンを楽しむでしょう。

ハロウィンに馴染めない理由をツラツラと書きましたが、僕はハロウィンに馴染めない感を持っていますが、否定はしません。

幼い自分の子どもたちが楽しめるのならお菓子あげちゃう。子どもたちが喜ぶならカボチャ頭の被り物とマントくらいの仮装はします。

渋谷の路上でただただ大騒ぎしている人たちは感心しません。

楽しむのはいい。マナーは守れ。ゴミを捨てるな。迷惑をかけるな。次の日に自分たちで街の一斉清掃をやればいいのに。

楽しいイベントとして、良いイメージのある日本のハロウィンになって欲しいと願います。