人生には苦難がつきものですから、人は生きる力を問われるのですね。今回は「オデッセイ」(2015年)のお話です。
火星で探査ミッション中に嵐に巻き込まれたマーク・ワトニー(マット・デイモン)は死亡したと思われ、仲間も火星を脱出。しかしマークは生きており、火星で独りぼっちのサバイバルを始める。・・・
"marte-2015" Photo by Miguel Angel Aranda (Viper)
source: https://flic.kr/p/zNgVQh
基地には食料もわずかで通信設備もなく、絶望したマークは「ここまでか」と腹をくくります。
しかし、トイレを流した時にピンときたマークは、感謝祭用のジャガイモと自分の排泄物で基地内に畑を作ることを思い立つのですね。
マークはビデオに向かって言います。
「・・・幸い僕は植物学者だ。火星よ、僕の植物学パワーを怖れるがいい!」。
決めたら即行動なのです。
「レジリエンス」とは「困難に抵抗する力」のことです。レジリエンスのために必要な要素は以下の3つだそうです。
①現状と今後起き得ることを把握する。②眼の前の問題を一つ一つやっつけることで「自分は対応できる」と感じる。③「有意義である」と実感する。
マークはこの3つを大切にしていますね。火星に4年間も独りぼっちという状況にも彼は有意義な意味づけをして「僕がここで何をしても最初の人間なんだ」と己につぶやくのです。
そしてユーモア。マークは常に笑いを忘れないのです。私はこれもレジリエンスに有効な要素だと思いますね。
「火星のロビンソン・クルーソー」と言うべき本作。NASAのスタッフと仲間たちのマーク救出作戦も感動的です。
<追 伸>
8月8日でこのブログも5年目に突入したことに気づきました。早いなぁ~。
これも読者の皆様、遊びに来て下さる方々のおかげです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。