最近、何だか調子が振るわない。昨年末は八ヶ岳権現岳周辺を企画したが、当初予定していた12/29が荒天で順延した後、好天の日が続いていたのに、何となく「山への覇気」がみなぎってこず、平成最後の正月休みは山行無し。歳のせいか、冬の寒さがいつになく堪える(元々、冬は大好きなのだが)。原因は分からないが皮膚炎のような症状もある(ストレス?)。こんな状況で、この3連休も無為に過ごしてしまうところだったが、冬晴れに恵まれた連休最終日の1日を以前から行ってみたいと思っていた、二子山西岳の「上級者コース」に行ってみることにした。
自宅最寄駅の1番電車から何度も乗り継いで、西武秩父駅7:00発のバスで小鹿野町へ向かう。さらに、バスを乗り換えて、埼玉県最奥の集落である坂本に着いたのが8:15頃。
▼坂本集落から見た二子山。とても寒いが空は快晴。
▼股峠に向かう沢は一部凍結していた。
▼股峠。ここまで会ったのは3人のみ。
▼「上級者コース」の存在を知ったのは、昔から有るこの掲示から。
▼西岳へ進むと、この立て札。このまま右に進むと一般コースに引き込まれてしまうので、明瞭な道を外れてここから直登。
▼少し進むと再度、一般コースにエスケープできる分岐に出る。
▼さらに進むとこの掲示が。
▼岩礫の間をジグザグに登っていくとこの壁にぶち当たる。基部から右上する。
▼所々、かすれたペンキ印と鎖の固定に使われたと思われるアンカーを目印に進む。
▼この先、ルンゼ壁にぶち当たるが、ペンキ印は右にトラバースせよと言っている。トラバース後、振り返ったところ。
▼急峻だが、雨で浸食された石灰岩なのでホールドは豊富。西岳に登るのに別に一般ルートがあるので、ここに鎖を付けてしまうと確かに緊張感を感じながら登る楽しみが半減する気がした。
▼辿り着いた頂稜部からの眺め(両神山から赤岩尾根、大ナゲシの尖峰)。西岳中央稜をクライムするとここに出る。
▼西岳頂稜部を西進して山頂標識のあるピークへ(10:20)
▼頂稜部のみ薄い雪に覆われていた。
▼西岳に来たのは久しぶりだが、白い叶岳が更に削られ低くなったような気がする。
▼辿りし西岳の頂稜
▼下山を急いで、坂本バス停12:40のバスに乗る。これを逃すと次は16:25。
今回は短い行程であったが、天候に恵まれ、良い気分転換になった。たまには、こんな気楽な山行もいいもんだ(「これってバリエーションルートなの?」と言われると微妙だが、掲載ご容赦)。