八ヶ岳南麓の我が家の周辺には野鳥が多い。
よく見かけるのはシジュウカラっぽいやつと黄色が目立つやつ。
以前老師に鳥の名を伺うと「鳥」というつれない返事だったし、Wさんは「さあねえ」とこれまた無関心な様子なので、一向に名前が分からない(地元の人たちの自然に対する無関心さの記事は → ここ )。
(ヒガラ(左)とキセキレイ(ペンション「風の季」様の写真) 色合いはこんな感じ)
野鳥たちは普段はその辺を飛び回ったり、電線に並んでいたりするのだが、試しに庭に「野鳥の餌」を撒いてみると朝早くにこっそりと食べに来る。そこで、餌台をこさえることにした。
構想としては、
・ 屋根部分は家を建てた時のサイディング材の見本を使う(何枚かあるうちから木目調のグリーンのや
つを選んだ)。2枚の結合は私がやる。
・ 土台と柱は物置小屋の端材をM社長に加工してもらう。
・ 塗装はM社長についでにやってもらう。
という、「こさえる」とは言いながら作業の90%以上はM社長におんぶにだっこというどこまでも他力本願の虫のいい計画である。
(イメージはこんな感じ)
ところが工事が遅れて社長は必死のパッチ、とても「これもお願いしま~す」などと言い出せる雰囲気ではない。やむなく端材だけもらって社長の脇に作業台を置き、慣れない丸ノコで必死のパッチ第2号となった。そんな私を見かねた社長が「あ~私やりましょうか」と言ってくれるかも、という甘い期待は見事に裏切られ、社長は私の方を見ようともしない。
まあそのお蔭でブログのタイトルは「餌台をこさえてもらう」でなく「餌台をこさえてみた」となるわけだから、と気を取り直しつつなんとか土台と柱を切り出した。
(柱の90度角の部分は結構難しかった)
実際組み立ててみると、どこからみても小学生、それも低学年の夏休みの工作である。
あ~、いっそAmazonで買っちゃおうかなあ、と天を見上げた時に目に入ったのが栗の木である。栗の木の枝を柱にすればはるかに自然の風合いが出てくるではないか。
剪定の時期でもあるしね、と言い訳しながらさっそく哀れな栗の木から枝を一本失敬する。脚立をかけてちょっと邪魔になっている枝を切り取った。
さすがのM社長も「このおっさんさっきから何やってんだ?」とばかりにこちらをチラ見しているのがなんとも恥ずかしい。ああ、命長ければ辱多し。
(成果物(左)と痛々しい栗の木)
(ちょっと民芸調のテイストが出てきた)
焼丸杭を打ち込んで土台をとりつけて餌台は無事完成した。
そこへD社長が登場、
「何やってんの?」
「餌台作った」
「ふ~ん」
「(あ、こいつ「今どき作っても鳥いないよ」って思ってやがる)春になったらさ、鳥が来るからね」
「(あ、こいつオレがバカにしたのに気づいてちょっとイジケてやがる)まあ冬の鳥も来るからね」
「そだね~(ホントか?ホントにホントか?)」
(白木部分が小学生の工作っぽい)
ゆるふわ生活の無謀な挑戦、次はいよいよ巣箱の作成に取り組む予定である。