試行錯誤な旅人生

放浪の旅から帰国した30代女。旅を続けていきたい人生と現実問題の間で、たまーに悩んで試行錯誤しながら前進(?)中。

タイでタイ古式マッサージを学ぶメリット・デメリット!実際にスクールに行ってみた【体験談】

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タイ古式マッサージのセラピストを目指している方の中には、タイでタイ古式マッサージを学びたいという方も多いと思います。
タイ古式マッサージは、もちろんタイが発祥の地で、タイが本場。
ですが、タイのマッサージスクールは、日本のスクールに比べて格段に値段が安いんです。

でも、実際タイのマッサージスクールってどうなんだろう?
初めてだと不安に思うことも多いですよね。

 

私は普段は別のマッサージの仕事をしてるんですが、本場のタイ古式の技術を身につけたくて、チェンマイのスクールに行ってみました。
今回はとりあえずお試しで1コースだけにしたんですが、その感想を書こうと思います。

 

タイのマッサージスクール

日本人でも通えるマッサージスクールは、主にバンコクとチェンマイに数多くあります。

コースの内容や期間はスクールによって様々ですが、基本的にはどこも日本と比べて格安

伝統ある有名なスクールでも、日本では考えられないような値段でレッスンを受けることができます。

タイは滞在費も安いですし、本場の技術を学ぶというのは、セラピストとしてのキャリアの中でもいい経験になるはずです。

バンコク式、チェンマイ式などのスタイルの違い、コースの内容、期間、日本語対応しているか、日本人経営かなど、スクールによって違いがあるので、自分に合ったスクールを選ぶと良いと思います ^^

 

ちなみに私が行ったのは、CLSマッサージスクールという、チェンマイにある全寮制の学校です。日本人スタッフが常駐しており、授業も日本語の通訳さんが対応してくれます。

 

コースの一例としては、

タイ古式マッサージ9日間(70時間)$600

セラピスト養成コース24日間(190時間)$800

など。

 

レッスン料はもちろん、宿泊費、食費(朝、昼)、空港への送迎などもろもろ込みでこの値段ですからね。まったく驚きます。

レッスン内容も、しっかりしていました。

値段が安いから授業が適当というわけではなくて、現役でお店に出ている、プロのタイ人の先生がしっかり教えてくれました。先生のマッサージを格安で受けることもできて、とても勉強になります。

 

こんなに安くて授業も充実してるなら、タイでスクールに通うべきじゃん!

と思ったあなた。

私は、タイのスクールにはメリットとデメリットがあると感じました。

ぜひ慎重に選んで決めてくださいね!

 

タイで学ぶメリットとデメリット 

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私の主観ではありますが、「日本でタイ古式マッサージのセラピストとして働く場合」を想定して、タイで学ぶメリットとデメリットをあげていきます。

 

メリット

 費用が格安

費用の安さについては、すでに書いた通りです。


✔ 合宿形式で、短期集中で学べる

日本では何週間もかけて通いながら習得する技術を、スクールによっては泊まり込みで朝から晩までみっちり練習することができます。

例えば、私が受けた70時間のコースなら、毎日7時間のレッスン(+自主練)で9日間で卒業です。

フェイシャルやフットマッサージなどセラピストとして一通り必要な手技も1ヶ月程度で集中的に学べるコースもあります。


✔ 本場のマッサージを受けられる

スクールによっては、タイ人の先生の施術を格安で受けられたりします。

それ以外にも、バンコクやチェンマイの町にはマッサージ屋があふれるほどありますから、勉強するには事欠きません。

料金は、日本と比べると、信じられないくらい格安。

スクールおすすめの店に行ったり、マッサージ店巡りをしたりして、本場のタイマッサージに触れてみてください。

 


デメリット
 座学がゼロ

はい。手技の習得中心なので座学がないんです。

一つ一つのテクニックに対して、理論や解剖学、生理学などの知識面の裏付けがない・・・。

日本でセラピストとして働くなら、技術はもちろんお客さんとの会話もとても重要。

信頼されるセラピストになるには、お客さんにしっかり説明できなきゃいけません。

また危険な施術を避けるためにも、知識は必要不可欠です。


 手順を覚えることが最優先で、一つ一つの手技に注目していない

これは、いくつかのスクールの口コミでも見かけました。

「〇〇時間の施術ができるようになる」というのを謳っているスクールが多く、手順や手技の順番を頭に入れることに重点が置かれています。

なので、実技テストなども手技の順番が合っていれば良く、圧の入れ方、方向、部位など一つ一つの手技の完成度については重要視されていませんでした。


 日本人のお客さんに合わせた施術内容になっていない

タイ古式マッサージを受けたことがある人なら分かるかもしれませんが、タイマッサージは基本的に足の施術に重点が置かれています。

タイで受けたマッサージでは、ほとんど(または全て)の時間を足に費やしていました。

私が実際に学んだコースでも、ほとんどの時間を足にかけます。

しかし、日本のお客さんは肩や首が凝っていることがとても多いので、他のマッサージの技術を応用するなどして上半身の施術も取り入れ、日本人のお客さんを満足させられるような内容にする必要がありそうです。

 

まとめ

タイで〇〇時間の施術ができるコースを修了しました!と言っても、すぐにセラピストとして一人前の施術ができる即戦力というわけにはいかず、日本でももう一度学び直す必要がありそうです。

でも、タイで勉強したことが全く無駄になるわけじゃありませんよ!

タイ古式マッサージのセラピストとして働くなら、やはり本場のタイマッサージを一度は経験しておく必要があると思います。

タイのスクールは低価格で、敷居が低いのは事実。

タイで一通りの手技を学んだあとに、日本で見習いとして働きながら、日本の技術を学んでいくという方法もいいでしょう。

タイ、日本の両方で学び、いいところを吸収していけばいいのだと思います。

結局は、タイで始めるか日本で始めるかはあまり問題じゃなく、スクールを卒業したあとも学びを続けるという姿勢でいることが大切なのかもしれません ^^