★幻を越えた、虹色の鳥のお話し　ライトワーカーたちへ

★幻を越えた、虹色の鳥のお話し　ライトワーカーたちへ

昔、大空を自由に飛び回っていた、愛と希望の虹色の鳥たちがいました。

その鳥は、ある空間に捕らわれて戻って来ない鳥たちを助けたいと、無限の自由の世界から

固い時空間の、捕らわれの世界に降りてきました。

四角くて、とても広い鳥かごの中で暮らしている鳥たちがいました。

その中には、美味しい餌がいつもあり、

人工的な遊具があって、プールがあって、

どきどき、はらはらの娯楽の映像を見せてくれる機械がたくさんありました。

人工の香り、人工の食べ物、人工の自然。

人工のテーマパークもたくさんありました。

そこで鳥たちは飛ぶことを忘れ、乗り物に乗り、

遠くの物を見る必要もなくなり、近くの物しか見れなくなりました。

繊細で光輝く命の喜びを見ることも、感じることも出来なくなりました。

仲間を助けようと入った虹色の鳥たち。

捕らわれていたはずの鳥たちは、囚われていることすら分からなく、

自分たちから、すすんで出ていくことすらしませんでした。

何がそんなに留めているのかを、虹の鳥たちはとても知りたくなりました。

その不思議な、大きな鳥かごの中の物全てを体験し、研究してみたくなりました。

鳥かごの中に入ると、不思議な引力があって、頭がぼーっとしてきました。

人工的な香りに飲み込まれていきました。

そこは、捕らわれていることすら忘れてしまう、

刺激と誘惑と幻想の世界でした。

狭い世界にいるのに、制限と幻の中にいるのに、

それを忘れさせてくれる、刺激と誘惑。

しだいに真実でない幻が、真実に見えてくるようになりました。

そうして、虹色の鳥たちは、鳥かごの中が自分の世界だと信じるようになりました。

たくさんの仲間たちも同じように、鳥かごの中にいます。

それを見て安心していました。

虹色の鳥たちの仲間たちが、高い大空から呼びかけていました。

鳥かごの鳥たちは、いつも何かが欠けているように感じていました。

一人でいる時や、刺激がない静かな時はそれを強く感じました。

その寂しさ、欠乏感を満たすために、更に刺激が欲しくなりました。

ある時、虹色の鳥たちは夢を見ました。

青い大空を自由に飛び回って、全ての喜びを持っていた夢を。

それを見て、魂が泣きました。

空を見て、泣きました。

水を見て、泣きました。

太陽を見て、泣きました。

鳥かごからの中からは、大空の一部しか見えません。

空から呼びかける、鳥たちのさえずりと、暖かい愛と、太陽、そよ風、森の香り、

星、そして虹の光を、日に日に強く感じるようになりました。

目に見えない、繊細なものを感じられるようになってきました。

時々、昔を思い出すようになってきました。

何のために、鳥かごの中へ来たのかということを。

夢の中で、仲間たちと自由に、次元を超えて飛びました。

時間を超えて、昔を思い出し、

宇宙に飛び立つ未来を、夢の中で創りました。

森の中、光の中、水の中、時空を超えていたことを思い出しました。

何度も何度も夢の中で、自由を満喫して飛びました。

しかし最後には、誘惑が後ろから追ってきます。

それにすぐに飲み込まれました。

誘惑に立ち向かい、反抗すると飲み込まれました。

夢は繰り返されました。

虹の鳥は、夢の中で自分の本質を思い出しました。

自由に飛ぶこと、自信を持つこと、輝くこと、愛と喜びの幸せな鳥、

そのまま、いつものように迫りくる誘惑の中へ、喜んで入りました。

すると、その夢の中で、誘惑は姿を消し、

いつの間にか、全く囚われもなく、自由に、力強く飛んでいました。

幻想を超えることが出来たのです。

ある日、目が覚めて、周りを見渡すと、全てが色あせて見えました。

無機質な機械に囲まれて、無限の宇宙から隔離されていました。

とても寒く感じました。

最初にここに来た時の、仲間たちへの、強く熱い想い。

幻の中にいる仲間を連れて、大空に飛んで帰ろうと思いました。

すると、鳥かごの扉は開きました。

扉からは、外のまぶしい世界が見えました。

輝く鮮やかな花が咲きほこり、瑞々しい緑と、果物。

森のにおい、

空がどこまでも広がっていました。

鳥たちは、飛び方を忘れたので、扉からよちよちと大地に出ました。

怖くなって、鳥かごに戻る鳥もいました。

思い出した虹色の鳥たちは、昔歌っていた歌を歌いました。

みんな愛でできている。愛されている。わたしたちは喜びと自由。大地と空のお母さん、お父さん。

わたしたちは、みんな自由。素晴らしい輝く命。

わたしたちは、愛の鳥。

夢と希望を伝える、虹色の鳥。

だから、わたしたちはここにやってきた。

鳥かごの中の誘惑に立ち向かって、虹色の鳥たちは歌いました。

自由に、幸せいっぱいに歌いました。

そうすると、鳥かごに窓が出来、天井が開きました。

人工的な物が、自然な物に変わりました。

幻想を見破った虹色の鳥たち。

幻想は、しだいに姿を消し、無限の愛の中で、光輝く、命溢れる自然が現れました。

今まで鳥かごの中にいた鳥たちが、さえずりを思い出して、歌い出しました。

あちらこちらにあった鳥かごの中から、鳥たちの美しいハーモニーが聞こえてきました。

鳥かごから虹色の光が四方八方に、放射されていきました。

鳥かごは、虹色の愛の家になりました。

鳥たちの、優しく美しい魂の歌が取り戻されました。

飛び方を思い出し、それぞれが、かごの中から飛び立ちました。

そして、輝く光の中へ、飛び立っていきました。

新しい仲間たちと一緒に、

愛と希望を必要としている場所へ向かっていきました。

わたしたちは、虹色の愛と希望の鳥。

一度幻想を体験して、抜け出したから、もう捕らわれることはないでしょう。

虹色の鳥たちに、幻想を打ち破るという、とても強い力が加わりました。

愛と希望で、幻想を打ち破る虹色の鳥たちは、

時空を超えて、新たな旅に、出発しました。

愛を込めて　ラリア