標高330mのモノローグ

富士山の10分の1、東京23区最高峰の10倍の山間に暮らして20年。地域の自然や思いを綴ります。

相撲協会理事長は「真摯に受け止め」と言うが、本当に改善できるのだろうか?

2018-10-20 19:27:39 | 日記
昨日(19日)に、元横綱日馬富士による傷害事件などを受け、日本相撲協会が設置した第三者委員会「暴力問題再発防止検討委員会」が、最終報告書を協会に提出したとのこと。事件が起きたのは昨年の10月だった。昨年から今年にかけ、各マスコミは大きく取り上げ、本来は暴力問題なのに、ことさら元貴乃花親方に対する評価や親方の去就についてが多かったたように思う。

なのに先月、元貴乃花は相撲愛の引退を表明し、貴乃花部屋の消滅となり相撲界を去ることとなった。その後、話題は元貴乃花が、政界進出かなどと憶測が流れたが、現時点ではなさそうだ。そして、昨日の第三者委員会の報告書の提出となったが、週末であったことも影響してなのか、あまり取り上げられていない。

委員会は、角界には指導として暴力を容認する意識が根強く残っていると指摘。暴力が起こった場合に師匠、協会にきちんと報告される仕組みづくりや、処罰規定の整備などを協会に求めた。第三者委員会委員長は、「今後の鍵は協会。対策を部屋に任せることは許されない。情報が協会に集まる組織作りが求められる」とコメントした。

昨年から元貴乃花は協会の体質改善をするべく、孤独な闘いをしていた。第三者委員会の報告が、もう少し早かったら貴乃花は引退せずに済んだのではないか。そもそも、「角界の暴力容認の意識」を表面化し改善しようとしたのは、元貴乃花だ。それを協会側は、貴乃花を引退にまで追い込んでしまった。一方で元貴乃花親方のあまりにもストレートに動き過ぎたので追い込まれたと評する、コメントもある。
いずれにしても、相撲界を引退してしまったのは残念だ。

協会の八角理事長は「指摘の全てを真摯に受け止める。外部の意見を取り入れながら暴力の根絶に全力で取り組む」とコメントを出した。果たして、相撲協会は今回の報告書を言葉だけでなく、真に「真摯」受け入れ、改善できるのであろうか? 政治家が使う「真摯」でないことを祈る。
相撲協会の成り行きを見守ると同時に、元貴乃花親方の何らかの再生を願う。
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