ペルセウス　メデューサ

ペルセウス　PERSEUS
ギリシア神話に登場する英雄である。
神々のアイテムを駆使して、数々の冒険を成し遂げており
死後は、アテナにより天に上げられ
ペルセウス座となった。

【ストーリー】
ペルセウスは、大神ゼウスとアルゴスの王女ダナエ
の間に生まれ、セリフォス島で成長した。
やがて、セリフォス島の領主であるポリュデクテスが
ダナエに恋慕するようになり
邪魔になるペルセウスを遠ざけるために
ゴルゴン三姉妹の一人メデューサの首を取ってくるようにと
ペルセウスに命じた。

ゴルゴン三姉妹のメデューサは
見る者全てを石に変えてしまう魔女である。
元々美少女であったメデューサは

海神ポセイドンとアテナ神殿で交わったために
アテナの怒りを買い、醜い怪物にされてしまったという。

別の伝承では、美少女であったメデューサは
次第に傲慢になり、自分は女神アテナよりも美しい
と公言した。

この発言が、アテナの怒りを買い
自慢の髪の毛を全て蛇に変えられたという。

メデューサ　Medusa
宝石のように輝く目を持ち、髪の毛は無数の毒蛇で
見た者を石に変える能力を持つ。

それまで、彼女達（ゴルゴン三姉妹）のもとへ行き
無事に帰って来られた者は一人もいなかった。

ペルセウスは、アテナとヘルメスの助力を受け
アテナの青銅鏡のように輝く盾
ヘルメスの翼のあるサンダル
ハーデスの隠れ兜などを身につけた。

死者の国の洞窟の中で、ゴルゴン三姉妹を発見し

メデューサと対峙したペルセウスは

直接、メデューサと視線を合わせず
自分の持つ青銅鏡の盾（アテナの盾）に
メデューサの姿を映した。

青銅鏡の盾にメデューサの姿を映したのは、直接
メデューサの姿を見たら石に変えられてしまうからだった。

そして、盾に映し出されたメデューサの姿を見ながら
剣でメデューサの首を切り落とした。

こうして、ペルセウスは見事メデューサを退治した。

この時メデューサは、海神ポセイドンの子を身ごもっており
ペルセウスに首を切り落とされると

首を切られたメデューサの体から
血しぶきとともに翼ある馬「ペガサス」が誕生した。

ペルセウス - Wikipedia

ja.wikipedia.org

メドゥーサの首を切り落としたペルセウス

アントニオ・カノーヴァ作（1800年頃）　バチカン美術館

メデューサの首を掲げる
ペルセウス

ベンヴェヌート・チェッリーニ作（1554年）

ロッジア・ディ・ランツィ

イタリア　フィレンツェ
ヴェッキオ宮殿前のシニョリーア広場

メデューサの首を袋に入れて、セリフォス島へ向かっていた
ペルセウスは、途中、エチオピアの海岸で
海辺の岩に繋がれている美しい娘を見つけた。
その娘は、エチオピア王の娘アンドロメダだった。

アンドロメダの母である王妃カシオペアは、自分の娘は
海の女神ネレイスよりも美しいと自慢したため
この事が、ネレイスの怒りを買い

「ネレイスとシーホース」　グリュプトテーク古代彫刻美術館

ネレイスは海神ポセイドンに訴えた。

ポセイドンは海の怪物を送って、エチオピアを荒らさせた。
そして、カシオペアの娘アンドロメダは
怒った神々によって海の怪物の生け贄にさせられようとして
波の打ち寄せる岩に鎖で縛りつけられていた。

生け贄とされかけていたアンドロメダを見つけたペルセウス
はメデューサの首を持って、海の怪物を石に変え
見事、怪物を退治してアンドロメダを救出した。
その後、アンドロメダはペルセウスの妻となった。

アンドロメダと結婚し、セリフォス島に戻ったペルセウスは
ポリュデクテスに、約束のメデューサの首を見せて
石にしてしまった。

ペルセウスは女神アテナに
メデューサの首を捧げている。

アテナは、死んでからも見た者を石にする力を失っていない
メデューサの首を自分の持つ盾の真ん中にはめ込んだ
と伝えられている。

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