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前回>>第15話からの続きです。

あまりにも理不尽で残酷な「逆転格差会議」で精神的にズタボロになった私と佐藤が特販課の事務所に戻ってくると、

当時みんなのマドンナ的存在だった美人受付嬢兼事務の白鳥さん(仮名)が私を見つけて


<白鳥さん>
「トラジロウさん!3番に東京第三営業所の樋口所長からお電話が入ってます!」


ついに明後日からの配属先である東京第三営業所のパワハラ所長から電話が入りました。





パワハラ営業所長からの洗礼

私はすぐに3番を押して電話を取りました。


<私、>
「もしもし、トラジロウです!樋口所長ですか?」




<樋口所長>
「 、、、、、、、。。。」




<私、>
「もしもし、、、聞こえますか?!樋口所長!樋口所長!」












<樋口所長>
「 、、、、、、、、。」








、、不気味にも無言をつらぬく樋口所長。。。








牽制しているんだろうか?




だとしたらマジで幼稚すぎねーか?




などと考えながらも、、


こちらも無言になると、




しばらく経って、




ようやく電話口から、、




<樋口所長>
「オメエ、今度ウチ来るんだってなあ!」


、と低い声で威圧するように言い放ってきました。


<私、>
「あっ、そっ、そうです。。よろしくお願いします。。」






<樋口所長>
「 、、、、、、、。。。」






またしても無言で威圧を続ける樋口所長。。


どう返答したらよいか解からず困惑した私は、




<私、>
「樋口所長!樋口所長!聞こえますでしょうか?!」








「 、、、、、、。」




またしてもしばらく無言が続いていましたが、、




突然、




<樋口所長>

「ヨロシク!!」
                         


ガチャッ!!

、、と、

ひとこと威圧感満載の「ヨロシク」を言い放ち、


私の耳の鼓膜を打ち破るかのように思いっきり電話を切られました。



このクソヤロー!みんなサラリーマンでおとなしいと思って調子に乗りやがって!




ついに眠っていた闘争本能が私の全身に激しく襲いかかってきました。

反逆のサラリーマン

すぐに私は東京第三営業所へ折り返し電話を掛けました。

すると樋口所長の最側近と名高い小高(仮名)係長が電話に出ました。


圧倒的独裁者である樋口所長を所員たちがやむ追えずソンタクするのは仕方ないことではありますが、、


この小高係長は樋口所長の側近中の側近であり、私からすれば樋口所長も小高係長も同罪と見なしていました。

なぜなら樋口所長が裏で指示を出してパワハラ行為などする場合は小高係長が実行役となることが多かったからです。


<小高係長>
「トータルイノベーション東京第三営業所でございます。」


<私、>
「特販課のトラジロウです。樋口所長はいらっしゃいますか?」


<小高係長>
「ああッ!なんだトラジロウか!?オメエさっき樋口所長に思いっきり電話切られたろ?
明後日から徹底的にシゴイテやっから楽しみにしとけよ!クックックッ、、」




<私、>

「オイッ!ザコ!ウルセーよ!いいから樋口出せ!」




予期せぬ私の突然の怒号を浴びせられた小高係長は電話口で一瞬固まってしまった様子でした。


まあ、、そうでしょうね。。


サラリーマンの皆さんは基本おとなしい人が多いです。

そう簡単に会社を辞める訳にもいかないし、、

家庭だって、家のローンだって、、その他いろいろなシガラミもあります。。

転職したって確実に状況が良くなる保障もないですし、、

しかも樋口所長は圧倒的な強権オーラで常に所員を威嚇し続けてきましたから、まさか所員から反撃されるなど夢にも思ってなかった訳です。

みんな泣き寝入りか一方的にやられまくるかしか無い状況でした。




私に想定外の怒号を浴びせられ相当戸惑った様子でしたが、


すぐに電話口から


<小高係長>
「オイッ、、オマエ、、何言っちゃってんだ?!樋口所長に本気でケンカ売ってんのか?おまえ樋口所長に逆らったら大変なことになるぞ!」


<私、>
「樋口に言っとけ!みんなサラリーマンで大人しいと思って調子コイテっとなあ!世の中ホントに恐ろしいヤツもいるってこと本気でシラシメんぞ!」


<小高係長>
「おっオマエ、、何言ってんだ?!。。。」


<私、>
「俺はハッタリでモノ言わねーからよく聞いとけ!確実に地獄に叩き落してやるから首洗って待っとれよ!いろんな証拠もバッチリ掴んでっからマジで樋口は逃げられねーぞ!精神的にも刑事的にもあらゆる方面から追い込んでくからな!」


その後も強烈な怒号を浴びせつづけた私に小高係長はなすすべもなく電話口で凍りついていました。

パワハラ樋口所長からの報復

とりあえず私は既に退職する覚悟は出来ていました。

まあ、、覚悟?というほど大げさな話しでもなく、今まで一連の

>>大手ハウスメーカー紆余曲折物語

を読んでくれていたあなたなら転職しようと思う私の気持ちは充分に理解してもらえるはずです。


サラリーマンの世界では上司に怒号を浴びせるのは常識を逸脱した行為です。

上司がパワハラで部下に怒号を浴びせるのならありますが。。

というかほとんど見たことがありません。

しかし今回のパワハラ樋口所長の東京第三営業所は、誰かが本気で叩きのめさないと


歯止めなくエスカレートして自殺者とかも出る恐れがあります。。


そのくらい酷い状態でした。

しかし仮にも大手企業の所長の肩書を持ってるのに、あそこまで度が過ぎた中学生のイジメみたいなことをやってしまうこと自体、


樋口所長は弱い人間だということです。


人間的にも、、そしてケンカも、、


要は、


権力を持たせちゃいけない人に権力を持たせるとこうなってしまう、、


という典型的なパターンです。

まあ、、「会社員アルアル話」だとは思いますけど。

なので私は樋口所長のことなど全く眼中にありません。

私自身本気でブチ切れてしまい久し振りに戦闘モードに入ってしまったことは事実ですが、

誰かがこれを止めなければ、いつか大問題に発展することは明白だったと思います。


そうは言っても、、

明後日からパワハラ樋口所長のもとへ初出陣となる訳ですが、


当然のことながら何かしらの報復はあるでしょう。。


どんな報復をしてくるのか?




次回>>第17話に続きます!




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