経営学 小倉 昌男著 | ビジネス脳研究員 -ビジネス書要約-

ビジネス脳研究員 -ビジネス書要約-

仕事が出来る人がお勧めしてくれた本を要約。
本を読んだ方が人間として思考や発言に深みが出てくると思います。
個人的な主観も入っていますので要約は参考にしてくださいませ。

個人宅配の市場を切り開いた「クロネコヤマトの宅配便」

今でこそ当たり前の個人宅配事業の先駆者である小倉 昌男の経営哲学とは?

 

 

小倉昌男 経営学 小倉昌男 経営学
1,300円
Amazon

 

●経歴

・東京大学卒業。卒業後父が経営する大和運輸(現ヤマト運輸)に入社 71年に社長に

・事業の多角化により収益が悪化していた(利益率0,07%)

・当時は個人宅配事業は郵便小包が圧倒的だった

 

●宅配便誕生

・「牛丼」に絞って成功していた吉野家がヒントに

・大型の運送をやめて個人の小荷物しか扱わない会社へ

・役員全員が反対。儲からないが規模の大きい百貨店配送を捨てることになるため

・1976年スタートも初年度は郵便小包1.8億に対し170万個の実績

・手配が面倒な手間を省いてパッケージ化したことで成功した旅行業界からヒントを経て、輸送サービスを大きさや重さでパッケージ化した

 

●宅配の経営哲学

・サービスの差別化(翌日配達/時間指定配達)

・サービスが先、利益はあと ⇒ 量を先に取りにいき収益の改善を狙った

・全員経営体制 ⇒ 会社は指図せず目標だけ与えた

・運ぶだけではないセールスドライバーへ(集金や荷物探し伝票作り全てをやるようにした)

・モチベーション ⇒企業の目的を明確にし、目標として明示。競合の状況を説明。戦術としてのやり方は各自に考えさせる

・人事考課 ⇒ 下からと横からの評価重視(人柄重視)