個人宅配の市場を切り開いた「クロネコヤマトの宅配便」
今でこそ当たり前の個人宅配事業の先駆者である小倉 昌男の経営哲学とは?
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●経歴
・東京大学卒業。卒業後父が経営する大和運輸(現ヤマト運輸)に入社 71年に社長に
・事業の多角化により収益が悪化していた(利益率0,07%)
・当時は個人宅配事業は郵便小包が圧倒的だった
●宅配便誕生
・「牛丼」に絞って成功していた吉野家がヒントに
・大型の運送をやめて個人の小荷物しか扱わない会社へ
・役員全員が反対。儲からないが規模の大きい百貨店配送を捨てることになるため
・1976年スタートも初年度は郵便小包1.8億に対し170万個の実績
・手配が面倒な手間を省いてパッケージ化したことで成功した旅行業界からヒントを経て、輸送サービスを大きさや重さでパッケージ化した
●宅配の経営哲学
・サービスの差別化(翌日配達/時間指定配達)
・サービスが先、利益はあと ⇒ 量を先に取りにいき収益の改善を狙った
・全員経営体制 ⇒ 会社は指図せず目標だけ与えた
・運ぶだけではないセールスドライバーへ(集金や荷物探し伝票作り全てをやるようにした)
・モチベーション ⇒企業の目的を明確にし、目標として明示。競合の状況を説明。戦術としてのやり方は各自に考えさせる
・人事考課 ⇒ 下からと横からの評価重視(人柄重視)