ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

知恵と技と思いやり

2020-09-25 | アメリカ事情

ジョン・キニーさんとグロリア・スコットさん / CBS Newsから

 

 

 

 

アメリカの四大ネットワークといえば、ABC, CBS, NBC、そしてFOXである。

夫と私はCBSのイブニング・ニュースを大抵選ぶ。アンカーのノーラ・オダノ(Norah O'Donnel)のテキパキとした、媚びないスタイルが気に入っている。彼女は私生活では、夫と3人の子供を育てている。特にいいな、と思ったのは、彼女の母親が、67か68歳で、結婚と同時に保留にしていた学業を再開し、マイクロ・バイオロジーを専攻したと言うこと。そう言う母親の娘だから、ノーラはノーラなのだと感じる。

そんな彼女のニュースは、毎週金曜日に一つのセグメントとして、ステイーブ・ハートマンのリポートがある。彼は昨今のメイジャー・ネットワークのニュース番組には珍しく、とても肯定的で精神的に高揚させる、人間は捨てたものじゃない、と思わせる温かい報道をするので有名である。ロック・ダウン中には、彼は自分の3人の子供たちとKindness 101(思いやり初級)と言うYouTube番組を頻繁に流し、それを見るたび、ホッとしたものだ。その彼がつい二週間前にイブニング・ニュースで報道したセグメントは、心が洗われるような幸せな気持ちを届けてくれた。

 

Kindness 101から。ステイーブ・ハートマンと子供の一人。

 

以下はその報道からである。

 

先月、72歳のグロリア・スコットはジョン・キニーに天井の照明器具の修理を依頼したが、彼は、すぐに壊れた照明器具が彼女の問題の中で最も些少なことなのがわかった。

「先週、私はウォーバーンで一人暮らしの素敵な老婦人にお会いました。彼女はインターネットも携帯電話も持っていません。照明器具から火花が出始めたとき、彼女は隣人宅に行き、私の番号を教えてもらったのです。私が彼女の家に着いたとき、天井照明どころか配線経路自体が非常に悪いとわかりました。彼女の照明器具の半分はつきもせず、電気のレンジも使えませんでした。冷蔵庫は延長コードで、電気の危険性を修正してから、照明とエアコンをつけていました。すべての照明がつくと、天井扇風機がばらばらになり、台所の流しが壊れ、そこは不潔であることが判明しました。ジャングルに囲まれて沈んだようなことでした。彼女には家族がなく、経済状況もとてもきつかったのでした。」

キニーは彼女の家に戻り、無料で働き始めた。また、「素敵な老婦人が助けを必要としている」と題されたFacebookページを立ち上げ、そこで、自分と同じような、プロの家の修理や配管などをする有志を募った。

約1か月後、有志たちはすべて新しい電気系統の物、すべて新しい配管、新しい窓、壁、天井を設置した。裏庭の芝生から玄関先の階段まで、ほぼすべてが入れ替わっていた。

ウォーバーンの町全体が支援に出たのだ。特定のプロスキルのない人は、シャベルや熊手を持って現れ、ギフトバスケットを送ったり、ボランティアのために食事を用意したりした。

これまでに、Kinneyは100,000ドルを超える資金を調達し、資材の支払いを支援している。 2,000人以上が善意の組織に寄付したのだ。

 
「私のもつ感謝の気持ちすら皆さんはご理解できないでしょう」とグロリアさん。

キニーも黙っている。

「それは、言葉では言い表せないことなんですよ。」と彼は言った。

その後、キニーは「グロリア・グラディエーターズ」(グロリアの剣闘士)というフェイスブック・グループを立ち上げました。それは困っている高齢者を助けるために呼ばれる専門家とボランティアで構成されている。

キニーは同様の状況で高齢者を助ける全国のグロリア剣闘士のチャプター(ができるの)を見たいものです、と言った。

CBS Newsから。

グロリアの剣闘士たちーかっこいい。

 

 

 

 


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