林太郎です。
型の稽古の際、宗家から重心について指摘を受けました。ベタ足になっていて、重心がどちらかというと後ろ気味になっていたからです。
普段の生活の中で重心には気を遣っていたはずだったのでとても意外に思ったのですが、指摘されてみると、推手や組手の時の足の運びで違和感を感じることがあったのを思い出して、その原因が明確になった気がしています。
推手や組手は基礎稽古の集大成ですので、指摘されたことをその中で修正することは困難です。実際の動きの中でできていないことは、基礎の稽古の中で意識ができていないと考えて、基礎を見つめ直すように指導されるのが達真空手です。
結局のところ、稽古の一番はじめに行う「力禅(立って行う禅)」において重心がちゃんと意識できていないということになるのですが、自分では意識していたつもりでも、もう一度見つめ直すとやはり出来ていない自分を発見します。
「力禅」では、基礎の型においては6対4の割合で重心を前側に置くように指導されますが、考えてみれば、重心を前にしていると前足頭(足指の付け根に当る部分)が徐々に痛くなってきていました。
おそらく、その痛みを避けるために無意識のうちに重心が少し後ろになり、5対5の割合でほぼ真ん中になることが多かったと思うのですが、この習慣が推手や組手で出てしまっていたのでしょう。
重心を前に乗せた時に前足頭が痛くなる理由を色々と考えているのですが、この辺りは血行があまり良くないように感じていますし、足の指で物を掴む力が弱いので足の裏に形成されるアーチが少し浅くなっているかも知れません。
重心を前に意識して推手や組手をすると体がフラついてしまったり足先が疲れるのはその為ではないかと推測しています。
「力禅」では、型を意識する以上に"意念(イメージ)"をとても大事にしているのですが、基本の型をするときに蔑ろにしていた足指周りの意念を改めてみようと思います。
達真空手では「一に力禅、二に力禅、三四がなくて五に力禅」と言われていますが、やはり「力禅」の中にすべてが含まれているのだと思います。
以上
河辺林太郎でした。★こちらもご覧ください
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