まもなくして、子供たちを荷台に乗せて、トラックは動きだしました。

ゴンゴンと、石を踏むたびに、お尻に振動を感じます。

それにも、

「動いた!」

「熱い!」

「お尻が!」

キャアキャア騒ぎながら、立ち上がったり、

その腕をケンタがつかんだり、

ガタガタと揺らしていました。

「こらぁ~、危ないぞ」

オジサンが大きな声を出しますが、子供たちの耳に、

届いたかどうか・・・

諦めたように、

「ゴザがあるゾ~!」

さらに声を張るけれど、それが聞こえていない様子だけれど・・・

甲高い声で騒ぐ、子供たちの声が聞こえてきて

しまいには・・・

「まぁいいかぁ~」

オジサンは「しかたがないかぁ」と、苦笑いです。

 

 一方、荷台をあさっている時に、ケンタはすぐに荷台の隅っこで

「あそこ!なんかある!」

何かが丸めてあるのを見つけて・・・

「ソレ・・・ゴザなんじゃない?」

タカシくんが、あわてて取りに行きました。

「あ、それ、しいてみよっ!」

一緒について行った、タカシくんが広げます。

「そうしようぜ!少しはマシかも」

なんだか、ピクニック気分で、1畳ほどの大きさのゴザを

広げて、みんなはくっついて座りました。

 

 

 

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