ビジネス書で育てるスライム

こんにちは!このブログでは僕が、良書と感じた本を紹介していきます。 ヘタレな僕が、ビジネス書、実用書、自己啓発書などと呼ばれる偉大な前人たちの賢者の書から学び、賢者を目指して奮闘する日々も綴っていきたいと思います。

上司のことばと仏陀のことば

自分の未熟さを痛感した話


直属の上司とうまが合わないと感じていた頃。


人としては好きですし、仕事以外の話は気が合うと感じていました。


しかし、仕事に対する考え方に隔たりがあって、どうも息が合わない(笑)


その上司に変わってから、所属部署全体も、僕個人でも業績が下がり、社員の不満も溜まる一方。


今思うと情けない話ですが、業績が落ちたのは上司のせい、上司の考え方を変えて欲しいと思っていました。


気づけば出勤する時にはいつもイライラ。

僕は感情をコントロールするのは得意な方だと思っていましたが、自分でもイライラしている事に気づいているのに、そのイライラを止められない。

そんな自分が嫌になっていました。


そんな時に、もう一つ上の階級(二階級上)の上司と話していて言われた言葉


「確かに彼のせいで、業績が落ちているかもしれない。

だけど、業績が落ちた事に関して君には全く責任がないと言えるのかい?

業績を上げる為に、君自身は何か変えようと努力したのかい?」


この言葉を聞いて、完全に考え方が変わりました。


第4回の紹介本「7つの習慣」にもあるように、


今まで僕は自分で変えようがない事に、囚われていました(上司に変わって欲しいというようなこと)

が、自分にできる事に集中すれば結果は変わると、なんでこんな簡単な事に気付かなかったのかと反省。

ちょうど、その夜、第17回の紹介本の「ダンマパダ」にも同じような事が書かれていました。

「他人の過失をみるなかれ。他人のしたことと、しなかったことを見るな。ただ自分のしたこと、しなかったことだけを見よ。」-仏陀

二階級上の上司が仏に見えましたよね(笑)


その日が、自分の一つの転換期でした。

部署の為、自分の為に、自分ができる事に注力した結果、僕自身は気付かなかったのですが、所属部署の全員から「スライムさん変わったね」と言われるようになり、部署全体の成績も回復。


今思うと未熟さを痛感する話で、それから自分のミッション・ステートメントの第八訓に「他人を変えようとするのはやめて、自己と環境を整えよう」を入れています。

先日、その二階級上の上司と話をしていて思い出したので、書いてみました。




もっと経験値を積んでLv.を上げていきたい今日この頃です。

第25回の紹介本は「嫌われる勇気 -自己啓発の源流『アドラー』の教え-」

同名のドラマも放送されるなど、ブームになった一冊。


本書ではアルフレッド・アドラーアドラー心理学を、哲学者と若者の会話形式で解説しています。


「人間の悩みは、全て対人関係の悩みである」とした上で、「どうすれば、人は幸せに生きることができるのか」という問いに、一つの答えを出してくれています。


初め、僕が知人から勧められた時は、題名からして自分勝手に生きていけというような内容かと勘違いしており、ずっと読まず嫌いしていました(笑)

しかし、実際は、思考の観点を変えて自身の行動を見直し前へ進んで行こうというような話でした。


めちゃくちゃざっくり説明すると

「過去の出来事に原因があるからその行動をしてしまう」という考え方ではなく、実は「今の自分の目的に合わせてその行動をしている」という考え方にシフトすると自分を変える糸口が見えますよ、という話。

他にも、劣等感って上手く使えば良いものなんだよという話や、自分と相手との課題の線引きの話など、なるほどと思う内容がたくさんありました。

詳しくは本書を読んでみて下さいませ。


読んでみて、「過去は変えられないが、現在は自分次第でいくらでも変えられる。自分はいつでも生まれ変われるんだ」という気持ちになりました。


アドラー心理学は勇気の心理学と呼ばれていましたが、読んでいてどんどん勇気が湧いてきました。


今思い返すと、勧められたのに、すぐに読まなかった自分が本当にアホだったなと思います。(笑)


対人関係を改善したい方、今の自分から変わりたい方には、オススメです。


読みやすさ★★★
面白さ★★★
知識★★★
モチベーションUP★★★★

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

第24回の紹介本は「風姿花伝」

猿楽師である世阿弥が記した猿楽(能の原型)の秘伝書です。

父である観阿弥からの教えをもとに、猿楽を体系化したもの。


僕は、能の事に関しては全く無知ではありますが、本書を通して学ぶことが多く、能楽以外にも共通するプロ意識というものを感じました。


場の雰囲気、時間帯などによって、魅せ方を変えたり


各年齢に合わせた稽古の仕方、心がけなど


具体的に書かれているものもありましたが、能楽のノウハウだけに留まらず、芸術論や、人生論として読んでも良い内容だと思います。


中でも、印象に残っている教えはやはり

「初心忘るべからず」

秘すれば花なり」


読んだ時に、一体どれほど能楽や人、その他諸々の事を研究したんだろうと感動したのを覚えています。


要約した文を載せたいのですが、世阿弥が伝えたかったことを伝えきれないと思うので、気になった方は調べてみて下さい。すみません。


本書は世阿弥から一子相伝としてきたモノで、見ても良かったのかと思うような、まるで舞台裏を覗いている気持ちになりました。


古典なので、読みづらさはありますが、理解はできました。ただ、内容も奥が深く、難解な部分も。


一流の方の言葉には普遍的なモノが多く、自分が成長したり、何度も読み直すうちに解る部分もあるのかなといった印象を受けました。


都度、読み直したい一冊です。


読みやすさ★★
面白さ★★★
知識★★★
モチベーションUP★★★

風姿花伝 (岩波文庫)

風姿花伝 (岩波文庫)

第23回の紹介本は「幸福の計算式 結婚初年度の『幸福』の値段は2500万!?」

「幸せってなんでしょうねみなさん
金ですか?地位ですか?名声ですか?それがあれば、幸せなんですか?」-甲本ヒロト


はい、おはようございます!スライムです!また本の紹介に戻ります!

今回紹介する本のテーマは「幸せ」です。ビジネスよりも、どちらかというと人生観の本です。

大抵の人は常日頃、幸せになりたいと思っているのではないでしょうか。

でも、何をすれば幸せになれるのでしょう?この本は、その手がかりを示す一つの考え方が載っています。


幸福度は、主観的なモノであり、客観的に比べたり、数値で表したりは出来ないもの、、、そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。


もし幸福度を比べられるとしたら?

結婚、子供、友情、仕事、離婚、失業、障害、死

それぞれの幸福度に値段をつけられるとしたら?

幸福度を値段で換算するという面白いアプローチから、全く新しい世界が見えてきます。


本文は、淡々と綴られていますが、論じている内容は結構面白いです。
ショッキングな内容もあり、批判する方も多いかと思います。


僕もこの本に書いてある事が全て真実だとは思っていませんが、新しい考え方をくれた一冊として、読んで良かったと思っています。

決して、読みやすくはありませんが、何をすれば幸せになれるのかを探している方は、一度読んでみる価値ありかと思います。

最後に名言を一つ
「幸せを手に入れるんじゃない、幸せを感じることのできる心を手に入れるんじゃ」-甲本ヒロト

読みやすさ★★
面白さ★★★
知識★★★★
モチベーションUP★★

幸福の計算式 結婚初年度の「幸福」の値段は2500万円!?

幸福の計算式 結婚初年度の「幸福」の値段は2500万円!?

自分を変えてくれた言葉

「できないっていう前に、できるまでやったのか?」

達成が困難な目標に直面したとき

新しい事に挑戦するとき

いつも自分に問いかけている言葉です。


言葉というのは、人を変える力を持っていると僕は思います。

吉田松陰は「読書というものは、最もよく人の心を変えるものである。書というものは、何と恐るべきものだろうか。」と言っていました。


僕は、そんな自分を変える言葉に出会いたくて、本を読んでいるのかもしれません。






ちなみに、最近ブログを始めたおかげで、大きな目標を持つようになりました!

そして、改めて大事にするようになった言葉が二つあります。

一つは、「やってやれないことはない、やらずにできる訳がない」 -YOSHIKI(X JAPAN)


二つ目は、「やる前から諦めちゃうのか?諦めるのはいつでも出来るけど、挑戦は今しか出来ないんだよ?」-高校時代の恩師


どちらも「まずはTRYしてみろ」というような内容ですね。

もともとは二つとも高校の頃に出会った「自分を変えてくれた言葉」です。


中学時代の当時、根暗で人前にでるのが苦手で運動オンチ、自己嫌悪にまみれていた僕でしたが、


高校では、そんな自分をなんとか変えたいと思っていました。

そんな時に、上記の言葉や人と出会い、自信をもつキッカケを頂いて、

なんと、人前で踊るストリートダンスを始めるようになりました。(笑)

そして気が付けば、1000人以上の観客の前で踊ったり、地域開催の小さい大会ですが、コンテストで優勝するようになったり。

まさに「やってやれないことはない」(笑)

こんな根暗で、恥ずかしがり屋で運動オンチな僕でも、生まれ変われたというのが、自分にとって何よりの確証です。



「何もしなければ、昨日と同じ明日しか来ない」

だけど「自分にできる事」から始めて、小さな事をどんどん積み重ねていけば、大きな目標も達成する事ができる。

それを教えてくれた大事な言葉達です。

皆様にも、大事にしている言葉はありますか?^ ^

自分のミッション・ステートメントを載せてみました

今回は本の紹介ではなく、僕の作ったミッション・ステートメントを紹介します。

第4回紹介本「7つの習慣」と、第17回紹介本「フランクリン自伝」に影響を受けて作った十訓です。


ミッション・ステートメントとは
企業とその企業で働く従業員が共有すべき、価値観や行動に関する指針や方針のこと。いわゆる「企業理念」などです。


企業のみでなく、個人のミッションステートメントも人生の指針として役立つツールです。


僕の場合、仕事用のモノと家庭用のモノを分けて二つ作っています。


今回は現状、自分で出来ているか自己採点を、○か✖︎かでしていきます。
△は弱い自分になってしまうので使いません。



仕事用ミッション・ステートメント

一、誰よりも謙虚でいよう✖︎
二、自分が最も不出来だと思って誰よりも励もう✖︎
三、日々学んで常に新しい自分でいよう○
四、現状と周囲に感謝の気持ちを持って、それを示そう○
五、他者からの諫言を宝にしよう✖︎
六、目先の利益よりも人財を大事にしよう○
七、不正には真心を持って諫言しよう✖︎
八、他人を変えようとするのはやめて、自己と環境を整えよう✖︎
九、自他を幸せにする大義を持って仕事にあたろう✖︎
十、目先の果実に走らないで、それを使って実のなる木を育てよう○



家庭用ミッション・ステート

一、良き父でいて、良き夫でいて、良き息子でいよう✖︎
二、感謝は秘めないで、表に出そう○
三、悩みがあったら、相談しよう○
四、未来を見越して備えよう○
五、相手の為に、叱り、讃え、長所を伸ばし、精神を養おう✖︎
六、昨日よりは今日、今日よりは明日の方が優れた自分でいよう✖︎
七、常に謙虚でいよう✖︎
八、親身に話を聞こう✖︎
九、相手と自分の笑顔を絶やさないようにしよう✖︎
十、1日のうち最低1回は相手の為に時間をつくろう✖︎

自分で採点していて、悲し結果になってしまいました(笑)

来年には、全てに○がつくように精進していきます。

ちなみに、ベンジャミン・フランクリンは13徳というミッション・ステートメントようなモノを作り、

その定めた13徳を身に付けるために、毎週手帳に13徳の表を作り、常に遵守を心がけたそうです。

1週間に1つの徳を定め、それを遵守するようにし、それ以外の徳に関しては、できなかったら「●」を書き入れ、できるだけその印を減らすように努力を重ねたそうです。

こうした事を繰り返し、次第に印の数が減ってきたとのことです。


ミッション・ステートメントの書き方には決まりが無いので、まだ作っていない方、興味のある方はぜひ一度作ってみて下さい^ ^

第22回の紹介本は「六韜・三略」

前回に引き続き、中国の古典「武芸七書」の一つです。
孫子が好きな方、戦略、政治思想が好きな方にはオススメです。


六韜は文韜、武韜、龍韜、虎韜、豹韜、犬韜からなっている全60篇。


内容は、太公望が、周の文王と武王に対話形式で兵学を指南するというもの。


政治、戦略、戦術についての記述がされており、「戦わずして勝つのが上策」という基本姿勢は孫子と似ていますが、孫子よりも政治的な部分、民衆への対応などが多く見受けられました。


源義経が、鬼一方眼から譲り受けたという伝説や、中臣鎌足が暗唱するほど読み込んだという言い伝えが残っている書です。


ちなみに、兵法の極意の慣用句である「虎の巻」はこの虎韜からきているそうです。



三略は上略、中略、下略からなっており、こちらは政治思想、将のあるべき姿勢がメインの内容です。


道家的な思想も入っており、「柔能く剛を制す」の出典でもあります。


内容はある意味当たり前の事ばかりなのですが、実際に実践するとなると自分を律する必要を感じました。


この本を読んだ時に、ちょうどリーダー的な役割を担っていたので、自分に置き換えて読めて、面白かったです。


理想のリーダーはこんな感じかと考える良いキッカケになりました。



スライムの独断と偏見の5段階評価
(あくまで、主観の感覚です)
読みやすさ★★★
面白さ★★★★
知識★★★
モチベーションUP★★★★