何歳になってもラブラブロマンス妄想は夢見ていたいのだ!

大人女性のための恋愛小説やマンガの感想を楽しく綴っています♪月1、2回のペースで更新しています。割とネタバレ多しです!

【絶対君主の独占愛 仮面に隠された蜜戯 】

2018-06-17 17:10:46 | その他の文庫

こんにちは!天海瑠花です(*^^*)
梅雨ですね~。
梅雨というと、私はアジサイを連想します(*^^*)
雨に濡れているアジサイって本当に綺麗ですよね♪
逆に晴れている時は、何か干からびて見えるかのような(笑)
一度、アジサイが咲き誇る庭園みたいなところも巡ってみたいけど、いざとなるとめんどくさくてなかなか足が向けられません(≧▽≦)
雨が煙る、静かな寺院や庭園。
そんなところに身を落ち着けると、心も洗われていくのでは。
でも、そこまで足を運ぶのをめんどくさがっていては、そんな大人のお楽しみなどまだまだですね~(笑)

さて今回は、蜜猫文庫から出ている「絶対君主の独占愛 仮面に隠された蜜戯 」を紹介したいと思います(*^^*)
挿絵も何枚かあり、濡れ場のが割と多く絵も綺麗な方だったので良かったです。
試し読みをしていて、この先もっと強引であぶないシーンが見所かと気になって、つい買ってしまいました(笑)


 

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  ケルマー国の第一皇女であるシシリィは15歳になった時、とある仮面舞踏会に招かれました。
仮面をつけていてもその美しさが分かる招待客の男性たちは次々に口説いては彼女と懇意になろうとしま素が、その度に本人は容赦なく冷たい態度を取っては切り捨てます。
そんな彼女につけられたあだ名は「氷の王女」。
自分自身が実にかわいげのない女性だということはもちろん自覚はあったのですが、敢えて彼女はそうしていました。
彼女は心に鎧をまとっていたから。
子供の時から欲しいものはどうしても得られない、誰にも何も期待することができない。
熱を出して具合が悪く、ただそばにいてほしかっただけだとしても。
実の親であったとしても。
子供の時、どんなにそれを求めても決して叶わないと分かった時、彼女は自分の心を封印したのでした。
誰にも取り入ろうともせず、取り入れられたくもないシシリィ。
そんな彼女をじっと意味ありげに見つめる一人の男性がいました。
そのぶしつけな視線に気づいた時、思わず動揺するシシリィ。
それを見通してか、近づき声をかけてきた彼は社交的な挨拶をした後、不意に彼女を自分の腕の中に強引に抱き込みます。
そしてその仮面を奪い、まるで彼女の凍てついた心を見透かすかのように、本当の姿を見せろと迫ってくるのです。
これまでの男性と違い自分の中に遠慮なく踏み込んで来ようとする彼を警戒し、声を上げてその手から逃れようとするシシリィの抵抗を難なく押さえつけながら、男性は本当はウィッグだったその黒髪を取り去りました。
その下から現れたのは鮮やかな赤い髪と激しい気性を持つアルケミアの第一皇子、ゼノンの姿でした。
ゼノンはこの仮面舞踏会の主催者であり、はじめからシシリィに関心を持っていたのです。
なぜなら、彼はシシリィの本当の姿を理解できると思っていたから。
彼女の本当の心の声を聞くのができるのは自分だけだと。
そして、公衆の面前にもかかわらず、彼女の唇を強引に熱く奪います。
抵抗しながらも、その熱いキスに流され陥落してしまうシシリィ。
その運命の舞踏会から4年後、父の突然の死去によりケルマー国の女王となったシシリィは即位の場で、再びゼノンと再会します。
4年ぶりに見る、一回り年上の彼はミステリアスな魅力がより深まり、そして落ち着き払った国王としての風格を備えながらも、その眼差しは強くシシリィを射抜き。
そして、あの仮面舞踏会のことも持ち出してきて、まだ彼女に執着があることがわかります。
その日の夜、寝室に突然侵入してきたゼノンにまたも唇を奪われ、そして相変わらず彼女の本当の心を見透かすかのような言葉ばかり言われます。
自分の心に入ってきてほしくもないシシリィは、ただただ彼に翻弄されるばかり。
そしてその場で押し倒され、一線は越えなかったものの、彼の指戯によってはじめて官能の世界の階段を一歩上がり詰めたシシリィ。
ゼノンはなぜか自分を憎ませようとしながらも、その随所にどこか優しさが見えます。
彼にはひたすら反発し憎もうとするシシリィですが、互いの国の友好状態を良好に保つために、やむを得ずアルケミアにいるゼノンの晩餐会の招待に応じることにします。
アルケミアの彼のところへ訪れたシシリィはやはりその夜、ついに彼に強引に純潔を奪われました。
その場でゼノンはシシリィが欲しいとストレートに告白し、また国交のことを持ち出して彼女に降伏せざるを得ない状態に追い込みます。
自分の国を守るためだと彼との結婚を受け入れることになったシシリィは、どんなに嫌だと拒否していても、体は与えられる快楽には逆らえず。
ただひたすら彼の熱い手によって啼き続けることになります。
それ以降もずっと、シシリィの口から出るのは悪態と拒否の言葉ばかりでした。
その一方でゼノンの本当の姿、実は優しくこれまで誰も分かってくれなかった本当の自分自身を理解し暮れているのではないかと心が揺れる彼女。
ゼノンは本当のシシリィの心の声がすべて分かっているかのように、余裕で追い詰めていきます。
そして、その凍りついた仮面を外し、ずっと彼女の心を縛ってきた呪いから解き放とうとします。
ゼノンに隠された本当の意図は?
凍てついたシシリィの心を溶かすものは?

~~~~~~~~~~~~

 この話を一通り読んでみて、私はまず残念だなあと思うところがありました(^_^;)
それは全体的に甘さがあること、そしてキャラクター描写のイマイチさでした。
特にイラッとしたのが、シシリィの侍女の頭の悪さ(笑)
侍女なのにシシリィの言うことが理解できていない、言うことがとんと的外れ、あまりにも頭が悪い!
それなのにシシリィとやりとりをすることが多いがためにそれが際立ってしまい、この作品の質をより下げているように思いました(^_^;)
脇役でこんなに残念で辛辣な評価をするのは自分でも珍しいです(笑)
脇役とはいえど、やっぱり作品の質には影響がありますね。
そして、シシリィも人間的に未熟なところが多く見受けられて、もう少し利口さが欲しいところでした。
子供の時に愛されずそのために心を閉ざして生きてきたのはわかるのですが、成長してもその考えが幼すぎるような気がします。
反対に、凌辱してばかりと言われても仕方ないほどのゼノンの方が大人らしく見えるくらいで、彼に反抗しているにもかかわらず。
結局は流されて抱かれて啼かされてばかりで終わってしまうというワンパターンで、いつまで経っても同じ事ばかり繰り返すシシリィも少し勉強が足りないなと思いました。
ゼノンも、本当はシシリィを愛していて、彼女を利用する悪役でもある叔父から守ろうとしてのことだったのですが。
でも彼も本当のことを言わないからずっとすれ違っているし、ただ彼女を押し倒してばかり(^_^;)
その悪役のような叔父も、どれだけ悪党かというとそれが全然描き切れていないし、最後はあっさりとその場から追いやられたぐらいなので、全体的にキャラクターが生きていないなあと。
辛口ばかりになりましたが、それでもゼノンとシシリィのエッチシーンは濃厚なのが多いし、結果的には心が結ばれたので、そのシーンだけでも楽しめるならいいかもしれません(笑)
もうちょっと全体的に深いところがあれば、もっと面白かったのになあ~。
何か浅すぎるというのかなあ?(^_^;)
個人的には私はゼノンは嫌いではありませんでした。
強引なのも好きですし(笑)
ドSだけれど、やっぱり根は優しくて純情なのかも。
シシリィもいい加減、早く分かれよと思いましたね(笑)
彼女の凍てついた心を溶かせるために、自分を憎ませたりと随分憎まれ役を買って出たのは良いけれど、手もとても早かったですねー(笑)
シシリィがゼノンのところへ嫁ぎ、彼が彼女の国も治める形になったのは良かったかも。
このシシリィでは女王の器がある意味、なさすぎます(^_^;)
作中でもゼノンはそう言って、彼の場合は「自分に害与えるものに手を下せないほど、シシリィは優しい」
からということでしたが。
この作品、5段階評価で行くならば残念ですが、2~3といったところでしょうか(^_^;)
やっぱり脇役の侍女の頭の悪さがすごく目立っていて、それがイライラさせられるところがもったいない!(笑)
小説を書く人は、ほんとに脇役描写にも気を遣わないといけませんね(^_^;)

今回もお楽しみいただけましたでしょうか(*^^*)
それでは、またお会いしましょう~♪
瑠花より愛をこめて



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