ふるさと納税 はじめるナビ
■ふるさと納税とは
「ふるさと納税」とは、大ざっぱに言うと次のような制度のことです。
□ 地方自治体に寄附をすることで
□ 税金が控除され
□ 実質2,000円の負担で
□ 豪華な返礼品がもらえる制度
この制度の前提としては、「地方を活性化する」ということがあります。
地方自治体では、出産や育児・教育・医療などの行政サービスを行っていますが、その一方で、多くの若者は、成人すると、就職などの理由で都会へと移っていくという事実があります。
そのため都会の税収は増える一方で、自分が生まれ育った故郷の税収は減ってしまうのです。
この問題解決に向けて考案されたのが「ふるさと納税」の制度です。
ふるさと納税という形で寄附をすることにより地方自治体に税収を分配させることができます。
つまり、ふるさと納税というのは「納税という名の寄附」であり、「寄附という名の納税」であると言えます。
その結果、地方が活性化されるのです。
さらに、この寄附を行う自治体は、自分の生まれ育った故郷でなくても良いとされています。
「自分が応援したいと思った自治体」を選んで、自由に寄附をすることができるのです。
■納税者のメリット
このように地方の活性化に大きく役立つ「ふるさと納税」制度ですが、我々納税者にとってのメリットも大きいです。
大きくは、以下の2つの効果(メリット)があります。
□ 節税効果
□ 豪華返礼品
この2つの効果により、我々納税者も活性化されることになります。
先ほども申し上げた通り、「ふるさと納税」の実体は「寄附金」です。
寄付金なので、確定申告によって税金が戻ってきます(寄附金控除)。
控除額は個人の所得によって異なり、お金持ちの人ほど有利なようになっているのですが、払わなければならない税金であることに変わりはありません。
そして、その税金の納付先(寄附先)を変えるだけで、節税になることは、皆に共通です。
つまり、“やらないよりはやったほうが絶対に得” なのです。
そして、寄附のお礼として、寄附をした自治体からは、その地方の特産品などの「豪華返礼品」が送られてきます。
この返礼品の分が、“絶対に得” なのです。
最近は、この返礼品が豪華過ぎるという理由で、総務省が、各自治体に対し、返礼品の内容を見直すようにと要請をかけているようです。
しかし、返礼品自体がなくなることはまず無いと考えて良いでしょう。