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2018年09月08日

食後の血糖値の上昇

今日は血糖値の上昇に関して。
規則正しく食事をしている人の血糖値はラクダのこぶのような曲線を三山描きます。
当然空腹時血糖値は低く、食事をしたら徐々に血糖値が上昇し、
約1時間後に血糖値がピークを迎えます。
膵臓からインスリンという血糖値を下げるホルモンが出て、
血糖値を下げてくれ、食事から約2時間後には空腹時血糖値に近いところまで血糖値が下がります。
血糖値がだらだら高い状態も勿論良くありませんが、
食後の血糖値が高い状態もまた予後が悪いと言われています。
なので、暴飲暴食は良くないんですね。

栄養素別に血糖値の上昇の違いを考えてみると、一番血糖値を上げやすいのは糖質。
そしてタンパク質、脂質と続きます。
なんだ脂質って血糖値を上昇させにくいんじゃないの、なら揚げ物とか食べても問題ないんじゃない?
って思いませんか?
脂質は食後血糖値を上昇させにくい栄養素ではありますが、血糖値を下げにくいものです。
つまり、血糖値が急激に上りはしないけれど、だらだらと高い状態をキープしてしまうわけです。
イメージしてみてください。
脂質の多い揚げ物や洋菓子などを食べた後、腹持ちが良いと感じませんか?
それは血糖値が下がりきっていないためです。
通常、血糖値が下がると空腹感を感じるものですから。

以上をまとめると…
・糖質は一番血糖値を上昇させやすいもの。
決められた量を守る。
(詳しくは糖尿病食品交換表の記事をみてくださいね。)
・タンパク質は、体内で一番効率よく代謝される良質のタンパク質を摂取する。
良質のタンパク質とは、肉・魚・卵・大豆製品(豆腐、納豆など)のこと。
肉は赤身の部分、魚は白身や脂質の少なめなものを選ぶ(うなぎやトロは脂が多いので注意)。
・脂質は摂り過ぎに注意すること。
糖質やタンパク質は1gが約4kcalですが、脂質は1g9cal。
摂り過ぎるとエネルギー摂取に繋がります。

偏った食事をしているとこの三大栄養素のバランスが崩れてしまうんですね。
バランス良く摂取するのはやっぱり重要。
毎食野菜を摂取、ベジファースト(野菜から先に摂取する)もお忘れなく!!




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食品会社で4年間勤務後、管理栄養士として総合病院で6年間勤務。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削っています。
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