しのぶのことを、しきりに「綺麗な人」と形容してきたが、心の底からそう思っていたわけではない。

このままでは私の美意識が勘違いされてしまうので、ちょっと言い訳させてほしい。

あの手のぶりっ子女子アナウンサー系の女性を心から美しいなんて思ったことはない。
同じ女子アナでいうならNHKの女子アナの方が大好きだ。全くもって品位が違う。 


しかもしのぶはよく見たらロバに似ていたし、ホステスのバイトをしていただけあって肌のたるみがひどかった。


それを隠そうとあそこまで一生懸命化粧をして、あそこまで綺麗な喋り方をして、あそこまで心配りできる女性を演じているのだから、綺麗と言ってあげないとかわいそうだったというそれだけの話だ。


東京に引っ越した彼女から電話がかかってきたことがあったが、娘の幼稚園に黒木瞳の娘が通っているという話をされた。

要するにお高い幼稚園に通わせていることを言いたかったんだね、と子持ちの今となって自慢話だったことに気がついた。


彼女がお見合いをセッティングしてくれたことがあった。

一応仲介者として同席した彼女のまあ美しいこと。フェロモンムンムンでヘアスタイルも化粧も相変わらずバッチリだ。ホステスだからまあ盛り上げるのが上手。酒でも入ってるのかというくらい。


どう考えたって私は日陰に追いやられるでしょうが。


相手の男性も、始終しのぶに目がハートだった。


もちろん何も見を結ばず終わった。


しのぶは異様に頭の回転が早く、お子ちゃまの私は思い切り振り回されてきただけだった。



 

もう彼女の話は終わりにしたい。 



次回からはまた平和な体験談を書いていきますので安心してくださいね。



続く


登場人物は実在の存在ですが、プライバシー保護のため仮名にしてあります。




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