チンさん凡人投資家

投資歴40年ですが達人ではないです。特別な才能がない普通人がリタイア後の資産を株式投資で失敗なく確実に作れる方法を発信しています。お金のかからなくて楽しいリタイア生活も発信中。

シニアの投資の問題点と私が考えるより安全な方法は。(1)

米国株投資家のみなさんこんにちは。2018年8月14日(火)

 

<退職後の投資で被害をこうむる例が後を絶たない。>

TVCMでも退職金の運用は当○○へみたいなのをよく見かけます。

退職金は、まとまったお金が入る多分、一生で一回のチャンスです。

その大切なお金が大きく減ったりしたら、労働収入がなくなった身としてはとてもつらいものがあります。

その原因と対策を個人的に考えてみました。

(初めに)
なおこの記事はリタイアシニアが書く、リタイアシニア向けの記事です。しかも個人的な考えです。

今後の労働収入が見込める方とは立場がかなり違いますからその点をご考慮ください。

問題点1

専門家は特別だと思い任せてしまう。

専門家には2種類います。1つめは株式投資を純粋に研究している人、あるいは投資を生業としている人。主に機関投資家。

2つ目は、投資商品を販売する人。

普通のリタイアシニアが1つ目の専門家と接する接点はありません。本を出版されていれば読むことはできます。

しかし現役の機関投資家が自分の手の内をさらけ出すことはあり得ませんし、変に情報を流すのは法律に抵触する恐れがあります。自分の職を賭けてまで発信することはないでしょう。

有料の会員向けに情報を提供している、個人や会社はあるでしょう。

投資を本気に取り組もうとする人や、大きな額を運用するのでなければ特に必要はないと思います。

投資を営業している人は、その対象の商品についての知識は豊富でしょうから情報は得られます。

しかし、売るサイドと買うサイドは利害が正反対です。

そのような人に判断を仰ぐのは根本的に間違っています。

 

問題点2 

特別な商品の方が、複雑な商品の方が有利だと勘違いしている。

金融テクノロジーを駆使した商品や、長い名前の商品はきっと優れているんじゃあないかという誤解があります。

インデックスがとりあえずは最善

買い付け手数料は無料で、しかも年間経費の安いインデックス投信、ETFが豊富な今日、複雑な商品を検討する必然性はまるでありません。インデックスを越えるアクティブ投信の割合は少ないからです。それを掘り当てることを狙うなら個別株の方がまだ簡単と思います。

専門家のアドバイスも不要です。

判断しなければならないものとしては

(1)どのインデックスをどの割合で買うか。

 ⅰ 全世界インデックス1本で済ます。

 ⅱ より安い手数料を狙って上記を コクサイ+TOPIXにする。TOPIXは8~10%くらい。

 ⅲ 自分のオリジナルで組む。全米S&Pなど。

(2)いつどれだけ買うか。

これらは人に聞いても解決しにくい問題です。例を後述しています。

 

問題点3 リスクに対する準備ができていない。

リスクとは損する可能性です。

一般に投資家は自分で思っているより遥かに、損に対しての許容度がないそうです。

ましてシニアは、労働収入がないのでなおさらです。年齢的に忍耐力が下がる傾向もあります。

金融機関の窓口で投資額を決める時には、当然ですが担当者はなるべく多くの投資を奨めます。

①金資産の総額を把握している。②手数料は額に比例する。③控えめにしていると他の金融機関にとられる。が主な理由です。

問題なのは自分で決めた投資額ではないことです。そして、比例してリスクも自分で決めていないことです。

<大きすぎるリスクがトラブルのもとになる>

窓口では様々なリスクの説明が義務付けられていますが、はっきり言って具体的に理解できる人は少ないでしょう。数字でないからです。

「この商品には下落リスクがあります」「元本割れのリスクがあります」と言われても当たり前すぎてピンときません。

 

<実際に運用を始めて、下落して損失が出てから初めてリスクを知る>

資産3千万円の内、2千万円をある商品に投資したAさんは、横ばい、あるいは上昇している時は、自分のとっているリスクの額には無頓着です。

だから運よくその商品が上がり続ければ、Aさんにはリスクとは無縁にハッピーな投資となります。

リーマン以降、アベノミクス以降、そういう人の割合は多いので余計リスクについての関心が薄れている傾向があると感じます。

しかし、現時点で投資すると、相場の初期とはとても言えませんので、世界、米国、日本とも、投資した商品が下落する可能性は大いにあります。もちろんこのまま上昇を続ける可能性もあります。

S&Pインデックスで10%あるいは15%の下落はありうることです。

アクティブ型ならさらに振幅は大きくなります。

そうすると上記のAさんの例だと、200万~300万の損失はインデックス型でも生じます。これは〇〇ショックというタイプの大幅下落ではなく、通常よくある下落です。

通常の家庭ではこの損失は大きすぎると感じます。

特に奥さんはびっくりするでしょう。「あなたこれから先長いのに、こんな損が出るものはもうやめましょう」「これ以上損が出ないうちに解約しましょう」となることは必至です。

損切りするのが良くないとは思いませんが、無計画に、追い込まれてやる分はたいてい後悔が伴います。

長期上昇トレンドにある時は、たいていこのくらいで反発に転じるからです。

「もう金輪際株には近づくまい」「投資とは無縁で過ごそう」と決めて手じまったあとです。

どう解決すればいいのでしょうか?

字数が規定に達しましたので、続きは次回にさせていただきます。

 

日本はトルコ問題で440円安と大幅安でしたが、米国は堅調です。とりあえず良かったですね。

 

それではみなさまの良い投資を!

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