少数派の中に輝くダイヤが眠っている。 | 福祉主義の経済

福祉主義の経済

幸福度が高い福祉国家を目指すのが、福祉主義の経済システムである。
温暖化を加速させているのは、大量消費の経済が原因である。

山口県周防大島町で行方不明になっていた2歳の男の子を発見したのは、ボランティアをしている大分県の尾畠春夫さん(78)である。発見したとき、警察が“渡してください“と来たけど、“イヤです“と言った。 家族に対し「私が抱きしめて直にお渡しします」と約束していたからである。
 
この記事に関して思ったことは、
 
78歳の男性が発見できて、地元警察が発見できなかったこと。そして、地元警察が、「子どもを渡してください」と言って、人の手柄を横取りしようとしたことに憤りを感じる。発見できなかったことを挽回したくて子どもを渡すように言ったのだろうが、あさましさが出ている。
 
発見した男性はヒーローであり、ヒーローをたたえるべきである。発見した男性が抱きかかえながら母親に手渡すシーンこそが絵になるニュースである。だから、こけないようにサポートするのが、警察官のあるべき姿である。警察が“渡してください“と言ったけど、“イヤです“と断ったのは正解である。警察の言いなりにしていると、ろくなことはないという事例である。
 
警察官が、手柄を上げたいと思う気持ちも分かるが、それよりも、協力してくれたことに感謝し、感謝状を渡すべきである。警察官にしてみれば、もう少しで手柄を上げることができるところまできていたのに、無関係の人が突然やってきて、横から手柄をかっさらわれた感はある。その悔しさは分かるが、警察官の仕事は、そういう地味で地道なものであり、苦労が報われないことの方が多い仕事なのである。いずれにせよ、一刻も早く見つかったことに安堵しよう。
 
警察官は、組織で行動しなければならない存在であり、行動に制約があるが、一方、単独行動ができる人は、直感で行動できるので発見が早かった。今回の場合は、直感で行動した結果が良かっただけであり、無鉄砲な直観が、いつもいい結果を出すとは言えない。むしろ、組織的に集団で行動した方が数の力を発揮できて、いい結果が出る確率が高いのは事実である。
 
大事なのは、統計学で確率ばかりを妄信するのではなく、直感の方が優れていたり、単独行動の方が結果を出したり、行き当たりばったりやビギナーズラックなど、統計から外れた少数派の中にも、輝くダイヤが眠っているということである。科学実験の失敗から、思わぬ大発見の発明が生まれることも、よくあることだから、失敗や欠点を馬鹿にすべきではない。むしろ、失敗から学んだ方が成功すると言えるので、博学の人は、無知な人の行動をバカにすべきではない。バカという人がバカである。人をけなす人は、人をさげすむことで自分を高めたい人である。人をけなすのは向上心の表れではあるが、他山の石として、そこから学ばないと向上は生まれないので、人間性を高めたければ思慮深くなることです。
 
 
 
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