2018年11月13日

-1-真・日本は世界の雛型論、では歴史は?


今回は、当ブログで述べている日本の国家戦略の"大本"に成っている、前提条件に関しての考察となります。

皆さんは、よく言われているネタで、「日本列島が、世界の大陸の形に似ている」と言うモノが有りますが、それをご存知でしょうか?

例えば「大陸の形」等は、その代表のモノです。

本州は、ユーラシア大陸

九州は、アフリカ大陸

北海道は、北米

四国は、オーストラリア

等々が有名な例で、特に「日本地図で四国のある位置に縮小したオーストラリアを移動させてみたら、案外気付き難い」と言ったモノが、よくジョークでネタにされたりしています。

大陸と列島の類似


これらの事は笑って許せる様な事なのだが、地政学や日本の歴史や現在日本の行っていると見なせる戦略を照らし合わせて見た場合、質の悪いジョークでは済まされないのでは無いか?と言う思いが湧き出てきます。

なお当ブログでの考察は、ひと昔前のオカルトマニア御用達の雑誌ムーで載せられている様な「"竹内文書"基準の日本列島雛型理論」とは別の考え方を基に考察したモノとなりますので、あまり神話の時代の事はオカルティズムに属する事は出てきませんので注意してください。

あくまでも地政学を基準にしています。


★大陸の位置や形より「山脈・河川・湾・の位置」も重要
日本列島の形が、世界の大陸の位置や形とそっくりだと言う点について、あくまでもネタとして捉えている人が多いと思われます

位置についても、オーストラリアの位置が本来はアフリカ北部の位置になければオカシイし、アフリカ大陸の位置ももっと西に存在していなければ、日本列島とそっくりとは言えないのでは無いか?

若しくは北米と南米が繋がっている事や南極の存在はどの様に説明するのかと言う話も有ります。

しかしここで重要なのは、日本列島と寸分も違わずにそっくりである。と言う事より、全体的に何となく似ており「河川や山脈」の様な自然要害も似たような位置に有るため、大陸の形や位置が似ている以上に日本列島にそっくりだと言う点なのです。

河川や山脈の位置と言うモノは、国家形成において重要な要素となるため、ある意味大陸の形がそっくりだと言うよりも遥かに、日本列島にそっくりだと言う論理が当て嵌められる事になります。

この考えを基に日本列島と世界の大陸を確認すると、

「地中海」は、「瀬戸内海」に当たり

「ヨーロッパ半島(西欧)」は、同じ半島の形状である「中国地方(半島)」で

「東ヨーロッパから中東」は、古来から文化の交差点で、日本においては「近畿地方」がソレに当たります。

「南アジアから東南アジア(中国南部含む)」は、「東海道」に当たり

「中アジアや中国西部の高原地帯」は、「日本アルプス」となります

世界一の高さの「ヒマラヤ山脈」は、日本一の「富士山」に相当し

中央アジアや中国西部の高原・山岳地帯から流れてくる河川も、日本列島の東日本を南北の太平洋側と日本海側に分断する山脈から流れてくる河川に相当します。

これら河川の位置も若干のずれがあっても、代表的なモノは、「中国の黄河と長江」が、「日本の東北の北上川と阿武隈川」に似て居たり

他にも「インドやパキスタン近辺を流れるインダス河」は、「日本で中部の愛知、岐阜、三重の間を流れる木曾川や長良川」に位置関係が似ています。

更に「ユーラシア大陸北部のシベリア(ハートランド)」は非常に肌寒い地域として有名ですが、日本でそのハートランド当たる地域である「日本の北陸地方」も国内屈指の豪雪地帯として有名です。これは地政学に置けるハートランド理論(シベリアは冬季凍り付く北極海に面しており、農耕にも適した土地が少ないため守るべき土地が少なく、そのためユーラシア外円部の諸国には攻め込みずらく、攻めても敵はどこまででも逃げて行き、例え一時的に征服できたとしても後の統治は続かない、正に大陸内陸国家の聖域である。この地を制する勢力をユーラシア外円部に進出させてはならないと言う理論)で見た場合、日本の北陸も冬季は雪に閉ざされて攻め込み難い地域と言う点も似ています。


自然環境



この様に細部では違いが多々ありますが、全体的に何となく似ている事が分かります。

そして重要なのは、河川や山脈の位置までもが何となく似ていると言う事は、その地域に成立する国家や勢力も似てくる原因に成ってくるのです。


★歴史の類似性
これら世界と日本列島に置ける、地理的類似性や成立勢力の類似性において最も重要しなければならないのが歴史の類似性である。

ココでは世界と日本の有史以来の歴史の類似性を、大まかに考察しようと思う。

①「人類発生」と「皇室発祥」⇒「文明の発祥」と「日本建国」

まず人類の歴史で重要な事が、「人類の発生」であり、日本の歴史で重要な事が「皇室の発生」である。

そして人類史を語る上で避けて通れない事が「文明の発祥」であり、日本史においては「日本の建国」である。

これらの類似性を見た場合、

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アフリカ大陸の大地溝帯(九州の日向ノ国)で発生した人類(皇室)が、時を経て中東の肥沃な三日月地帯(近畿地方の大阪平野や大和)に入り、初めての文明が発祥(日本建国)した。

日本列島の九州地方東部(アフリカ大地溝帯近辺)で発生した皇室(人類)が、時を経て近畿地方(中東)の現在で言う大阪や京都や奈良の辺りにある盆地や平野(中東の肥沃な三日月地帯)に入り、大和の国を建国(文明発祥)した。

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となります。

ココでも世界における「大地溝帯」と、日本における「阿蘇カルデアを含む九州山地」が地理的に類似性を確認できます。("裂けめ"と"火山"で違う様な気もしますが、大地の活動と言う点では同じように思えます)


≪人類発生と文明発祥≫
a人類発生と皇室誕生


この世界史における人類発生と日本史における皇室の登場は、時間軸で見れば現生人類の発生は十万年以上前ですが、皇室の登場は紀元前六世紀頃と言われていますので、その差は十数万年に渡ります。

これが世界史における文明発生と日本史における日本建国を照らし合わせると、その時間軸の乖離は、約九千年ほどに縮まります。


②「紀元前1世紀~後8世紀、ローマ帝国とイスラム帝国」と「9世紀頃の日本、平安時代の貴族と平氏」

世界史におけるローマ帝国は、当時の地中海全域を支配する文明であり、この頃に発生した技術が後にイスラムに移転され全世界に波及し、現在にまで続く文明の遺伝子として生き続けている。

後にローマは、「異常気象」や「奴隷依存による異民族受け入れ」若しくは、歴史に記されている蛮族の流入により、治安悪化や財政赤字拡大が生じ、ローマ市民だけではローマ帝国を維持できない状況となり、緩やかに解体される事になった。

ローマが崩壊した後は、イスラム帝国がその文明を受け継ぎ、そのイスラム勢力は王朝の後退を繰り返しながら、北東アジアから発生したモンゴル勢力によって当時の覇権国家としての地位から滑り落ちる事になる。


これを日本の歴史を照らし合わせた場合、ローマ帝国に値するのが藤原氏を代表とした平安貴族です。当時の日本は、放漫財政により当時蛮人と見なされていた武士階級に頼らなければ国家を維持する事が出来なくなっており、貴族に変わり治安維持等に奔走した武士が地域を支配する実力を持つようになり、最終的に武士に領地を乗っ取られ、武士の時代が到来し始めた。と言う事例が真にローマの滅亡にダブって見えます。

そしてその武士の中に、平氏一族も存在し、これが真に世界史におけるイスラム帝国に似ているのです。


≪ローマと平安時代≫
bローマとイスラム,貴族と平氏


③「13世紀の世界、モンゴル帝国」と「12世紀の日本、源平合戦と源氏」

イスラム帝国の台頭は急激なモノが有りましたが、中期頃から混乱による分裂も発生し、同時期に幾人のカリフが台頭すると言う事態に陥り国力を減退させました。

そしてその頃、北東アジアの高原地帯で発生した遊牧民の王朝が、ユーラシア最大の領土を築いたモンゴル帝国です。

モンゴルは人類の文明圏がユーラシア大陸に納まっていた時期の勢力としては、世界最大の領域面積を支配する国家として台頭しました。ただし北極海(北陸)に隣接する地域の方は、余りにも寒いため勢力に収めるに値しない事を割り引いて考えてください。


そして日本史におけるモンゴル帝国に値する勢力が、後に鎌倉幕府を設立させる源氏の勢力となります。

鎌倉幕府は、文字通り関東の鎌倉に出来た勢力で、世界史で照らし合わせたら中国南部地位になり、関係が無いように思いますが、勢力拡大に関しては、源義経が奥州藤原氏から援軍を貰い受け、平氏との戦争に赴いています。この奥州藤原の領域が、ユーラシア大陸のモンゴル高原に当たる地域と見なせますので、辻褄は会います。

また同じころ信濃から北陸地方に進出し勢力築いた木曾義仲も、基は源氏の出です。ただし朝廷に平氏討伐を命じられ入京後に、京の治安を悪化させてしまい朝敵認定され後に頼朝、義経に討伐され彼の築いた領土は、よりともに奪われたようです。

これはある意味、源氏(木曾義仲)が源氏(源頼朝)に吸収されたようなもので、世界史で照らし合わせたらモンゴルが、連接する騎馬民族を片っ端から併呑したのに似ています。


≪モンゴルと鎌倉幕府≫
cモンゴル・源氏


また当ブログで日本の歴史が世界の歴史に似ていると言う論理を前提にした観点から見た重要時が、この頃に日本史が世界史と照らし合わせて、日本の歴史が世界の歴史の時間軸を超えて進んでしまったと言う点です。


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ブログ主が言いたいのは、全体の流れは似た様なものであり、同じような流れに成っているのであれば、多少の違いがあっても、結果は似たようなものになってしまう。と言いたいのです。

そのため「世界史における、あの地域の"あの国"は?」、日本の歴史における、どの地域の"どの国"?」と事細かく精査する必要は無いと考えます。

また日本の北陸地方は、多くの人が住んでいる地域に該当しますが、世界史における「日本の北陸地域に該当する地域はシベリア」に該当しますので、殆ど人が住んでいません。シベリアに多くの人が住むようになったのは、近世に入って開発が進んでからです。

実際の支配しているかどうかより、実質的な勢力圏に置いているかが重要だと考えた方が良いと思われます。


今回は、一回では終わりそうに無いため、複数回にわたった記事になると思います。今までにも増して妄想色の濃い考察となりますので、無理に信用してもらう必要も無いと考えています。閲覧者様方もそれを前提の上で読んでください。

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