オンラインサロンリーグ観戦記 S五段対M六段戦第4譜譜
オンラインサロン6月リーグ戦
黒 S五段 白 M六段 定先
第4譜(69〜90)
白72と中央を囲ったタイミングで、S五段はなんと黒73に突入してきた。これは様子見に近いものがある。
M六段が白74と黒三子を取って受けたのを見て、黒75と打ち込んだ。そして白76と用心したのを見ると、次は黒77。まるでここで生きようしているかのような動きである。
そう。黒はこの白の包囲が鉄壁を誇る左辺を、丸々荒らしてやろうと言うのだ。もちろん形勢に危機を感じてこの勝負で出たのであろうが、それにしてもS五段の度胸には恐れ入る。
その心意気を買ったか、M六段は白90と外側で受けた。白80で的確に眼を取り、白88までに至っては、左辺だけで黒に生きが無いとは言うものの、通常はAと封鎖してわかりやすく黒石を取りにいくものである。
ここで白90とは要するに、Aと打たなくとも、既にこの黒石は死んでいますよと主張しているのだ。
一般的にはAと打つのが正解で、それで勝利が約束されていただろう。だがAが無くても黒石が取れているなら、確かにAは不要な一手で、最善ではない。そう考えれば白90と打つのも納得できる。
しかし最大の頑張りは、黒には好機ともなりうる。ここから黒がどう暴れ、白がどう仕留めにいくか。この碁の命運は、この黒石の生死に託された。
(宮岸黎明)
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