7月27日に、新規抗真菌薬のネイリンカプセル100mgが発売されました。
https://www.e-mediceo.com/diweb/new_release/detail/1526454028
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特色は、適応は「爪白癬」のみということ。
有効成分のホスラブコナゾールは、活性本体であるラブコナゾールの溶解性や生物学的利用率を向上させたプロドラッグで、服用後、速やかにラブコナゾールに変換されます。
国内臨床試験において肝機能検査値の上昇が認められたものの肝障害を示唆する所見はなく、臨床上問題となる相互作用も既存薬に比べて少ないと考えられるとのこと。
また、食事の有無に関係なく1日1回12週投与で治癒可能となっています。
これまで爪白癬と言えば、イトリゾールかラミシールでしたが、イトリゾールは食直後に服用する必要があることや、パルス療法なので服用法が煩雑ということがありました。また、併用注意の薬剤も多いですよね。
繁用薬剤のハルシオン、リポバス、カルブロック、セララ、ロナセン、ベルソムラ、プラザキサ、イグザレルトなどとは併用禁忌となっています。
一方、ラミシールは、併用注意薬剤は少ないものの、肝障害のリスクがあり、高齢者などにはなかなか使いにくい印象がありました。
ネイリンは、イトリゾール、ラミシールの欠点を改善したようなイメージですね。
では用法・用量です。
「通常、成人には1日1回1カプセル(ラブコナゾールとして100mg)を12週間経口投与する」
注意点は「吸湿性があるので、服用直前にPTPシートから取り出すこと」となっています。
「服薬指導のエッセンス」掲載の表に追加をお願いします。
※5月1日に「服薬指導のエッセンス改訂第2版」が発売されました。
自費出版のため、宣伝媒体がありません(切実)。
興味ある方は出版社のHPで立ち読みしてみて下さい。
もしすでに購入された方で「いいな」と思った方は、周りに拡散してください(苦笑)。お願いします!
https://www.tokyotosho.co.jp/info/syu/y09.html
なお、先程Amazonを確認したところ、残数が少なくなっていましたが、まだまだ在庫はあるはずなので、ご心配なく(苦笑)。