それでは、メーゼントの薬剤情報です。
○メーゼント錠0.25mg、2mg
【効能・効果】
二次性進行型多発性硬化症の再発予防及び身体的障害の進行抑制。
【用法・用量】
通常、成人には1日0.25mgから開始し、2日目に0.25mg、3日目に0.5mg、4日目に0.75mg、5日目に1.25mg、6日目に2mgを1日1回朝に経口投与し、7日目以降は維持用量である2mgを1日1回経口投与するが、患者の状態により適宜減量する。
※漸増期間(6日間)中に本剤を休薬した場合は、開始用量である0.25mgから本剤の投与を再開し、用法および用量のとおり漸増すること。また、維持用量投与時に4日間以上連続して本剤を休薬した場合においても、初回投与時と同様に、開始用量である0.25mgから投与を再開し、用法および用量のとおり漸増すること。
※メーゼント錠スタート用パック(0.25mg錠×12錠×1パック)が発売されています。
【用法・用量に関連する注意】(抜粋)
・本剤投与開始前にCYP2C9遺伝子型を確認すること。
※メーゼントはCYP2C9により代謝され、遺伝子型により代謝速度が異なることから、メーゼント投与前にCYP2C9の遺伝子型を確認する必要があります。
※メーカーが「CYP2C9検査結果無償提供プログラム」を用意しています。
※CYP2C9*1/*3又は*2/*3を保有する患者については、維持用量は1日1回1mgとすることが望ましい。維持用量を1日1回1mgとする場合は、4日目までは用法および用量と同様に漸増を行い、5日目以降は1mgとすること。
・0.25mg錠と2mg錠の生物学的同等性は示されていないため、2mgを投与する際には0.25mg錠を使用しないこと。本当にこのような薬剤が増えてきましたね。
【重要な基本的注意】(抜粋)
・感染症のリスクが増大するおそれがある。
・特に投与初期には黄斑浮腫があらわれることがあるため、投与開始3~4ヵ月後に眼底検査を含む眼科学的検査を実施すること。
・漸増期間中は、心拍数低下、房室伝導の遅延が生じることがある。
・投与初期には、めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械の作業をする際には注意させること。
・肝機能検査値異常がみられることがある。
・血圧上昇があらわれることがある。
【特定の背景を有する患者に関する注意】(抜粋)
・痙攣発作またはその既往歴のある患者:痙攣をおこすおそれがある。
・生殖能を有する患者:妊娠可能な女性に対しては、動物実験で本剤が発達中の胎児に有害であることが示されていることを説明すること。本剤の投与中および投与中止後少なくとも10日間は適切な避妊法(妊娠率が1%未満の方法)を行うよう指導すること。
併用禁忌・注意、副作用については、添付文書などを参照して下さい。
【適用上の注意】
貯法は2~8℃であるが、薬剤交付後は25℃以下で保存可能である。8℃を超え25℃以下で保存する場合には、3ヵ月以内に使用するよう指導すること。
非常にザックリで申し訳ないです。
それでは、「服薬指導のエッセンス第3版」掲載表の更新をお願いします。
※てんかん患者さんに「禁忌」の薬剤は、ここには掲載していません。
※「服薬指導のエッセンス改訂第3版」は完売致しました。
本当に、本当にありがとうございます。
今後、第4版が発売できるかは未定です。ツイッター:https://twitter.com/nao_z_3
***********************************************