母の過去 167 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

167
 
スランプからの脱出は今の母には至難の業です。
いちどマンモス化した天狗の鼻が邪魔をしているのか?
いくら自分では努力していると思っても
成績は上がりません。
努力と成績が正比例してくれれば
世の中にスランプと言う言葉がなくなると思うのですが、
そううまくは行きません。
こんな時は気分直しと昼は定食屋さん夜は居酒屋さんを
しておられる女の人の所に愚痴を聞いて貰おうと昼ご飯を
食べに行ったのです。
この方は以前に働いていた中堅保険会社からの
お客様で母とは気が合うのか?
よく暇があれば昼の定食が終わると
のれんを外した店でお茶を飲み話をしていたのです。
その日ものれんを外した後に軽食を食べながら
お互いの愚痴に花を咲かせていたら
女主人が服を買いに行きたいが
奈良では良い所を知らないから
どこか良い所がないかと母に聞くのです。
母はお客様の中でブティックをされている人がおられるが
高級服ばかりだと言うと
女主人は一度行きたいと言われたのです。
この一言が母の営業方針を変える一言につながったのです。
今までは考えもしなかった事につながるとは
母もその時は思いませんでした。
もちろん母の背中で昼寝をしている
小さくなった天狗の鼻は気も付きません。
天狗の鼻に気づかれなかったのがラッキーだったんでしょう。
 

 

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