母の過去 277 | 不思議なトントン日記

不思議なトントン日記

感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

277
 
M銀行を紹介して下さった社長からの電話に
茫然としていると、
社長は まぁーそれは冗談やと言われたのですが、
母は何が冗談なのか理解が出来ないほど
ショックを受けていたのです。
受話器からもしもし もしもしと言う声を聞き
まだ事態が受け入れられない母は聞き返したのです。
これでどうにかこうにか話の内容が解ったのですが、
話の内容は凄くシンプルで簡単です。
M銀行を紹介して下さった社長が一言だけ
冗談を言われただけなのです。
その冗談が母の脳を一瞬動かない状態に
するとは世界中の誰もが考えられませんでした!
世界中の誰もがですから、
もちろん僕も考えられません!
営業所にいてるセールスレディーも支部長も考えられないのは
当たり前ですが、
それよりなにより世界中の誰もがそんな事は気にしていません!
一言の冗談を気にしていたのは母だけなのです。
少し時間が過ぎ受話器から何度も
もしもしと言う声を聞き
ハッと素面に戻る事が出来た母は
なんとか会話も出来るようになり
一度大きく深呼吸してから社長に要件を聞いたのです。
そうすると又社長は言いにくいけどM銀行は忘れてくれと
言われたのですが、
2度目の冗談はもう免疫が出来てますから
軽く受け流して 早く要件を言って下さいと
イライラした母は言ったのです。
さすがに社長も今度は要件を言うと思っていると
オッサンの冗談は止まりません!
今度はM銀行が倒産したと凄くオッサンらしい事を
言い出したので、
母も話に付き合うか少し考えたのですが、
それは辞める事にして電話を切らしていただきますと言うと
やっと社長は要件を言い始めたのです。
んー本当に関西人らしいオッサン社長です。
 
これは本当の事で僕が考えて書いたのではありません!
今もあの時はと母が言う時があります。
僕も同じようなオッサンに知らない間になっています。
もしかするともっとつまらない冗談をよく言っているのかも?

 

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