母の過去 295 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

295
 
M銀行を紹介してあげると言われたもう一人の社長に
大急ぎで電話をした母ですが、
社長を呼び出したのに
電話には奥様が出られたのです。
母は仕事の手が離せないのかと思っていると
奥様が主人が胃潰瘍で入院されたと言われたのです。
母はガックリするのかと思うとそうではありません!
M銀行の事は入院の一言を聞き
宇宙のかなたに飛んで行ったのです。
あれだけ楽しみにしていたのに
自分の成績よりお客様の体を心配するような
人だから
皆に可愛がられて成績も良かったのかも知れません!
母は電話を切ると他の予定をキャンセルして
入院された社長のご自宅に飛んで行ったのです。
本当は病院に行きたかったのですが、
社長の状態も解らないのに病院に行くのはどうかと
思い、ご自宅に行ったのです。
もしかして胃潰瘍と奥様が言っていても
もっと悪い大病かも知れないとも考えての事です!
ご自宅で奥様に話を聞き手術はしなくても良いと言われ、
安心した母の頭は入院をすれば保険の支払いの手続きの事です。
いくらお金持ちの方でも保険に入院特約がついてますから
それは直ぐに手続きするのが母の仕事です!
この仕事をおろそかにするようでは
セールスレディー失格です。一通り奥様に話を聞き
営業所に戻ると直ぐに入院特約の支払いの書類を作るのです。
今の母の頭にはM銀行の事は何処を探しても
ありません!
それよりも一日も早くお客様に元気になり退院してもらう事を
願うのです。
さすがにこの様な時は浪費家の血もおとなしくしてるようです。
 
昔は胃潰瘍でも手術をされる人がおられたのです。
今では信じられませんが、
僕の高校の同級生のお父さんも胃潰瘍で手術をされました。
今だと予防の抗生物質もあるのですから
医学の進歩は凄いですね。
僕も一週間のみました。
それからは胃をほとんど悪くする事がないのです。

 

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