気体という空気は

無色透明だが

これがないと生きてゆけない

重量は1リットル当たり1グラム

だが、だれもその重さを

感じることはない ナイ

誰も ダレモ

イキを吸って吐いて

呼吸をする

きっとする する

その時

あなたは わたしは

他人のニオイを感じる

感ジル じる

そうだ そうなのだ

感じることしかできないのだ

あなたも わたしも

酸素が生命の糧なのは

知ってる

深呼吸すれば感じる

生きてる 感じてる

感じだ

だが

七十八パーセントの

窒素のことは知らない

感じられないのだ

感じられない

モノであってモノではない

空気は

脳内の妄想なのだ