ねえ、ブランコにいかない

 

二人でいこうよ

 

公園でさ

 

ブランコ漕いでさ

 

楽しいよ

 

わたしが座って

 

あなたが立って漕ぐの

 

大きく揺れたら

 

靴を飛ばすね

 

どこまでいくかな

 

時空のポケットに落ちる

 

といいね

 

きっと、わたしたちも

 

墜ちるよ

 

深い夜の絨毛の

 

なかにさ

 

ねえ、夜のブランコに乗らない

 

わたしたちは恒等写像なの