発達系 ~ケネディ大統領の演説から~

前記事でケネディ大統領の演説「大統領と報道機関のあり方」の日本語字幕を紹介した。

 

 

正直、翻訳するんじゃなかった(泣)、と感じるほど苦労した。

とにかくケネディの演説は、意味を正確にとって字幕をつけるのが難しかった。やや冗長で、情報量も多く、字幕は分かり易さを重視したがために、省いた語彙・また完全に言い換えた箇所も多かった。完成した字幕の情報量は実際の7割くらいかな?アイゼンハワーの退任演説を翻訳したときより大変だった。

具体的に一部紹介する。

”Today no war has been declared--and however fierce the struggle may be, it may never be declared in the traditional fashion. Our way of life is under attack. Those who make themselves our enemy are advancing around the globe. The survival of our friends is in danger. And yet no war has been declared, no borders have been crossed by marching troops, no missiles have been fired.

If the press is awaiting a declaration of war before it imposes the self-discipline of combat conditions, then I can only say that no war ever posed a greater threat to our security. If you are awaiting a finding of "clear and present danger," then I can only say that the danger has never been more clear and its presence has never been more imminent.”

JFKライブラリ

太字は同じ単語、緑はおなじ分節、茶色は同じ構文の繰り返しである。ほとんどすべての段落で、同じ単語や構文の繰り返しがある。

このような文は、演説で聴衆を引き付けるテクニックだと考えられている。実際に人々を魅了するだろう。

しかし正確には、ケネディ自身がそのような文の言い回しを好んだ、ということである。冗長で、ある一つの言葉の概念に執着し、それを深堀りする。時に論理が飛躍してみえる時もある。このような文章・演説を好むのは、「発達系」特有の志向だと言う。

 

Amazon

 

発達系とは、発達障害とは違う。人間だれしもが持っている特質で、ときに利己的であったり、空気が読めなかったり、他者を顧みず自分の世界に入り込むことがあるが、詳しくは上記の著作を参考にされたい。ここでは、「ほとんどすべての歴史上の偉人が強く有していた特質」であると、好意的に捉えておく。ブラヴァツキーの著書「ヴェールをとったイシス」の翻訳者でもある老松氏は、ブラヴァツキーも発達系であったと論じている。

 

H.P.Blavatsky (1831-1891)

 

おもしろいのは、theNewAgeSiteなるブログで、ブラヴァツキーとケネディの筆跡が瓜二つだという指摘があることである。筆跡の類似から二人が同一人物(ケネディがブラヴァツキー夫人の生まれ変わり)だと推測している。さすがにそれはないだろうが、アストラル体を共有していた可能性はあるだろう。

白色同胞団の霊感を受けていた、あるいは同じグループソウルだと…? 

 

J.F.Kennedy  (1917-1963)

 

さて、ケネディのような発達系の特徴が強い人物と凡人との違いはどこにあるかというと、どうも、アストラル次元において松果体に違いが現れるようである。 

 

wiki

別記事で散々コケにした変態透視者である)神智学者・リードビーターの著作「チャクラ」によると、人間の頭部には、チャクラにつながるプラーナ(生命エネルギー)の通り道であるナディがある。ある人は、アジナ・チャクラにつながるナディと、サハスナ・チャクラにつながるナディとが、ともに脳下垂体を通過している。またある人は、一方のナディが松果体を通過している。ブラヴァツキーは、ナディが松果体を通過している人物の霊能力開発を重視していた、と語る。

(シュタイナーは、7番目のチャクラであるサハスナ・チャクラをチャクラとは見ていない。霊能力を開発しきった人物は、心臓からのエーテルの流れが頭部まで達し、後光として現れるのがサハスナであるという。)

松果体はかつての熱知覚器官(サイクロプス)である。シュタイナーによれば、現代人にとって松果腺からカルシム塩が分泌されるのは、印象を溶かす・消化するためであるそうだ。この分泌物をうまく作れない人間は、ひとつの印象を忘れることができず、その印象に没頭するという。発達症・知恵遅れ・コミュ障として表出する。

ヨガの一派では、現代人はアジナ・チャクラから目覚めさせるべきであると考えている。ヘミシンクなどの技法も、松果体付近に物理的にアプローチしている(脳を誤作動させる)と言えるだろう。

人間の肉体は、西暦八千年紀の月の帰着に近づくほど崩壊していく。そのころには14歳ほどまでしか成長できず、子供も産めなくなっていく。物理的肉体は崩壊過程をめぐるが、その代わりに霊視能力を獲得していく。

発達系の顕現を、進化とみるか、退化とみるか。はたまた?

アジナ・チャクラの発達は、「二本の角」と関連していてるだろう。

角が生えたモーセの像(wiki


ガンダム (YouTube)

 

ガンダムの原作者・富野由悠季氏は、主人公の若者に「ニュータイプ」への葛藤を与えた。富野氏なりに魂の進化の物語を描いた。(ガンダムが大衆化すると、ニュータイプは超能力者にされてしまった。”君たちは何も分かっちゃいない”)

現代人の発達系の特質は、大切に育てなければならない。 


”いまだかつて 神を見たものはいない

しかし神は 御霊を与えたもうた”

 

  参考記事:ケネディ大統領演説「大統領と報道のあり方」

 

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