魅惑のバラの続き「バフイエロー」

秋の花色が素敵なティーローズについての

記事を書いていたら

「バフイエロー」

のオールドローズたちについても書きたくなりましたＷ

「バフイエロー」

バフ（buff）というのは淡黄色のことですが、

紫のバラを青バラ

深紅色のバラを黒ばら

と呼ぶように

「オールドーローズにおいて」黄色いバラの場合

純黄色ではなく淡黄色のバラを意味します。

※モダンローズの黄色いバラは純黄色のバラのことです。

ちょいとここでバラの色についてのお勉強。

バラには、3種類の色の色素があります。

１） Chlorophyll（クロロフィル）
２） Carotenoid（カロチノイド）
３） Flavonoid（フラボノイド）

クロロフィルはいわゆる、葉緑素のことです。

モダンローズに黄色の色素をもたらした

ロサフェテイダペルシアーナ Rosa foetida persiana

というバラは純黄色のバラですが、

このバラの黄色を

発現させている主な色素はカロチノイドです。

人参とかのあのカロテンですね。

意外と少ない？「純黄色の四季咲きつるばら」

という記事でも紹介しましたがバラの歴史に

この純黄色のバラの遺伝子が組み込まれるのは

1900年のこと。

そう、

（便宜上）オールドローズとモダンローズの境目の年とされる

1867年よりも33年も後のことなんです。

1900年以前の園芸品種のバラには純黄色の品種は存在しませんが

前述の通りバフイエローのものは多数存在します。

このバフイエローのもとになったのは、

パークスイエロー Parks' Yellow

という淡黄色のチャイナ・ローズ。

中国から初めてヨーロッパに渡った

4種のバラの一つだと言われています。

なお、現在流通しているパークスイエローは本当のパークスイエロー

ではないとの説が有力です。

ここでは一応、当園で作っているパークスイエローをご紹介します。

パークスイエローの花の色に発現する主な色素は

フラボノイドの一種のフラボンやフラボノール。

純黄色のばらも賑やかでよいのですがこういう淡い色彩が

園主は好みです（＾＾）

以下はこのパークスイエローの花色を継承したバラたち。

ペルルデジャルダン Perle des Jardins

剣弁高芯咲きの美麗花。バフイエローからクリーム色の花からは

良い香りが漂う。直立気味に樹はよく育つ。
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系統:ティー
樹形:ブッシュ（木立）
樹の大きさ:90x60
花の咲く時期:四季咲き
花の大きさ:大輪
香り:香る
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エトワールドゥリヨン Etoile de Lyon

重ねの多い八重カップ咲き。やわらかい黄，四季咲き性が強く良香。

小枝が多く樹も小柄に育つ。鉢栽培がオススメ。
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系統:ティー
樹形:ブッシュ（木立）
樹の大きさ:60x60
花の咲く時期:四季咲き
花の大きさ:大輪
香り:香る
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レデイーヒリンドン Lady Hillingdon

ティーローズの代表的な品種。和名：金華山　

温かみのある山吹色の花からは紅茶のような香り（ティー香）がする。

華奢な樹形だが強健、早春から晩秋まで絶え間なく花が咲く。
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バラの系統:ティー
樹形:ブッシュ（木立）
樹の大きさ:90x90
花の咲く時期:四季咲き
花の大きさ:大輪
香り:香る
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セリーヌフォレスティエ Celine Forestier

輝くようなイエロー、時にアプリコットが混じり合う複雑な花色。

咲き進むと白に近いイエローに褪色する。心地よいティーの香り。
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系統:ノワゼット
樹形:クライミング（つる）
樹の大きさ:180x120
花の咲く時期:返り咲き
花の大きさ:中輪
香り:香る
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デプレアフルールジョーヌ Desprez a Fleurs Jaune