あけましておめでとうございます | おおとり駆の城日記

おおとり駆の城日記

子供の頃からお城好き 今までに巡ったお城の感想 その他どうでもいい趣味のことなどあれこれ綴っていきます

あけましておめでとうございます。
お城の記事をブログで本格的に発信するようになってから5年目になります。
今年も多くの城を訪問して、レポートをこのブログでアップしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。



1月のカレンダーは昨年12月と同じ姫路城です。先月の写真は夜のライトアップだったのに対し、今回は朝焼けに染まる姫路城です。

先月のブログでは姫路城が過去に何度か消滅の危機に瀕したことをご紹介しましたが、今回は現在の姫路城の防火体制についてご紹介したいと思います。


姫路城では、世界遺産に登録された平成5年(1993年)から消防や文化庁などと基本計画を策定し、およそ10億円かけて1000個以上のスプリンクラーを設置しました。それも内部の木の色に合わせて茶色く塗装し、見た目にわかりにくい工夫がされています。
また、火災報知器も煙と炎に反応する2つのタイプのものが天守の各階に設置されています。監視カメラとも連動していて、煙や炎を感知すると瞬時に映像が主モニターに送られ、城内の防災センターと消防とで共有するシステムになっています。

また設備だけではなく防火訓練も頻繁に行っています。消防への通報訓練は毎日行っているほか、首里城では年1回しか行っていなかった放水訓練も毎週行っていて屋内で火災が起きたことを想定し天守の内部に設けられた消火栓からホースを取り出し、実際に放水しているというので驚きです。


昨年4月15日フランスで起きたノートルダム大聖堂の火災、そして日本でも10月31日首里城正殿が全焼したことを受けて、文部科学省・文化庁は全国の国宝、史跡等の文化財を管理する所有者や地方公共団体に防火施設等状況の緊急調査を行いました。

驚くことにその結果、現存12天守でもスプリンクラーを設置しているのは、姫路城のほかには島根県の松江城のみだったことが分かりました。
設置しない理由について「誤作動などにより文化財を傷つけるおそれがある」「山の上にあり水の確保が難しい」「設備の重さで耐震性に問題が生じるかもしれない」との回答があったそうです。また、火災報知器を設置していない城も2か所あったといいます。


確かに判断が難しいところですが、そもそもお城は防御を第一に考えられているので、複雑な構造をしています。火災のときに緊急車両が容易に近づけないことを考えれば、何らかの対策が必要なことはやむを得ないかなと思います。



さランキング参加しています。

よろしければご協力お願いします。